一般例会No.217 鈴鹿・綿向山(わたむきやま 1110m)例会記録
概要 『永源寺ダムを中にして北に日本コバ(934m)、南に対峙するのが綿向山(1110m)です。日本コバが鈴鹿越え
の旧八風街道の門衛峰であれば、綿向山は同じ旧千草街道を見守る門衛峰です。』

日時 2010年12月12日(日)
天候 晴れたり曇ったり
担当 紀伊埜本節雄
集合 JR大阪駅7:00集合(7:15発 新快速米原行き乗車ホーム)
行程 JR近江八幡⇒近江鉄道八日市⇒(タクシー)御幸橋登山口駐車場〜ヒミズ谷出合〜行者コバ〜綿向山〜水無山
〜ヒミズ谷出合〜御幸橋登山口駐車場
参加者 仙谷経一郎、大西征四郎、寄川都美子、寺島直子、紀伊埜本博美 ・・・ 計6名

登山口駐車場から5分で立派に化粧された防砂堤に出る
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ヒミズ谷出合小屋 ここが実質的な登山口(無人小屋)
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表参道の始まりヒミズ谷を渡る
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植林帯にしっかり整備されている表参道
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前方の洒落た小屋は地元山岳会が建設したもの
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新しくて内外とも美しい 無断宿泊は不可です
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7合目行者コバというところ 別名小便コバとも聞く
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北に近江平野を見下ろす 冬型気圧配置
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少し山道らしくなって来た 9合目付近
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頂上直下の急登 山頂標識が目の上にある
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山頂に出た一瞬は息を呑む眺望があった
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わずか数分後はこの通り 彼方はガスに隠された
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水無山北峰と三文ハゲの一部を望む
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三文ハゲのコル 道は右山腹へトラバース
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右下傾斜ばかり1時間は続く 首が凝る 逆斜面が恋しい
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ヒミズ谷出合小屋で往路と合流 ほっとした表情
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ながぁーい影を引く 初冬の夕暮れは早い
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予約した2台のタクシーと落ち合う ジャストタイム

 近江鉄道八日市駅も、近頃は随分お馴染みになってきた。ここからタクシー(小型約6000円)で綿向山登山口へ向かう。幸い天
気は上々である。初冬の初雪をいくらか期待してきたのだが、そんな気配は微塵も無い。
 登山口9:30着。ヒミズ谷出合から五合目小屋まで、植林の中を律儀なほどジグザグに登る。少し手が入り過ぎかと云えば叱
られるが、表参道と呼ばれている登山道はそれ程よく整備されている。ようやく山道らしくなるのは7合目の行者コバを過ぎてか
ら上部である。だが、さすがに人気の山だけあって、その山頂は素晴らしい。到着した一瞬、アッと息を呑む迫力で鈴鹿の全貌が
見渡せた。急いで寒さに備える内に、その大パノラマは雲間に消え失せてしまったが、真近く対峙して見る鎌が岳の怪奇な岩峰は、
飽くことなく眺められた。よく晴れた日は北アルプスまで遠望できると云う。たしかに、ほどよい広さの山頂は周囲からせり上が
った様な形状で、展望台としての条件は全て備わっているようだ。またの機会があればぜひ願いたいものだ。
 下山路は水無山北尾根コースとした。表参道があまりにもきっちり整備されていたので、それに比べると意外なほど悪路である。
北尾根コースという名は付いているが、コースの大半は尾根の山腹を巻くルートで、斜面の崩れから道を維持するのは大変だと思
う。しかし道標はしっかりしているので迷うことはない。所要時間の算定は、その場の状況次第でやや難しいものになるが、まぁ
少しは緊張した方が初見の山には相応しいと云うものだ。
 15:00 ヒミズ谷出合で往路と合流した。あとは登山口まで20分ばかり、予約したタクシーとピッタリと同着する事が出
来た。来春、歴史探訪に予定している鈴鹿越え旧千草街道のタイムスケジュールが、この山行で一段とイメージされたように思う。
一つの出会いからまた一つの出会いが始まる。山登りの楽しさは尽きることがない。
                                  記:紀伊埜本節雄 写真:大西征四郎、紀伊埜本博美

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