一般例会No.200 大和・初瀬山(548m)から龍王山(586m)例会記録
概要 『長谷寺から初瀬山、龍王山(眺望抜群です)へと登ります。一汗かいたあと名物の冷しそうめんを三輪茶屋で
頂きましょう。ハイキング+アルファシリーズNo.4。』

日時 2010年6月27日(日)
天候 曇り
担当 紀伊埜本節雄、田中智子 
集合 近鉄鶴橋駅 8:00集合(宇治山田行き急行8:17発乗車)
行程 近鉄大阪線・桜井駅〜初瀬山〜龍王山〜長岳寺〜三輪そうめん山本本社見学、三輪茶屋〜
箸中バス停⇒桜井駅
参加者 畑山庄司、畑山禮子、柴田弘子、津川洋子、山下登志子、安本昭久、安本嘉代、奥中種雄、笠松マサヱ、
西村晶、西村美幸、秋田文雄、寄川都美子、川下敦子、和田良次、和田敬子、紀伊埜本博美、大西征四郎、
仙谷経一郎、西田保、寺島直子、横内まみね、本郷善之助、磯辺秀雄、山本洋、吉田伸實、齋藤容子、
三浦清江、岸本久仁雄、野口秀也、堀木宣夫、三原博子、三原知未 ・・・ 計35名

9:05 近鉄桜井駅に集合した総勢35名 昨夜来の
強い雨も止み 天気はどうやら回復に向かいそうだ

9:40 タクシーを降りた峠の道路(巻向川を遡り
都祁村に至る県道)笠山荒神社の2Km程手前

10:15 眺望も三角点も無い初瀬山山頂(548m)
誰にも会わない静かなことがとりえです。

11:10 笠地区で開拓された水田と
蕎麦畑だけの農場団地笠荒神には、原料
自前の本物手打ち蕎麦屋があるという 

11:50 竜王山(585m)からの
眺望、真下には大和盆地、正面に二上山、
葛城、金剛、いつも見慣れない裏姿で 
 
山頂広場での昼食 寛ぎのひととき 
もしかしたら戦国武将達の家族団らんも
 このようであったかもしれない
 
12:47 北城(P520m)を守る
凄い堀切の跡を登る他に土塁など累々と
在る。立派な城構えだ
 
北城天守跡(屋敷跡が正確か)南城の数倍の広さだ。
「夏草やつわものどもが夢の跡」不思議な寂しさが漂う
 
12:55 城跡の一角から眺望が得られる
 なぜか南城には無いせつなさがある 
  何がそうさせるのか知れない 

竜王山山城の石標

13:20 きびしい暑さのなか、いよいよ下山開始前
 
14:30 長岳寺まで到着、全員
汗まみれ、初の夏日は強烈だ

15:15 ホテルの玄関かと見える
 山本素麺本社に到着

玄関にはEPEクラブ様 
歓迎札が掛けられている

豪華なロビーを占有しての休息タイム 
なれなれしくふるまうのも 芸の内か

15:30 定番 極細冷やし素麺と柿の葉鮨2ツ
(おわんの陰に見えますか) 800円也

15:43 しくしくと頂戴する なぜかそんな雰囲気
 紳士淑女の振る舞い、美味しかったかな?

16:05 終了の説明? バス時間
までもういっとき粘る相談?

 梅雨前線が日本海側に停滞したので、雨こそ降らなかったが、蒸し暑い一日となった。予告とは少し変って、初瀬山と
竜王山を結ぶ峠の道路まで、タクシーを利用した。笠荒神の2Kmほど手前で、初瀬山へは往復1時間のところである。
参加者は総勢35名、朝から9台のタクシーが出揃うとは、いささか地域活性化にも役立ったかと冗談もでた。まあ賑や
かなことは、我々自身の活力にもかかわることだから、うれしいことだ。
 竜王山で昼食となる。ほどよい山頂の広場は、かっての山城の天守台だから、居心地はよいはずだ。雲は低く垂れ込め
ているが視界はよく、大和盆地が手に取るように見える。「やっぱり来てよかった」汗まみれのなかで、誰もが思う実感
である。
 北西に約10分の位置に足を伸ばすと、この天守(南の城跡)に連立する北の城跡がある。戦国初期、十市一族3代にわ
たって築かれた連立城跡である。見事な城構えである。だが群雄割拠のあの時代に、松永弾正、筒井順慶など、名だたる
豪雄の狭間に文字通り翻ろうされた、一豪族の胸中とは如何なるものだったか。冷風が一瞬、さらりと摺り抜けたようで
ある。
 午後からは暑さが一段ときびしくなった。いよいよ夏本番も近いかと閉口した頃、本日のプラスアルファー、三輪そう
めんの「三輪茶屋」に到着した。豪奢な本社家屋の一角で、汚れた山靴のまま入るのは気が引けたが、すぐ誰とでも親しく
なれるのが年の功である。冷房の効いた、立派なロビーを占有させてもらって、心身とも優雅になったところで、やおら
極上の「冷やしそうめん」を戴いた。確かに美味しかった。いや、美味しかったのだが? やや、私共には上品に過ぎた
かな(物足らなかったかな)と思うのである。あるいはこれは、あの蕎麦道場で満腹するまで戴いた手打ち蕎麦の後遺症
かもしれません。食べ物の記憶はこわいものです。これからも心引き締めて、より上品に、より優雅なプラスアルファー
をめざしましょう。
 『汚れたシャツ、破れたズボン、ぼろの岩登り靴をはいてホテルに着いた僕を想像してみたまえ。僕はディナーの席に
ついた。僕は洗練された話し振りと態度とをとった。ホテルのテーブルにいた人達は最初こそぶったまげていたものの、
次第に僕に好意をしめしてくれたのだ。』
 これは若かりし頃、バイブルのごとく耽溺した、フランス山岳会の若きアルピニスト、ジャン・コストの遺稿から要約
したものです。どうです、いまも凛とした彼の気品、高嶺の花でしょうか。
                              記:紀伊埜本節雄  写真:西村晶 、紀伊埜本博美

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