一般例会No.249 竜神山(496m)・三星山(549.2m)例会記録
概要 『田辺湾や太平洋を見渡せる山。標高は高くありませんが、ロープがセットされた岩場があり、ちょっぴりスリルの
ある山です。移動時間がやや長いですが、そのマイナス分を差し引いても、おつりがくる楽しい山です。竜神山は
弘法大師が開いたと言われております。』

 
日時 2011年10月16日(日)
天候 晴れ
担当 翁長和幸、板谷佳史
集合 JR天王寺 7:20 和歌山行き・紀州路快速発車ホーム(7:28発 和歌山行き・紀州路快速乗車、和歌山で
8:37発 御坊行きに乗り換え、御坊で9:58発に乗車 紀伊田辺10:41着)
行程 紀伊田辺駅⇒(タクシー、約20分)佐向谷登山口〜竜星の辻〜竜神社〜竜神山〜三星山〜西岡のコル〜竜星の辻
〜佐向谷登山口(タクシー)⇒紀伊田辺駅
参加者 奥中種雄、宮平良雄、大西征四郎、田中智子、寺島直子、神阪洋子、小椋美佐、寄川都美子、保木道代、欅田克彦、
松本明恵 ・・・ 計13名

11:00 天王寺駅を出てすでに3時間半、タクシーにて
佐向谷登山口に降り立つ。今日の予定確認して早々にスタート。

マッタケのシーズンゆえ、登山口には許可者以外入山禁止
とある、もちろん今日のリーダーは事前に許可取得済み。

11:13 佐向谷沿いを忠実に行くルートを取る、かなり荒れている。
この先滝場を巻くのに少々手間取ったが、やがて一般登路と合流する。

11:55 最初の分岐、竜星の辻に到着。
下山時にもここへ戻ってくることになる。

この周辺は田辺層群と呼ばれる岩山なので、
登山道には至る所に巨岩や滝が見られる。

12:05 汗ばむ陽気となり、涼しげな流れがありがたい。

12:17 最初の休憩。

12:25 谷を離れ、竜神山の頂上稜線へ向かう
ようになると信仰の山らしい雰囲気となってくる。

12:37 竜神山山頂(竜神社の社がある)に到着。
田辺湾、白浜方面のパノラマを眼下にしながらの昼食。

竜神社の北にある八幡社の岩壁上のピークに立ち寄り展望を楽しんだ
後、竜星のコルへの尾根を辿ると岩壁が点在する三星山が見えてくる。

14:18 竜神山・三星山間の最低コル・竜星のコルを通過
すると、いよいよ三星山への登り。ルートは点在する岩壁の
まぎわに付いているが、岩場を直登する箇所もある。

古ぼけた固定ロープがあるが、安全のため
リーダーが持参のロープをセットしてくれた。

14:51 岩場を越えると頂上へ傾斜の緩んだ尾根が続く。

三星山頂上はすぐ。

紅葉にはまだ早過ぎるが、谷筋から尾根上
までリンドウの花が彩りを添えてくれた。

15:06 三星山頂上に到着。

三星山からの田辺湾、秋の陽射しは早くも夕日の海になってきた。

15:36 西岡のコルに到着、後は佐向谷に向け下降するのみ。

16:20 佐向谷の下降、最後の飛び石で佐向谷を渡り
終えると道は谷から離れ、広い参詣道となって下っている。

16:31 佐向谷登山口に戻る。谷〜岩混じりの尾根〜谷
・・と充実した一日のラウンドコースでした。このあと
迎えのタクシーを待って17:30頃、紀伊田辺駅へ。

 前夜の激しい雨も止み、当日は気持ちのよい秋晴れにめぐまれた。そんな中、佐向谷登山口→流星の辻→竜神社→三星山→流星の辻
→佐向谷登山口とラウンドしてきた。
 登山口の鳥居に向かってコースらしきものは3ツあった。右のものは佐向谷から離れていくような感じでこれはダメ(これが本来の
コースだった)。真ん中のコースは沢身に入っていくようだが、今日は水量が多くこれもダメ。左の橋を渡っていくコースをたどる事
にした。しかし、すぐに道は無くなり煩わしい藪こぎとなる。ここは廃道のようだ。大きな岩を回り込んだ所で正規のコースに出た。
 流星の辻で左折し、しばらく登ると鳥居の向こうに、ナメ滝状の数段の滝が現れた。竜神山の名前のいわれとなった滝でご神体との
事。見栄えのする清廉な滝だった。竜神社までいくと樹齢400年と云われるウバメガシの巨木が現れる。こんな大きなものは珍しく
「県の天然記念物に指定されている」と解説があった。八幡宮に寄ってみる。展望が良く気持ちの良い所だ。田辺湾は良く見えたが、
残念ながらその向こうの太平洋は霞んで見えなかった。
表参道とこの周辺の道はよく整備されているが、三星山への登りはハッキリしない。何となく登って頂上に着いたという感じだ。
途中スリリングな岩場があると資料にあったので、その通過を気にしていたのだが、EPEのメンバーは危なげ無しに登ってくる。頼
もしい仲間達だ。
 三星山の頂上では休憩もそこそこにし、西岡のコルへ向かう。コルからは踏み跡を探しながらの下りとなり流星の辻へ。大きな岩を
回り込む所で、飛び石伝いに対岸へ渡ると、しっかりとした山道が続いていた。佐向谷の高巻き道のような山道で、これを下っていく
と朝出発した登山口に出た。結局、登山口からの取り付きは鳥居に向かって右の道だったのだ。
ミカン山を下る途中でタクシー待ちをする。こんな時、仲間同士で雑談をしながら、何かホッとするものを感じる。山が低くても登っ
たという事が嬉しく思うのだ。これがいわゆる至福の時(少しオーバーかな?)というのか。天候が良く何よりの山行であった。
 下山して思うこと
三星山周辺は入山者が少ないようでコースがハッキリしないように感じる。けもの道程度の所が何箇所かあった。山馴れしない人には
注意が必要だと思われる。
4年前に流星の辻から西岡のコルへ向かった登山者が、道迷いの遭難を起こし大騒動があったようだ。
山の遭難は他人事ではありません。私たちも充分注意し存分に山を楽しみましょう。
                                                  記:翁長 写真:板谷

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