一般例会No.110 南海・友ガ島、探検・探訪ハイキング 例会記録
概要 『友ガ島旧陸軍要塞跡の探訪と海岸沿いの岩壁探検ハイキングを
  楽しみます。魚釣りの好きな方もどうぞ。』
友ケ島の案内図
かつてはにぎやかなキャンプ地だったが南海電鉄が
経営リストラしてからは訪れる人は少ない。
日時 2007年7月8日(日)
天候 晴れ
担当 紀伊埜本(節)、西村(晶)
集合 7:00 南海本線難波駅プラットホーム中央付近
(7:10発特急サザン1号に乗車)
又は南海加太港連絡線乗り場前 8:45
行程 南海加太駅⇔加太港(連絡船往復)〜友ガ島  
参加者 神阪夫妻、奥中、大西(恒)、紀伊埜本(博)、岸本(久)、板谷、
欅田、堀木、畑山、柴田、田中(智)、黒澤、津川、松本
泉州山岳会:有永、西野 ・・・・・計19名
友ケ島に渡る連絡船
9:00 定員120名の渡船に乗る。 
加太港を出港する
9:00 加太港を出航する。 
和泉山脈の西端をあとにする
9:05 和泉山脈の西端を後に島へ向う。 
今日の目的地虎島
9:12 本日の主目的である虎島の
岩壁がよく見える。
沖ノ島に向かう
9:16 友ケ島とは4島の総称でこれ
から向うのはそのうち最大の沖ノ島。

野奈浦桟橋に到着
9:20 野奈浦桟橋に到着する。
 
野奈浦公園
9:30 野奈浦公園で出発前の打合せ。
 
ハイキング道を行く
9:46 虎島へ向う。島内は照葉樹林の
深い森で海風が心地よい。
虎島に渡る
10:08 沖ノ島から陸続きの虎島に
渡る箇所、閼伽井跡と呼ばれている。 
岩壁探検の準備
10:13 虎島の入口で要塞跡探訪組と分かれる。
岩壁探勝組は岩登り装備の準備。
 
葛城第一宿の地
11:02 序品窟に到着、
妙法蓮華経序品第一経塚の碑。
ここは葛城二十八宿第一宿の地。
虎島の岩壁探検スタート
11:00 いよいよ海岸沿いの岩壁探検スタート。
虎島を反時計回りに一周することになる。
序品窟をくぐり抜ける
11:05 序品窟を抜ける
一見難しそうだがフリクションがよく効いて問題無い
11:13 序品窟をぬけるとスラブが続く。 
序品窟から先はスラブが続く
11:20 泉州山岳会現役クライマーのリードで
快適なスラブをトラバースする。 
美しいスラブ
11:55 ここの岩壁で最も目立つ美しいスラブに到着。
水際をへつる
12:04 スラブに取り付く前にちょっときわどい
水際のトラバースをこなす。海に入るなら簡単。 
観念窟のあるスラブへ向う
12:15 観念窟のあるスラブを直上する準備。

漁船から声をかけられる
12:30 漁船が「あんたら、がんばりや」
と、手をふってくれた。

観念窟スラブの終了点
12:37 観念窟スラブの終了点。この向こうは泳がないと
岩壁どおしには行けないので一旦樹林帯まで上る。

役の行者像
12:46 上った所は虎島の突端で役の行者の像がある。

東の覗きの懸垂下降
13:01 役の行者の下は東の覗きと呼ばれる岩壁で、
ここを懸垂下降して再び海岸へ戻る。
観念窟内部
12:23 このピッチの途中に観念窟がある。洞窟内に
隠れていて気を付けないと見逃す。岩登りの心得が無いと
普通の人ではここまでは来られない、手を合わせました。
観念窟にロープを固定する
12:29 観念窟の入り口にロープをフィックス。
観念窟の上部スラブ
12:30 岩に刻まれた「五所の額」の文字を
ホールドにさせて頂きました。
 

ハイキング道にあった岩壁文字の説明。

東の覗きの懸垂下降
13:12 東の覗き(約50m)の懸垂下降。
14名の懸垂下降には時間がかかる。この下に降り
立てば、核心部は終わり後は平凡な海岸となる。
沖の島に戻る
13:38 沖ノ島に戻る、満潮になると
渡れないので心配したが大丈夫でした。

コウノ巣山からの展望
15:03 コウノ巣山山頂から今日巡ってきた
友ケ島北部を見下ろす。
砲台の管理舎跡
砲台の管理舎などもあり、明治の建築でレトロな雰囲気。
コウノ巣山山頂
15:00 友ケ島の最高峰・コウノ巣山(120m)
には一等三角点がある。
第三砲台の弾薬庫跡
15:24 第三砲台の弾薬庫跡を散策する。
実戦で使われることもないまま廃墟となっている。
野奈浦公園に戻る
野奈浦公園に戻り、16:30発の渡船で加太に帰る。   
   梅雨前線が停滞のなか、有難いことにこの日は好天に恵まれました。山彦が海彦となって、
海岸を探勝するとは何事も未体験で、潮の干満や波高、友ケ島水道の潮流が北から、南からと
1日2回も逆流するなど、海特有の大事な要素を無視できないこともよく分かりました。
その上で、序品窟や観念窟を含む、虎島の岸壁巡りは結構楽しかった。ザイルいっぱいに伸び
た俎板のようなスラブ登りは、初体験の人もワクワクした魅力を感じたことでしょう。
山岳会から応援に来てもらった西村、有永、西野の各氏には心から御礼申し上げます。
また天候不順の為、短縮された日程で、要塞巡りを全員一緒に出来なかったことは残念でした。
又の機会に、灯台とその付近を巡る岸壁を探勝してみたいと思います。
                           (記:紀伊埜本、写真:奥中、板谷)
 
     
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