オプション例会No.106  山陰・三徳山、投入堂と船上山(616m)例会記録
概要 『ハイキング+歴史探訪シリーズ第十回を記念して一泊の山旅。絶壁に建立(平安時代)された
投入堂(国宝)と南北朝時代の天然の要塞、船上山に登ります。絶好の紅葉季節です。』

 
日時 2008年11月15日(土)〜16日(日)
天候 2日間とも曇り
担当 紀伊埜本節雄、奥中種雄
集合 11/15 南海高野線 中百舌鳥駅 7:50集合 8:00出発 
行程 11/15 中百舌鳥駅(8:00)⇒加西SA休憩・内杉氏乗車⇒院庄IC・R179⇒三徳山・三仏寺・
      「もんぜん橋」下の駐車場(12:34)〜駐車場で昼食(12:41〜12:57)〜本堂参
      拝(13:12)〜登山事務所で受付(13:20)〜かずら坂〜クサリ坂〜文殊堂〜鐘楼堂〜
      馬の背・牛の背〜元結掛堂・観音堂・納経堂〜国宝・投入堂下(14:22)〜元来た道を下山
      〜遥拝所で投入堂遠望(15:56)〜三徳駐車場(16:00)⇒三朝温泉・プランナールみ
      ささ(16:30)
  /16 宿舎(7:35)⇒倉吉・R313・R9⇒道の駅ポート赤松(8:30)⇒R289⇒船上山
      ・自然の家駐車場(8:58)〜滝登り登山口(9:44)〜雄滝下(10:29)〜雌滝下(
      10:50)〜横手道〜正面登山口(11:04)〜薄ケ原・昼食(11:39〜)〜船上山神
      社散策(12:16〜)〜東坂コース下山〜東坂登山口駐車場(13:33)⇒大山寺参拝(1
      4:44)⇒溝口IC(15:30)⇒米子・中国⇒勝央SA⇒加西SA内杉氏下車⇒名塩SA
      ⇒中百舌鳥駅解散(19:30)
参加者 紀伊埜本博美、高木恵美子、堀木宣夫、欅田克彦、近藤さとみ、小林若一、木内勝之、内杉安繁、徳平忠久、
横内まみね、小椋美佐、小椋勝久、青木義雄、山下登志子、寺島直子、和田敬子、和田良次、畑山禮子、柴田
弘子、田中智子、上原進一、松本明恵   ・・・ 計24名
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11/15 12:34 「もんぜん橋」
下の駐車場へ到着。
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12:41 駐車場で昼食中。
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投入堂へ出発。
13:12 参詣者受付所前を通過中。
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13:13 急な石段を登り
三佛寺本堂へ向かう。
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13:20 登山事務所で六根清浄
のたすきを頂き投入堂へ。
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13:28 「かずら坂」を登る。
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登山の無事を願い般若心経を唱えた後、
 13:56 文殊堂下の「くさり坂」を登る。
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14:05 文殊堂(重文)から三徳谷遠望。
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14:11 地蔵堂(重文)前景、廻り縁は手摺なし。
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14:13 紅葉真っ盛り!
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14:19 観音堂(本尊は十一面観世音菩薩)1648年再建。
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14:22 国宝・投入堂 706年に役行者創建。
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14:23 国宝・投入堂のズームアップ。
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14:43 美しい紅葉!
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15:10 「かずら坂」を下山中。
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15:15 元気に下山する。
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15:17 登山事務所へ
たすきを返却する。
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15:18 本堂は立替中、
建物は基石のみ。
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15:25 お大師像です。
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15:45 言葉がありません。
下山後、15:59 遥拝所。その後
バスで三朝温泉の宿舎へ16:30着
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11/16 8:30 R9沿いの
道の駅・ポート赤松で昼食
購入中。日本海はすぐそこ。
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8:58 船上山・自然の家
駐車場で出発準備中。
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9:15 ダム湖畔を登山口へ向かう。
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9:16 船上山ロックフイルダム。
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9:25 紅葉の中を登山口へ。
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9:26 屏風岩です。
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9:44 雄滝橋の手前から
滝登りコースへ入る。
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10:29 雄滝、落ち口は
もっと上のようです。
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11:04 ここから急登の正面コース
を登り、稜線の薄ケ原へ向かう。
浮石、落葉で滑りやすい急登が続く。
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11:39 薄ケ原着、ここで昼食です。
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11:43 薄ケ原・歴史と景勝
の山・船上山の説明板。
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12:16 昼食後、船上神社、
後醍醐天皇行宮跡へ向かう。
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12:23 寺坊跡にある古石塔群。
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12:25 紅葉のトンネルです。
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12:31 これから向かう先の案内板。
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12:43 船上神社・奥の院です。
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東坂登山口へ下山する。
13:46 登山口から観る屏風岩。
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14:44 帰路、大山寺へ立ち寄る。

