オプション例会No.101 中ア・越百山(2613m)、南駒ケ岳(2841m)、 空木岳(2863m) 例会記録 |
概要 | 『中央アルプス南部の核心部です。堂々とした山容にしてはアプローチが不便なため、少し不遇な山域です。 静かな山行が楽しめそうです。』 |
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日時 | 2008年9月7日(日)〜9日(火) | |
天候 | 9/7:晴れ時々雨 9/8:晴れ一時霧雨 9/9:晴れ | |
担当 | 紀伊埜本節雄、大西恒雄 | |
集合 | ||
行程 | 9/7 新大阪⇒中津川⇒(タクシー)伊那川ダム〜越百小屋(泊) /8 越百小屋〜越百山〜南駒ケ岳〜空木岳〜木曽殿小屋(泊) /9 木曽殿小屋〜うさぎ平〜金沢土場〜伊那川ダム⇒(タクシー)中津川⇒大阪 | |
参加者 |
欅田克彦、本郷善之助、神阪洋子、和田良次、和田敬子、田中智子、松本明恵、青木義雄、近藤さとみ、紀伊埜本博美 ・・・ 計12名 |
9/7 10:05 中津川駅からジャンボタクシーなど2台に分乗 伊那川地下第2発電所まで約1時間で到着 |
11:15 1時間程の林道歩きの後 登山口からいきなり急登 暑さも加わる |
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14:10 上のコルあたりから小雨模様 遠くに雷響 |
16:00 越百小屋到着 上部から下りて来た 同宿者はかなりの雷雨に見舞われたらしい |
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小屋は満員盛況 夕食は小屋主夫婦2人だけの 奮闘で賄われ介入の余地なし ご立派 定員20名 翌日の水はマナーが良いから全員無料とのこと |
寝室は屋根裏ではない床下地階 頭がぶつかる こと以外 結構快適 寝具もよく乾いていた |
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9/8 05:50 越百小屋発 06:50 越百山(2613m)頂上着 天気晴れ遠景は霞み次第にガスに包まれる |
右が仙涯嶺(2734m) 左は南駒ケ岳(2841m) なかなかの渋い眺め |
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仙涯嶺 08:40 通過 突然 ガスの中から岩峰が現れたり 岩溝を降ったりと飽くことがない | |||||
10:50 南駒ケ岳 山頂着 一時的な霧雨 堂々とした山容 中央アルプスのなかでの 評価はもっと高くても良いだろう まあ静かなままで残されているのもいい |
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11:23 摺鉢窪カールの底に赤い 屋根の避難小屋(無人)が見える |
13:19 南駒ケ岳をかえり見る 霧の山稜 雲上人となり空中散歩の味わいがたまらない |
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13:30 空木岳にせまる 次々変わる場面 楽しいところ | |||||
13;45 空木岳(2863m)山頂着 けっして若くはないこの仲間達 思わず 「グウー] のポーズ 山頂は他に誰もいないが恥ずかし がることはない これが本音だ |
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空木岳の下り ちょつとした岩場が続く 気が引締まり疲れを忘れる 快適な気分 大きな山の醍醐味だ | |||||
15:00 狭いコルの狭間に建つ木曾殿小屋に着く 2代目小屋主は元教員 やはり夫婦二人だけでこの小屋 を開いているという どうりで几帳面 トイレも寝所も清潔で美しい 完全予約制 10月初旬には閉めるという |
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9/9 5:40 木曾殿小屋をあとに下山開始 6:20 8合目展望台 8:10 北沢吊橋 | |||||
9:21 うさぎ平着 後は林道歩きが待っているだけ |
11:00 最終下山 互いの健闘を讃え合う |
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夏の終わりから奇妙な気圧配置が続き、出発が危ぶまれた。台風による順延は想定して いたが、ぐずぐず続くゲリラ豪雨の判断は難しい。だが、出発間際になりようやく好転に 向かう確信を得た。E.P.E.クラブの実力からして、高所での悪天は避けたい条件で ある。越百山から仙涯嶺、南駒ケ岳、空木岳に至る核心部は、今日の中央アルプスのイメ ージから言うと格段と素晴らしい主稜歩きである。遠く幅広く見えるはずの南ア、北アの 眺望こそ雲に阻まれたが、ときにガスの切れ間に現れる岩峰はドキリとする程迫力がある 。そのうえ幾日も続いた悪天候明けのせいか、この日、出会った登山者は僅か4名、信じ られぬ程の清閑さである。各山頂は文字通りE.P.E.一色、こんなこともあるのです よね____。でも、岩場での危険度こそ見かけ程もないが、ここで雷雨にでも見舞われ たら難儀は目に見えている。逃げ場のないのが里山との決定的な違いである。若い頃、無 造作に駆け抜けたところも、高齢者団体にとってはハイレベルな対象であることを忘れて はならない。またここでは、チームプレーも大事な必須条件である。リーダーの指示を待 つまでもなく、自らのザックを解き、不調者から荷物の分担を受け入れようとするひとが 、次々と出た。うれしいことである。E.P.E.に芽生えた新しい規律を見る思いであ る。 次回も、また次回も新鮮で楽しい山旅を続けようとする意欲が湧いてくる。空木岳 山頂の一同「グゥー」の表情を見てください。正に「グゥー」である。 記:紀伊埜本(節) 写真:和田(敬)、紀伊埜本(博) |
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