オプション例会No.75 花の山 佐渡ケ島・金北山(1,172m)例会記録
概要 『一番花の美しい時期の佐渡ケ島へ行きましょう。
            対馬に続く島シリーズ第2弾です。』

佐渡島金剛山のイワカガミ
日時 2007年5月14日(月)〜18日(金)
  (花の開花時期に合わせて実施日時が変更されました。)
担当 深井、村本
集合 5/14 7:25JR大阪駅中央旅立ちの鐘
行程 5/14 JR大阪駅⇒JR新潟駅⇒新潟港⇒両津港 両津(泊)
 /15 金剛山登頂 両津(泊)
 /16 金北山登頂 両津(泊)
 /17 相川金山跡見学⇒弾崎 両津(泊)
 /18 両津港⇒新潟港⇒JR新潟駅⇒JR大阪駅 
参加者 神阪(鐡)、神阪(洋)、西田、安田、小林(若)、小林(豊)、
大西(幸)、岩本、欅田、徳平・・・・・計12名
5/14(晴れ) 大阪から特急を乗り継いで、約7時間かけてようやく新潟に着く。バス10分で新潟港、ここからジェットフェリー
1時間で佐渡の玄関口「両津港」に着いた。宿の迎えのバスで加茂湖(佐渡唯一の周囲16kmの湖)のほとりに建つ「ホテル・きらく」
に着いた時はすでに5時半。
大阪7:41発⇒金沢10:35発⇒新潟14:19着⇒新潟港16:00発⇒両津港17:00着⇒ホテル・きらく17:20着
佐渡島登山案内へのリンク  


加茂湖と金北山(右の高いピーク)
      
5/15(曇り一時雨後晴れ)頼んでいたタクシーに分乗し、白瀬登山口に向う。出発の準備をしていると急に雨が降り出し、雨具を着け
て歩き出す。植林は一切無く雑木林のみ、しばらく行くと雨は止む。小谷を渡り、「カタクリ」などの花が出てきた。「イワカガミ」も
光沢のある美しい葉を広げてピンクの花がひときわ鮮やかだ。 1時間半ばかり歩くと金剛山頂が見える芝生の綺麗な場所に着き、休憩
する。ここからいったん鞍部に下って湿地帯を通過し、尾根の西面を登る。ジグザグを繰り返して頂上直下のガレ場を登りつめれば鳥居
があって小さな祠のある山頂であった。登山口から約3時間の登り。下山は元きたルートを2時間で下れた。迎えのタクシーを待って宿
に帰る。
宿発8:30⇒白瀬登山口8:55着、9:05発〜金剛山山頂12:20着、13:00発〜白瀬登山口15:10着、15:30発
⇒宿着16:30   

白瀬登山口から金剛山を目指す。 

黄緑の鮮やかな木々の中を行く。 

組上という場所。芝生が美しい。
左上が金剛山、ここから1時間。 

金剛山の全容。

金剛山山頂、1000mを切る山
とは思えぬ、素晴らしい展望。 

頂上には三等三角点あり。 
     
      
5/17(晴れ)今日は花の山の代名詞、佐渡最高峰の金北山の登頂日。5,6月の毎日、登山者のため北側の登山口ドンデン山(尻高山)
まで佐渡交通のバスが上がってくれるので助かる。下山は白雲台まで来れば、これも迎えのバスが待ってくれている。
この山系は大佐渡山脈と呼ばれ、佐渡の背骨をなしている山並みである。ドンデン山荘でバスを下車、900mの高原の中、風が冷たい、
カタクリの花が眼につく。ここから金北山まで13km、約5時間の行程。   






しばらく舗装された林道だが、すぐに地道となって両側の雑木林の美しさに感嘆の声がしきりである。稜線に取り付くとカタクリの群落
がすごい。こんなに多くの群落を今まで見たこともない。やがて本命の「シラネアオイ」が出てきた。南アの北岳に多い花だが今はそれ
も極端に少なくなった。その花が群落で咲いているなんて夢のようだ。はるばる、来た甲斐があった。
金北山のレーダードームがだんだん近づいてくる、「真砂の峰」「天狗の休み場」など由緒のあるネーミングが面白い。山の中を歩いて
いると分からないが、尾根筋になると左右に海が見えて、島の山である実感がわいてくる。「役の行者」の石像がある場所に着き、近く
に鏡池があってここもカタクリの群落で斜面が埋め尽くされている。次いで「あやめ池」を過ぎ、最後の登りで一気に金北山の山頂に立
った。巨大なレーダーが山頂の雰囲気を壊していて残念。ここからは、自衛隊の管理道路となって広い味気ない道路を白雲台まで蜿蜒と
1時間半ばかり歩いてバス停に着く。宿には5時半に帰着した。今宵は一日早く帰阪される小林夫妻とお別れ会である。
宿発8:00⇒両津港8:20発特別バス⇒ドンデン山荘9:00着、9:10発〜真砂の峰11:50〜天狗の休み場12:30着、
13:00発〜鏡池13:40着、13:50発〜金北山14:10着、14:30発〜白雲台15:50着、16:40発⇒両津港
17:20着⇒宿17:30着 

