オプション例会No.125 東北スキー場めぐり・そのV、安比(アッピ)例会記録
概要 『東北の、いや日本のスキー場を語るには無視できない安比高原。
アスピリンスノーが降り積る、まさに King of snow のゲレンデ。』

日時  2010年1月24日(日)〜27日(水)
天候 1月24日 晴れのち曇り
  25日 雪(湿雪)
  26日 時に晴れるも終日地吹雪
  27日 晴れ
担当 紀伊埜本節雄、大西恒雄
集合 伊丹空港8時50分
行程 伊丹空港 ⇔ 花巻空港 ⇔(リゾートバス)安比スキー場往復
1月24日 午後スキー
  25日 終日スキー
  26日 午前中スキー午後リフト全面運休
  27日 午後2時迄スキー
参加者 翁長和幸、本郷善之助、内杉安繁、上原進一、宮平由紀子、笠松マサヱ、山下登志子、寺島直子、杉本栄子、紀伊埜本博美、
和田良次、和田敬子 ・・・ 計14名

快晴のフライト機中から中央アルプス右奥に富士山が

次に 浅間山の噴煙が手に取るように見える

花巻空港のパッケィジ引き取り風景 閑散としている
 
安比高原スキー場の全景 実感は仰ぎ見る感じ 滑降コースのゼブラ模様は
もっと美しいが それは慾というものだ 雰囲気は充分現れているので満足だ

ドアーツゥドアーの原点 安比グランドホテルのスキーヤー出入り口
スキー板を担いで歩く姿は見られない 出発から帰還まで板の上だ 

ホテルの影の向こうに最初の4人乗りリフト

中段の練習ゲレンデ がらがらだ 

スキーヤーズロッカー うれしい設備です 

中段の練習用リフト 実はこれが寒むかった

倒れたときの起き上がり方の実習

ゲレンデの仲間一同 他に人影なし 

練習開始 皆さん手馴れたものだ

やっと晴れた上部ゲレンデ 若者並みの意気込み

アラセブ(70代)の二人 貫禄ありますか?

下段ゲレンデから見たグランドタワーホテル

晴れてきた 左奥のピークは七時雨山(1063m)

雪煙をあげる岩手山(2058m)
雄大な山容は遂に現れず

優雅な昼食風景 アイスクリームも食べ放題

和会食 和やかな気分 ビールがうまい

お品書き 上品?過ぎて少し足りない


地吹雪の舞う露天風呂 瞬時に頭髪がバリバリに凍る
最終日U君とO君のスキー板とブーツが盗難に遭う
こんなことは初めてだ 全員あれこれ動揺するだけ
故にあと一枚は欲しかった写真が途切れたのが残念
幸いU君は出発前に保険を掛けていた O君のブーツ
はなぜか一旦持ち去られた後 隣のロッカーに捨て
られていた よかったよ 本当によかったよ

ロビーで寛ぐ 簡素で閑散としているがお気に入る
     

    東北スキー場巡りその3 安比高原スキー場
 安比高原スキー場といえば、高原のど真ん中にある大きな円錐型の山頂。そこから放射状に、かつ直線的に引かれ
た幾筋もの真っ白いゼブラ模様。このコマーシャル写体ほどスキーヤーにワクワク感を募らせるものはない。一度は
安比で滑りたい、あのゼブラ模様の上から下まで、端から端まで、東北から遠くに住む人ほどこの思いは強い。
 さてもさても思いは誰も同じだ、あんのじょう初日からホテルのチェクインも待ち切れず大半のメンバーが飛び出
してしまった。まるで若者の様に昂揚した顔、そこには上手も下手もない、ただ喜びだけが溢れていた。
 二日目は低気圧の通過で湿雪に悩む。雪面は荒れる上にゴーグルに張り付く雪は視界を遮る。それでも皆さん黙々
と練習に余念がない。昼だというのに薄暗く、午後3時頃にはナイター用ライトに照らされた。終わるにはまだ少し
早いが「本日はこれにて終了」と指示を出す。「あと一本だけ」とせがむ熱心な人も出たが、危険は事前に察知する
のが肝要だ、止め時がある。
 三日目は強い冬型気圧配置、気温は一転し、風は猛烈に強いが雪面は粉雪で覆われた。我々にしては絶好の練習日
和、だが如何せんリフトが動かない。下部の2基のみを使って頑張るが、ついに午後には全面運休となる。あとは昼
寝と温泉だけ。明日は好天と予測し、最終夜に催す恒例の宴会も中止とする。なんと午後8時半には就寝した。
 4日目は帰阪する日、午後3時までチェクアウトを延長していたのがよかった。申し分のない快晴である。午前8
時半から開始して午後2時まで目一杯滑りたいという申し出もあったが、これも却下。激しい運動下の集中力はせい
ぜい2時間、血糖値の低下は怪我のもとだ。早目の昼食の後もう2時間、各自それぞれの腕前に合わせて存分に滑り
捲くった。報告を集めると全員が上級者コースを滑ったことになる、凄いことだ。上級者コース専念組も結構多い。
 さてここまで書いてふと思った、何と皆さん、我がもの顔でゲレンデを闊歩していることか、たしかにゲレンデは
空いている。上級者コースといえども前後左右誰もいないとなれば、山ャにとってはただの斜面、怖れるものは何も
ない。それにしてもだ、周りは少数の若者と地元の小学生の外はロートルばかり、うれしくもあるが、寂しくもある。
いったいどうなっているのか? 20年ばかり前にはワンシーズン/160万人もの集客があったというこの安比高
原、他の著名なスキー場も同様である。若者が見捨てたスキー場、温暖化雪不足のため閉鎖せざるをえないスキー場、
赤字倒産のスキー場。まさか、東北スキー場巡りがここ数年で頓挫する事はないだろうが、かような外的要因が、決
して我がロートルチームの可動年数を上回る事が無い様に祈りたい。
 暫し待たれよ、またも大法螺を吹くと言われようが、いったいいつまでスキーが出来るのだろうか。答えは皆さん
異口同音、当面は80歳、その先は行けるとこまでアハハ、、、まずは第10回東北スキー場巡りまで、予定は組ん
でありますゾナモシ。この拙文をお読み下さる皆様へ、どなた様もたった今から初心に帰ってスキーを始めましょう。
今は正に100年に一度のチャンス到来です。ロートルスキーヤーの天国ですゾナモシ。
                        文 紀伊埜本節雄 写真 大西恒雄 上原進一 紀伊埜本博美

山域別例会記録一覧へ 年度別例会記録一覧へ TOPページへ