一般例会No.178  丹波・黒井城址(356.8m)から五大山(569.2m)例会記録
概要 『黒井城は丹波最強と言われたが、光秀軍に攻められ落城。戦国の面影を残す静寂の頂からは名物の丹波霧に
出会えれば、更に絶景。後半は日本分水嶺を辿る。』

 
日時 2009年11月21日(土)
天候 晴れ時々曇り、下山後雨
担当 大西征四郎、紀伊埜本節雄
集合 JR大阪駅旅立ちの鐘前 7:00(7:13発 福知山行きに乗車、9:11黒井駅)
行程 JR黒井駅〜黒井城址〜千丈寺山〜ヨコガワ峰〜五大山〜白毫寺⇒JR市島駅
参加者 西田保、本郷善之助、寄川都美子、奥中種雄、紀伊埜本博美、西村晶、青木義雄、寺島直子、仙谷経一郎
・・・ 計11名
     
ip178-01.jpg
9:14 大阪から約二時間で黒井駅着。
ip178-02.jpg
9:21 駅前にあるお福(後の春日局)像。
ip178-03.jpg
9:22 リーダーからコースの説明を聞く。後ろは黒井城址。
ip178-04.jpg
9:42 興禅寺に立ち寄る。お福の「産湯の井戸」が残っている。
ip178-05.jpg
9:49 登山口着、黒井城址(別名保月城址)の案内。
ip178-06.jpg
10:18 城址直下の休憩所着。
ip178-07.jpg
10:18 黒井の町が直下に見える。
ip178-07a.jpg
黒井(保月)城址山頂よりの展望、あいにく丹波名物の雲海は無し。
ip178-08.jpg
10:31 三の丸跡。
ip178-09.jpg
10:37 代表から遠望の山並み、城主にまつわる戦国時代の話を聴く。
ip178-10.jpg
10:55 城址の西側から急坂を降り500m先の西の丸跡へ向う。
ip178-11.jpg
11:44 砦跡(千丈寺山346m)で昼食中。
ip178-12.jpg
12:59 ヨコガワ峰(363.8m)着、
三角点もある。この付近、倒木が多い。
ip178-13.jpg
14:26 五大山(569.2m)着。
ip178-14.jpg
五大山頂上より黒井城址と辿ってきたアップダウンの多い稜線を振り返る。
ip178-15.jpg
15:31 急坂を白毫寺へ下る。またもや倒木の連続!
ip178-16.jpg
15:58 白豪寺付近の美しい紅葉。
ip178-17.jpg
16:03 白毫寺へ下山する。
タクシーを呼び市島駅17:12発に乗車。
     

 各駅停車の窓から紅葉に見とれながら、2時間余りで黒井駅についた。降りたのは我々11名だけであるが、快晴の
登山日和であった。駅前のお福(春日局)の像を見て、以前バス旅行でこの付近を通過したとき、ガイドさんから説明を
受けたのを思い出す。春日局の生誕地で後年徳川家光の乳母となりNHK大河ドラマで町は賑わったと、その生誕地、
興禅寺を散策後黒井城跡に向かうが「ようこそ丹波市春日町黒井へ」の案内があり健脚コース35分、一般コース35
分とある当然健脚コースを選ぶが、石段が目に入り一般コースを選択する。当時馬が駆け下りたことを想像し、紅葉を
楽しみながら若干汗ばむ程で赤門で一息入れる。黒井の町並、田園風景、遠望が素晴らしい。しばらく登ると荒々しい
野面積みの石垣が目に入る。東曲輪跡である、所々で桜の紅葉が我々を迎えてくれる。三の丸跡、二の丸跡と感激しな
がら本丸跡に着いた。駅前から見た以上に広く、平坦で360度の大展望である、春には桜見物で賑わうが、黒井城跡
に居るのは11名の兵のみ。急遽紀伊埜本氏に講師をお願いし、赤松筑前守の築城、赤井悪衛門の大改修、明智光秀等
の大軍による落城の歴史、光秀の性格と信長との確執等そして、特注の地図を前にしての多紀アルプス等の説明があり
、山行の楽しみが高まりました。五大山に向かって進むが、降り口は急坂で枯れ木の倒木でルートが複雑になり円形の
平地の雑木林の中に「西の丸跡」の標識を見つけ、ホッとする。この先も雑木と枯れ木倒木で踏み跡を見失いその都度
助けてもらう、雑木林の砦跡(千丈寺山)で昼食、歩を止めると上着が1枚欲しくなる、晩秋を肌で感じる。
中休止後ヨコガワ峰に進む。所々で切り通し状の峠に出会う、我々は峠を越えるのに苦労するが、城を守る武士の気概
に感激する。ヨコガワ峰から三日月山の行き先表示に出会う、地図上にない(いや事前調査不足)若干不安であったが
三日月山を無事通過し、五大山(白毫寺山)に到着する。黒井城跡、ここに至る稜線が手に取る様に遠望よしだが、雲
が厚くなってきた。白毫寺へは老人、子供は危険との表示、案の定入口から急坂の連続そして踏み跡を捜すが枯れ木の
倒木が待ち構え、倒木嫌えば雑木林に苦しむ、立派な標識とのアンバランス。倒木と戦いながら約40分で、白毫寺に
到着し、その後雨に出会う。
今回の山行は適当にアップダウンあり、急坂あり、岩場あり、獣害避けの金網あり、360度の遠望がよく、歴史を学
び、そして天候にも恵まれ感謝しながら、市島駅17時12分の電車に揺られ、2時間余りで帰阪した。
                                      記:大西(征)、写真:奥中、西村 

山域別例会記録一覧へ 年度別例会記録一覧へ TOPページへ