ここから本当の縦走路、すぐに花々の出迎えを受ける。

高山を思わす縦走路。

マトネでの記念撮影、これから本格的な縦走。

左右に海が見えて、島との実感がした。 

真砂の峰、ここから金北山まで2時間強。

手前、天狗の休み場。右手奥が金北山。

金北山頂(1172m)立派なお社だが、すぐ横にレーダードーム
(S.28年開設、今は自衛隊が管理し、北朝鮮を睨んでいる)
があって、山の雰囲気は無し。
 









金北山から下山した白雲台にてバスを待つ。
山頂から5km、1時間半くらい。 
     
5/17(小雨後晴れ)せっかく佐渡に来たからにはやはり歴史に名高い金山を見なくてはならないと、今日一日は観光に徹した。
ガイド付の中型バスをチャーターして宿を9時に出、まずは「朱鷺の里」に行く。日本古来の朱鷺は絶滅し、今は中国産の朱鷺が100
羽あまり大事に飼育されている。繁殖期の今は遠くからケージの中を双眼鏡で覗くのみ。
次は相川の佐渡金山跡に行く。700円也の入場料を払って洞内に入ると上着を着ていても寒い。延べ坑洞の長さ400kmというとて
つもない長さ、純金だけで78トンも採出したというから江戸幕府260年の財政を支えたのもさもあらんと頷ける。同時に採掘された
銀の総量は2000数百トンというから更に驚いた。
今度は佐渡伝来の人形芝居(佐渡文弥人形座)を見る。森鴎外の名作「山椒大夫」であった。
昼食後は佐渡島北側の外海府(そとかいふ)海岸を北上し外海の荒々しい海岸美を楽しむドライブとなった。雨もあがって薄日も射す気持
ちよい日和となってきた。佐渡は流人の島との思いが強いが、先進的な考えの人達が都の文化を持ってきてここに立派な文化を築いたで
あろうと思われる。神社仏閣にもすばらしいものが見られる。  
     
外海府海岸のハイライト「大野亀」と呼ばれる岬の突端のピークがある。希望者のみで強い風をおして山頂まで登る。標高167mだが
正味海からの高さなので、結構登りがいがある。眼下の海は白波を立てて見事な眺めで、三等三角点が鎮座し、立派なお社が建っている。
大野亀を後に最北端の「弾崎」(はずみさき)に向う。映画「喜びも悲しみも幾年月」にも登場した灯台がある。弾崎を後に内海府海岸に
沿って南下し、両津に戻ってきたのは午後4時過ぎ。明日は大阪に帰るのみ、夜半より風雨が強く荒れてきた、明日のフェリーは大丈夫
かなと心配しつつ知らぬ間に寝入っていた。   

外海府の荒々しい海岸美。

北海道を思わせる風景、大野亀。

大野亀から北の海を見る、
断崖の海は水が澄んでいた。 

大野亀の山頂の石灯籠。

大野亀の三等三角点。 
 
5/18 朝になっても風雨は止まず、佐渡汽船に聞くと今はだめだが、昼前には大丈夫だろうと心もとない返事。予定では今日も2時間
程度の観光をと、期待していたが観光どころではなくなってしまう。風に弱い高速フェリーではなく9:20発の普通フェリーに変更して
今日中に帰阪できるようにする。
宿8:40発⇒両津港8:50着、9:20発⇒新潟港11:50着、13:02発⇒金沢16:40着、16:52発⇒
大阪駅19:37着
  
佐渡で見つけた花々の一部です  
   
   
   
   
   
   
  (記:村本、写真:岩本、村本)    
     
山域別例会記録一覧へ 年度別例会記録一覧へ TOPページへ