一般例会No.190 紀泉アルプス・俎石山(まないたいしやま)(420m)、
大福山(427m)から雲山峰(490m) 例会記録
概要 『鳥羽伏見の戦で敗れ、紀州藩を目指す多くの会津藩士が井関越えをしたが、傷ついた者は力尽き倒れ越せな
かったといわれる井関峠、葛城修験道第3経塚の大福山、さくらの名所の宿場町・山中渓といった随所に歴史
を感じるコースを歩きます。』

 
日時 2010年4月4日(日)
天候 晴れ
担当 翁長和幸、大西恒雄
集合 南海本線・箱作駅 9:10
(なんば8:10発・関西空港行き急行乗車、泉佐野で待機中の和歌山市行き各停に乗り換え9:06箱作駅着)
行程 箱作駅⇒(タクシー)サンヒル阪南〜俎石山〜大福山〜井関峠〜雲山峰〜JR山中渓駅
参加者 山本洋、吉田伸寛、紀伊埜本節雄、紀伊埜本博美、仙谷経一郎、大西征四郎、笠松マサヱ、和田敬子、杉本栄子、
近藤さとみ、本郷善之助、寺島直子、神阪洋子、板谷佳史、奥中種雄、安本昭久、安本嘉代、田中智子、小椋美佐、
黒澤百合子 ・・・ 計22名
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9:22 タクシーをおりて出発準備
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登山口から見る山々は山桜が満開
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登山口にある俎石山コース案内図
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9:52 主稜線への登り
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10:15 主稜線上に出て休憩所がある
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11:14 俎石山山頂手前の展望台(向こうは泉南の海)
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11:26 俎石山山頂
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11:51 大福山に到着、昼食
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12:29 籤法ガ岳(西峰)
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12:35 籤法ガ岳(東峰)
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12:47 桜満開の井関峠に到着。鳥羽伏見の戦いのあと、会津藩士
の多くが紀州藩を目指し、この峠を越えていった。傷ついた武士の中に
はここを越えることができず力尽きて倒れた者が少なからずいたといい、
泉州側の桑畑村の人達が彼等を葬ったともいわれている。今は吾妻やが
できており、かつての峠道という面影が薄れている。
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井関峠の道標
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14:00 雲山峰に到着
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15:35 雲山峰銀の峰コース展望台よりの眺め
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16:03 山中渓への下山路の山中に咲く桜
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16:40 山中渓駅では列車を待ちながらホームで花見ができる

 初めての例会主担当者として郷土の山で歴史を感じるところを選びました。
葛城山は役の行者の出生地である事から、峰々には葛城修験道の経塚や行場が多くあります。今回のコースにも第
三経塚といわれている大福山や雲山峰があり、なにやら修験道に関係ありそうな山名の籤法ガ岳もあります。
 余談でありますが、最近犬鳴山(葛城28宿根本道場)に行って驚きました。子供の頃には何も無かったところ
に大きな幟、石仏や立派な建物が出来ていて、戦後の信仰の自由による葛城修験道の復活を強く感じた事です。
この原稿を書く前日にも山伏姿の一行を駅のターミナルで見かけ、ますますこの思いを強くしました。
 また下山は熊野街道、紀州街道、小栗判官とてるてる姫の小栗街道と、いくつかの名前を持つ街道筋の宿場町で
あった山中渓に決めコース設定をしました。

例会記録
 総勢22名で快晴の中、サンヒル都横の車止めから出発。いつもながら元気な中高年の仲間たち。ワィワィ、ガ
ヤガヤと歩き出す。正規のコースをショートカットして鳥取池からのコースに合流。俎石山へとむかう。頂上手前
の展望台からは阪南スカイタウン、関空、大阪湾が一望でき、またもやワィワィ、ガヤガヤ賑やかなことだ。俎石
山とは変わった山名であるが、いわれは良く知らない。この地域は泉州砂岩という良質な石の産地であったので、
俎のような大石が頂上にあったのかもしれない・・?
「弁財天窟」の道標を過ぎ第三経塚の山といわれている大福山に到着。ランチタイムとする。地味な山と思うのだ
が団体のハイカーで頂上はにぎわっている。何故こんなに人気があるのか、私たちもその一団なのだが。籤法ガ岳
から井関峠へ。井関峠には吾妻やが出来ており、すぐ横の桜の老木は満開の花をつけていた。峠の南側には小さな
祠があり、修験者が勧行をした時に残す木札が数枚あった。天気が良く暑いぐらいの山道を雲山峰へ向う。ここに
も第三経塚があると言われているが、第三経塚は大福山という説が有力らしい。
何の変てつもない山道を山中渓へむかう。満開の桜見物でにぎわうJR山中渓駅に16時20分着。
                                       記:翁長、写真:大西(恒)

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