オプション例会No.121  伊豆七島(八丈島:八丈富士・三原山、御蔵島:御山)例会記録
概要 『島シリーズ−V。東京都の島(山を登ります)』
 
日時 2009年10月19日(月)〜24日(土)
天候 10/20:曇り時々晴れ /21:晴れ後曇り /22:曇り /23:曇り後晴れ風強し
担当 三原秀元
集合 10/19 17:20 JR新大阪駅 3階コンコース、千成ひょうたん前
行程 10/19 JR新大阪駅⇒JR東京駅⇒竹芝桟橋(22:30の予定)(東海汽船)船中泊
10/20 八丈島・底土港⇒八丈富士登山口(七合目)〜登頂(お鉢廻り)〜下山⇒宿舎(泊)
10/21 宿舎⇒島内観光〜三原山(八丈島にも三原山があります)⇒宿舎(泊)
10/22 宿舎⇒船で御蔵島へ移動⇒午後島内観光(泊)
10/23 船の出航時間13:25、午前中御山登山⇒東京・竹芝桟橋(20:30着)(ホテル泊)
10/24 解散
参加者 野口秀也、西田保、岩本和行 ・・・ 計4名
     
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10/19 竹芝桟橋から八丈島へ向う
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八丈富士(854.3m)
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八丈富士の登山口
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 八丈島は伊豆諸島の最南端に位置し東京から290km離れた亜熱帯気候で、江戸時代は
流人の島であった事でも知られております。二つの海底火山がひっついて瓢箪型をした島で
西山(八丈島)、東山(三原山)とに別れていて登山や釣り、ダイビング等の観光客も多い
ようです。
10月20日
 太平洋の荒波にもまれて八丈島の底土港に到着、皆船酔い気味で上陸する。
レンタカーで八丈富士の7合目登山口に向う。ここからは1280段の急な階段の登りで約
1時間でお鉢の入口に着く。お鉢周りは約1時間のコースである。その途中に854mの頂
上がある。イヌツゲや八丈小笹の中を昨夜からの強風に足元を注意しながら行く。
頂上からは白波の立った海のうねりと飛行機の飛び立てない空港が島の中央によこたわって
いるのがよく見える。7合目に下山後は車で中腹の周回道路を一周して宿へ向う。

     
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八丈島の三原山山頂(700.9m)
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10月21日
 今日は自分と同姓の山でもあるので親しみを持って、舗装された林道を行く。途中のゲー
トまでと思っていたが、鍵がかかっていなかったので、行けるところまで行くことにする。
もう頂上まではわずかの距離である。三原山の頂上にはアンテナが3基あり北側には八丈富
士が円錐形の優美な広がりを見せている。

     
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御蔵島は渡り鳥の休憩所でもあるので、
それを狙っているハヤブサ。
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御蔵島の民宿

10月22日
 朝から御蔵島への移動のため港へ行く。今日は港の波が荒く、八丈島を出航しても御蔵島
へ寄航する保証の無い出港となる。3時間の船旅でなんとか御蔵島へ上陸することができる
アナウンスが有り、ホッとする。
 さて御蔵島とはどんな島かというと、人口は約300人、御山(おやま)という851m
の山が真ん中にあり、ツゲの産地とイルカウオッチングで有名で、この島には70人位しか
宿泊施設がないため宿の予約のない人は上陸できないし、キャンプは禁止、自転車も持ち込
み禁止、登山も必ず地元のガイドをつけなければ登れないというルールがあり、我々もそれ
に従い事前に色々と予約をしての上陸でした。今日は島内の散策と民宿泊まりです。

   
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東京竹芝桟橋に入港時の夜景、レインボーブリッジが非常に美しい。

10月23日
 夜半に降った雨はあがったが、風が相当強いのでガイドと相談してなんとか御山へ連れて
いってもらうことにする。登山希望する者のみということで、ガイドと西田氏と三原で出発
する。御蔵ツゲの群生している、ぬかるんだ道を鈴原湿原ルートで登る。花の季節であれば
この島独特の固有種もあるとガイドが説明してくれる。
 頂上付近は小笹の繁った見晴らしの良いところと思うが、今日は全くガスの中で何も見え
ない。三角点だけタッチして、午後の船で東京へ帰れることを祈りながら下山する。今日は
天候不良のため、登山中の写真はありません。
往復3時間くらいで民宿へ戻り、午後の船で東京まで7時間の船旅で今回の島の旅は幕を閉
じました。

伊豆七島で見つけた花々 
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参加者からの寄稿
 EPEクラブの怪童?・・高齢者4人が八丈富士へ出掛けました。平均年齢71歳(77〜64)お互い山歴
50有余年、担当の三原さんは日本350名山登頂達成。野口は体力と歳を考えて「各地の郷土富士」と、それ
ぞれに目的を持った者同志です。夜行船便の疲れも何のその、一気に八丈富士を征服、太平洋のど真中に立った
気分を味わってきました。期待した青空は望めず生憎の曇り、登山口から自己のペースで登り始めるが、お鉢巡
りの稜線までは階段道、歩幅を合わすのに一苦労。稜線(お鉢巡り)に辿り着くやいなや強風の洗礼、老人一行
は吹き飛ばされないように身構るのが精一杯、細いお鉢巡りの道を黙々と歩くのみ。頭にうかぶはトムラウシ山
の遭難、これに雨が加われば・・・・・と身構えながらの一時間余り、無事下山いたしました。最近は中高年の
登山ブームで多くの人が山を楽しんでおり、女性の多さには驚嘆しております。半世紀前までは男性ばかりの野
暮な登山が多く、はるか彼方の稜線に赤シャツを見つけて、すは女性かとピッチを上げれば男性、ガッカリした
経験があります。わが泉州も昔は女性会員1〜3名、EPE例会に参加して女性の多さに驚いております。登山
は自己との闘いで、己を知らずして山歴や経験だけでは登れません、中高年の遭難事故もそれが原因の一つでは
ないかと思います。年齢と共に体力が衰え、足腰の踏ん張りが弱り、ちょっとした事でバランスを崩します。私
事になりますが、40代で転機があり、50〜60歳代は経験で何とか凌いできました、しかし70代では1泊
2日が限度です。トムラウシ山の遭難も体力の限界を越えた計画で、それに悪天候が加わり混乱が生じたと思い
ます。私は「登山」や「旅」、「写真」等は一期一会と思います、特に山は天候に左右され易く、二度と同じ顔
を見せません、何回登った山と言えども計画と下調べや備えが大切で、何時も初心を忘れずにしたいものです。
                                            (記:野口)

 この度の島シリーズの第3弾は企画者の村本、深井氏が不参加となり不慣れな私が担当となり、参加者には何
かとご迷惑をかけましたことをお詫びいたします。本土の山と違い、アクセスが予定どうり行かないことも有り、
未知なる部分が多々あり、一味違ったパイオニア気分を味わうことができました。 (記:三原、写真:岩本)

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