このコースに決めたのは、電車から降りて直ぐに歩き始め、下山すれば直ぐに
電車に乗れること、山頂での景観が素晴らしいことであった。
　無人の西青山駅を降りて、直ぐに古木の桜並木を通り、乗馬クラブを通過する
とＲ１６５に出る。国道を東へ歩き、駅から約３０分で登山口に出る。よく手入
れされた植林の中を登って行くと、舗装道路に出る。このあたりは別荘地帯であ
り、ネットを下ろしたゴルフ練習場や、プール、テニスコート、立派な管理棟が
あるが、別荘はまばらにしか建っていない。誰かが呟いた「バブル時代に土地を
買ったままかなー」
　急坂の５１５段の階段を登りきると青山高原の最高峰７５６ｍの三角点に出る。
残念ながらあたりはガスで視界はゼロ、おまけに小雨までが降ってきた。頂上の
休憩所・ブルーマウンテンの軒先を借りて早めの昼食をとる。
　下りは前半と違い地道で、景観も山中らしくなり、ガスも切れだして山歩きの
気分になる。ほどなく上西ノ沢分岐に着き、左折し沢を何度か丸木橋で渡る。滝
の落ち口から急坂を下り、一番目の滝の下の東屋に着く。水量も多く見応えのあ
る立派な滝だ。ここから沢筋に入り、丸太橋や鉄橋を十回程渡る。程なく沢筋を
離れ、急坂を登ると布引の滝が見られる滝見台休憩所に着く。緑の中に紅葉がち
らほらするＶ字谷の中を、一枚の白い布を流したように四段の滝、素晴らしい眺
めだ！！大休止する。下山中にガスも無くなり、一般例会Ｎｏ．１６８で登った
特徴のあるピーク、伊勢の八頭山が見える。Ｎ氏の下見のお陰で予定通りの時間
で歩くことが出来、無事例会を終了することが出来た。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記：奥中、写真：長瀬