 三徳山 投入堂  平成の大改修と題したNHKの映像を覚えている人は多い。絶壁に張付けられた社殿は、役小角
が法力で投げ込んだという伝説があるほど、その姿は印象的である。三佛寺の本堂前で入山のチェックを受けたあと、
結界を示す小さな橋を渡って登り始める。参拝を目的にした老若男女にとってはなかなかの難路である。急峻な尾根筋
に巧みに配置された大小のお堂を巡りながら、最後に岩角を回ると忽然として現れる投入堂。これはまさに修験道の極
意とする演出である。高差200m程、疲れもほどほどに出て、それなりの達成感を覚えるのだから楽しい。それにし
ても、今が盛りの紅葉を背景に投入堂は見事な立体感をかもし出していた。やはり理屈抜きで素晴らしい。
 船上山  南北朝時代 後醍醐天皇がこの天然の要害に立て籠もり鎌倉幕府軍と一戦を交えた古戦場として知られて
いる。山中に浮かぶ巨大な船を伏せたような姿である。一面をススキに覆われた大斜面の上に、高差100mの屏風岩
が1`ほど連なっている。その南端には雄滝 雌滝の二つの大滝が懸かり落差はやはり100mはあろうか、壮観であ
る。正面の屏風岩と大滝をかかえた岩壁とのわずかなズレに、正面コースという鳥取県国体(旧い話だ)のために整備
されたルートがある。とくに危険なところはないが、雨上がりで滑り易く浮石も多い。でも屏風岩の真ん中を割って登
るのは痛快である。恐らくは幕府軍を迎え撃つ守備隊の隠し道でもあったろうが、国土地理院の地図には破線路もない。
せり上がった山頂の一角は薄ケ原と云う。やがてミズナラやブナの原生林の中に一筋の幅広い道が現れる。が、この道
はすでに原生に戻りつつあり上下、左右、足元の落葉まで、うれしいことに紅葉に燃えるトンネルとなっていた。天皇
の行宮跡を示す立て札の先も笹に覆われ踏跡は消えている。山頂の森に囲まれた船上神社は小さくて素朴、何の飾り気
もなく人影も無い、誰が供えたか柿が一つ門灯にあった。これこそ歴史探訪の醍醐味である。
 2日に亘る山旅は幸いにも、いや奇跡的にも晴天にめぐまれた。投入堂は寺則により雨天の登山は禁止されている。
船上山も雨天なら大滝直下を巡るルートも正面ルートも採らず、下山路とした東坂コースの往復となっていたろう。
この日は朝から雨、天気予報も雨、それがなんと現地到着と同時に晴れ始め、下山と同時に再び降り出したのである。
そしてまたしても書くが、前夜のひらめ御膳、ヒラメづくしが美味かった。当分ヒラメ様の顔も見たくないと言えば、
贅沢な、これもまた誰かに叱られるだろうか。
 次なる目標はシリーズ第20回の記念山行、皆さん元気に頑張りましょう。    (記:紀伊埜本、写真:奥中)

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