一般例会No.293 播州・加西・善防山(251m)と笠松山(244.4m)例会記録
概要 『善防山はかつて赤松氏一族の山城です。播州の山独特の岩山で、低山ですが眺望は素晴らしいそうです。
旧播州街道にあって、その役割は容易に想像できます。笠松山も同様、映画のロケーションなどによく使わ
れているそうです。新春の初ハイキングを存分に楽しみましょう。また、粟生(あお)駅から始まる北条鉄
道はEPEでは馴染みの薄い路線です。』

日時 2013年1月6日(日)
天候 晴れ
担当 紀伊埜本節雄、秋田文雄
集合 阪急梅田駅3階改札口 7:45集合 (8:00発特急新開地行き乗車)
行程 梅田⇒新開地⇒神戸電鉄粟生駅⇒北条鉄道播磨下里駅〜善防山〜笠松山〜北条鉄道播磨下里駅⇒神戸電鉄
粟生駅⇒新開地⇒阪急梅田駅
参加者 山枡初好、大石隆生、青木義雄、小杉美代子、堀木宣夫、欅田克彦、福田直也、高木恵美子、紀伊埜本博美、
西村晶、杉本栄子、山本洋、安本昭久、内杉安繁 ・・・計16名
     

阪急電鉄、神戸電鉄、北条鉄道と乗り継いで播磨下里駅に到着。
鉄道マニヤには堪らない駅舎です。時計の針は10:15を過ぎ
ていました。梅田から2時間15分の楽しい電車ごっごでした。

底冷えのする播磨盆地、気温は−2度でした。天気は快晴、早春の初
ハイキングに相応しい始まりです。明けましておめでとう御座います。

駅前から県道43号を15分ばかり南下したところに登山口を示す
この道標があります。ちようど下里郵便局の前でした。

善防山と笠松山は、田園に囲まれた穏やかな丘のような山稜です。
でも、稜の一角に出るとアレアレと思うほどの岩盤が現れました。
正面に見えるのが善防山の前衛峰?と呼ばれているピークです。

前衛峰直下の岩場です。岩は柔らかく表面が細かく浸食されて
滑りません。楽しくて楽しくて鼻歌が出ます。振り返るとの胸
空くような眺めです。

善防山山頂11:45着、寒くも暑くもなくゆっくり昼食にしました。
ここが嘉吉の乱(足利将軍暗殺事件)の実の首謀者といわれる赤松則繁
の城跡です。播州街道を真下に望む難攻不落の山城でしたが、果たせる
かなその後、幕府連合軍に火を掛けられて落城しました。

善防山と笠松山の最低コルに吊り橋が架っています。吊り橋の下は
谷ではなく道が横切っている珍しい吊り橋です。

笠松山側はご覧の通りの巨大な岩塊です。鎖が設置されていますが
取り付きだけ少し使えば、あとは快適です。

気持ちのいい岩稜?いや岩盤の尾根が続きます。人はどうやら
本質的に誰もがこんな遊びを好むようです。

さながらロックガーデンの散歩です。どこでも自在に歩けます。
でもここが戦国時代の戦場となれば厳しいでしょうね。

笠松山を東から望みます。善防山とよく似た様相です。周辺の
尾根筋は箱庭の様です。小さいからと地図と方向を無視すると
ヤヤ?と思わぬ錯覚に嵌ります。

笠松山山頂13:10着、狭い山頂は展望台に占領されています。
眺望は360度欲しいままです。地元の内杉さんに播磨の山々の
同定をお願いしました。播磨の山もすっかり馴染みになりました。

古法華寺に下りました。ここには7世紀白鳳期に刻まれた浮彫
の石仏があるそうです。残念ながら、国定重要文化財のご本尊
は蔵の中です。年に何回か公開されるようです。

ここで眺めているのは、誰方が彫ったか七福神です。周辺はかって
長(おさ)石の砕石場で、近年は中国産の輸入石にすっかり市場を
奪われたようです。石切場跡はロケイションとクライミングの場に
恰好、ちよっと試したいような、ハッとする岩壁がいっぱいです。

吊り橋の下はご覧の様な切通しです。大規模な堀切りでしょうか?
赤松時代に掘られたものなら、たいした城構えですね。

予定より1時間早い14:51発の北条鉄道に乗りました。1時間に
1本のダイヤです。JRから廃線にされる運命にあったローカル中の
ローカル線です。これからも頑張って運行してください。
     

 本年最初の例会は快晴に恵まれました。早春のハイキングを存分に楽しむことが出来ました。何んのてらいもなく、
のどかなハイキングを心から喜べるとはうれしい事です。やはり皆さん健康なればこそでしょう。ご家族円満なればこ
そでしょう。天下泰平?なればでしょう。EPEの皆さん、本年もどうかよろしくお願い致します。
                                  記:紀伊埜本(節) 写真:大石、西村(晶)

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