オプション例会No.142 墓谷山(738m)と三国山(1209m)例会記録
概要 『北伊吹山地に静かにたたずむ秘峰2座に登ります。』
 
日時 2010年10月23日(土)〜24日(日)
天候 10/23:晴れ後曇り
10/24:曇り後雨
担当 三原秀元、翁長和幸
集合 10/23 JR大阪駅西口ガード下 7:30集合(車に分乗)
行程 10/23 阪神・名神・北陸道木ノ本IC⇒杉野〜墓谷山〜杉野⇒八草トンネル⇒川上⇒三国岳登山口(テント泊)
10/24 泊地〜夜叉が池〜三国岳〜夜叉が池〜登山口⇒木ノ本IC⇒北陸道・名神・阪神高速
参加者 紀伊埜本節雄、紀伊埜本博美、本郷善之助、神阪洋子、近藤さとみ、松本明恵、小椋美佐、寺島直子 ・・・ 計10名
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10:20 杉野山の会の事務所前に車を置かせてもらう。
長靴のおやじさんが会のメンバーで墓谷山について、いろいろ
教えてもらっているところ。杉野山の会事務所は杉野バス停横にある。
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登山口より少し林道を入ったところからの
墓谷山。杉野富士と言われているらしい。
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10:50 南卦寺観音堂到着。建立は
とても古く、最澄ゆかりのお堂との事。
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観音堂からは急傾斜の山道となる。所々に
張られているロープを頼りの直登となる。
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12:10 頂上着
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横山岳と墓谷山の間にある鳥越峠。これよりコチエ谷へ。
本来の最低コルはもう少し北側にある。このあたりは
まだ紅葉には早く緑がきれかった。13:10着
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コチエ谷を網谷川へ。半日程度の墓谷山だったが、
ここち良い余韻にひたりながらノンビリと下る。

10月23日 墓谷山
滋賀県の横山岳はよく知られている山であるが、その隣の墓谷山は気になっていた山であるがその名前がなんとなく
気味悪くて行く気になれなかったが、最近この山が杉野富士と呼ばれ端正な形をした里山である事を知り、今回のよ
うな1泊2日の山行の1日目の足ならしに調度いい山かなと思い企画しました。
 杉野のバス停横に駐車させてもらい林道を行くと立派な石碑があり、ここから急な山道に取り付く。しばらく行く
と観音堂の境内に入る。相当古そうなお堂で、中には千手観音の秘仏が納められているそうです。周囲には相当歴史
のありそうな供養塔などが無造作に積み上げてあり戦国時代のものか色々想像させられる。
お堂の横より松や檜の針葉樹林帯を抜けて自然林の中の急登をロープをたよりに高度を稼いで行くと頂上にたどり着
く。横山岳が大きく北方にそびえ、金糞岳も遠望できる。
 下山は鳥越峠より杉野へ下る。明日登る予定の三国岳の登山口へ車を走らせ駐車場でテントを張る。

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6:30 いざ、出発。
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7:35 夜叉が姫が身を清めたという幽玄の滝。
水量がすくな目なので 若干寂しい感じ。
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7:45 こんな岩壁帯がありました。
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登攀欲がそそられる岩峰
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:50 夜叉が池への最後の登り。右手には昇竜の滝が見える。
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8:10 誰もいない夜叉が池に到着。
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夜叉が池
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池からすぐの登り。両サイドの切れた
リッジを行く。風が強くとても寒い。
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笹のブシュで何度となく顔をバッシングされる。
自己防衛を完璧(?)にする。ところで、私は誰でしょう?
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10:30 頂上に着いた怪しげな人々。
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頂上
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頭も見え隠れする程の笹やぶ(画面中央の赤い丸いものが頭)。
手も足も顔もチクチク、ヒリヒリ。
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紅葉が始まった主稜線
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遠くのピークが三周ヶ岳、画面中央の黒く半円形が夜叉が池。
この辺まで来るとブッシュは少なくなってくる。

10月24日 三国岳
名前の示すとうり福井、滋賀、岐阜の境にあり地図上では重要な山なのであるが、夜叉ガ池を挟んで北の三周ヶ岳が
有名で、奥美濃の山の通の人しか訪れない静かな山である。
 泊まり組は我々のみで一番の出発で小沢を渡り緩やかな登山道を行く。幽幻の滝や昇龍の滝を眺めながら、最後は
岩場の急登を上りきると目の前に夜叉ガ池が現れる。夜叉姫の伝説で余りにも神秘的な暗いイメージもあるが意外と
明るい池である。未だ朝早いため誰もいない池畔で我々のみのレストタイムとする。
 三国岳へは南へ最初のピーク迄が急で岩場もあり慎重に行く。此処まではしっかりルートもあるが、これからは身
の丈を越す笹薮の中を泳ぐように進んで行く。所々ルートの不明瞭なところもあるが大体踏み跡をはずさない様に行
けば三国岳の頂上にたどり着く。展望はもう一つだが、奥美濃の一峰に苦労して登った達成感に登山の醍醐味を味わ
ってくれたものと思います。
 夜叉ガ池迄は年間3万人位の人が登るらしいが、三国岳迄来る人はその1パーセントも来ないようです。これから
も自分自身の未踏の山に大いにチャレンジして欲しいものです。
                                      記:三原秀元 写真:翁長和幸

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