一般例会No.179  南近江・音羽山(593m)から逢坂峠 例会記録
概要 『紫式部ゆかりの石山寺から音羽山を経て逢坂の関へ、紅葉の隠れた名所。”知るも知らぬも逢坂の関”、
逢坂峠下に日本一という、うなぎ屋「かねよ」があります。プラスアルファ−No.2』

 
日時 2009年11月29日(日)
天候 晴れ後曇り
担当 紀伊埜本節雄
集合 JR大阪駅 7:45集合 (8:00発 新快速彦根行きホーム中央)
行程 JR石山⇒京阪・石山寺〜石山寺〜音羽山〜逢坂の関〜かねよ〜京阪大谷⇒淀屋橋
参加者 奥中種雄、秋田文雄、大西征四郎、岸田暎子、本郷善之助、山田春雄、西田保、西村晶、達健一、
紀伊埜本博美、寄川都美子、小椋美佐、安岡和子、吉田伸實、谷村洋子、安本昭久、安本嘉代、
齋藤容子、三木敬子、近藤さとみ、寺島直子、山本洋、仙谷経一郎、山岸悟、山岸郁子
・・・ 計26名
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9:00 京阪石山寺駅の朝 総勢26名
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閑静な住宅街を行く 鈴生りの柿
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街中のルートファイディングは難しい
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10:10 街と山の接触点で早や一休み
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ようやく山登りが始まる、右は休憩所の屋根
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僅かに残る紅葉 雰囲気のある風景
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スタミナ源か?瞬かを割いてバナナを食う風景  バナナ番外編です 
 
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山頂に至る急なステップ
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12:55 音羽山の山頂から京の街と比叡山を眺める
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14:20 逢坂峠に連なる歩道橋
ここまで下がると美しい紅葉
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12:21 これが現在の1号線逢坂峠
山と山を繋ぐ歩道橋
14:28 蝉丸神社 坊主めくりで知られる神格化された坊主   
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14:30 うなぎ料亭かねよ門前でのご一行 みんなうれしそう
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案内された奥座敷 風情がある
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庭内に広がる見事な紅葉
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いよいよご注文の受付 ぐうぐう鳴るお腹
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あわてず急がず飲みましょう
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これが名物きんし丼 ボリュウムあるで
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沈黙のひととき お腹減らして
来た甲斐があったか
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16:30 さようならのお見送り頂戴する
     

 今日は雨という予報だった。だが明けてみると快晴である。それにしてもいずれ降るかも知れず、
石山寺の拝観は割愛した。4時間ほどの山道だが降られると厄介である。一行26名は大部隊であ
る、余裕のある行動が望ましい。
 石山寺から音羽山をめぐるコースは、京都周辺の人々にとってはちょっとしたハイキングコース
である。尾根筋までは植林帯を行くが、稜線に出ると自然林が広がる。きっと美くしい紅葉に恵ま
れるだろうと見込んでいたが、高い梢に黄葉が残るほどで、残念ながら2週間は遅かったかと思う。
そのかわりに、落葉の埋まる山道の先に、はや低い冬空が望まれる。それもけっして悪くはない。
冬が来れば雪が降る。雪が降れば冬山が来る、冬山が来ればまた別の楽しみがやってくるのだ。
 2時過ぎには逢坂峠に着いた。峠の下には日本一と称するうなぎ料亭「かねよ」がある。なぜ峠
の下に鰻屋があるのか?それは逢坂峠が昔々、京の都と東国を結ぶ名高い関所だったからだ。
 「これやこの 行くも帰るも わかれては 知るも知らぬも 逢坂の関」  蝉丸 
 Yさんが皆さんの要請に応えて、百人一首の有名な句を謡ってくれた。峠を行き交う様々な人の
流れ、そこに人の世の離合集散の哀しみを感じるとは、いま私どもの歳にしてようやくしみじみと
味わう事の出来る心情である。でも、そんな感傷も次の場面、鰻屋の行灯看板を前にして一瞬に失
せてしまった。そうだ、今日はプラスアルファー鰻編である。そのために昼飯は早い目に、少な目
に摂ってきたのだ。なかには席に付いてからも空腹に耐えかねたか、手持ちのパンを齧る人まで出
た。和気あいあいのひと時である。誰もかも童心に帰り名物のきんし丼を貪ると、広い座敷が一刻
声も無く静寂、やがて爆笑が戻った。愉快だ!面白い!これで寿命が少しは延びるだろう?また爆
笑となる。料亭の庭にはまだ紅葉が残っていた。
 お帰りは、ねじり鉢巻の料理長のサービスでJR大津駅までバスで送ってもらった。次はぼたん
鍋と決っているが、その次は何だろう。話題は尽きない。雨は遂に降らなかった。
                      記:紀伊埜本節雄 写真:西村晶、紀伊埜本博美 

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