一般例会No.160  近江・箕作(みつくり)山(372m)例会記録
概要 『戦国大名・六角承禎(じょうてい)の居城箕作城は繖(きぬがさ)山(観音寺城)と双頭を成す堅城。
近江平野にぽっかり浮ぶ小さな岩山です。のんびり歩けます。ハイキング+歴史探訪シリーズNo.12』

 
日時 2009年6月6日(土)
天候 曇り後晴れ
担当 紀伊埜本節雄、奥中種雄
集合 JR大阪駅 7:45集合、(8:00 米原行き快速プラットホーム)
行程 JR大阪⇒JR近江八幡⇒近江鉄道・市辺駅〜箕作山〜太郎坊山〜近江鉄道・太郎坊宮前駅⇒JR近江八幡
⇒JR大阪
参加者 仙谷経一郎、谷村洋子、畑山禮子、三原秀元、堀木宣夫、岡本佳久、寺島直子、小椋美佐、紀伊埜本博美、
神阪洋子、近藤さとみ、宮平由紀子、山本洋、三浦清江、齋藤容子、辻角ますみ、三木敬子、野口秀也、
和田都子、河野佐智子、杉本栄子、山田春雄、和田敬子 ・・・ 計25名
     
io160-01.jpg
9:50 近江鉄道・市辺駅前で初参加者紹介中。 
io160-02.jpg
10:01 阿賀神社参拝中。 
io160-03.jpg
10:05 農道を登山口へ向う。手前P175m、
奥左小脇山373.4m、奥右箕作山372m。
io160-04.jpg
10:37 登山口へ到着、箕作山まで2.0kmの標示。
io160-05.jpg
11:05 岩戸神社到着。
io160-06.jpg
11:22 水田、麦、畑の幾何模様。
io160-07.jpg
11:35 小脇山山頂着(373.4m)、三等三角点。
io160-08.jpg
11:53 ササユリ一輪、手ぶれではなく風ぶれです。
io160-09.jpg
12:00 箕作山山頂着(372m)。
先客が二パーテイー、ここで昼食。
io160-10.jpg
12:27 代表から戦国大名・六角承禎と
織田信長の攻防戦の話を聞く。
io160-11.jpg
12:54 繖山・観音寺城跡遠望。
io160-12.jpg
13:15 瓦屋禅寺へ到着。
io160-13.jpg
14:34 夫婦岩です。 
io160-14.jpg
14:38 阿賀神社、御祭神は天照皇大神の第一皇子神。 
io160-15.jpg
14:56 参道から見上げる赤神山、阿賀神社、夫婦岩。 
io160-16.jpg
15:09 近江鉄道・太郎坊宮前駅に帰る。15:13発に
乗車、JR近江八幡駅15:38発乗車、帰阪する。 
     

 曇りから、次第に晴れ間が望まれる爽やかな日和にめぐまれた。ハイキングはやはり晴れた日が良い。
箕作山(372m)から北に下る尾根の頂(324.7m)に箕作城がある。その西に、中仙道を抱え込
むように擁立する観音寺城(きぬがさ山432.5m)。北には愛知川の渡河点を抑えるがごときの和田
山城(180.1m)、これらが箕作山の山頂から手に取るように望まれる。鎌倉時代からおよそ400
年近く、この近江の国に君臨した六角氏(宇多源氏=佐々木源氏=近江源氏)が、織田信長の上洛を阻止
せんと本城、支城を絡めた壮大な防衛線を敷いたところだ。
 それにしても、ここから見る近江の国のなんと平らげなことか、小さな山塊がまるで湖面に浮かぶ島々
のようだ。少しでも高い所へ登りたがる山ャの癖が、ときに有難い恩恵を蒙ることがある。疾風のごとく
時代を駆け抜けていく信長の姿、一夜にして崩れ去る名門の砦、それらが鮮やかに甦るのは、こうした鳥
瞰のお陰だろう。これはまた机上では得られない喜びだと思う。
 帰路は、巨岩信仰の太郎坊山を巡る。巨岩には免疫性があるはずなのに、見るとつい胸が弾む。平地か
らいきなり突出する巨岩は、やはりそれなりの見応えがある。それより、近江鉄道太郎坊駅のなんと素朴
で質素でレトロな様か、一同アッ!と顔を見合わせたのはこの日の終わりにふさわしい幕切れでありまし
た。                           (記:紀伊埜本節雄、写真:奥中種雄) 

山域別例会記録一覧へ 年度別例会記録一覧へ TOPページへ