オプション例会No.144 東北スキー場めぐり、その4 青森・鯵(あじ)ヶ沢例会記録
概要 『名峰・岩木山(1625m)の北面にあるスキー場です。
日本海と津軽平野が一望できる最高のロケーション、
最長3.4kmのロングコースは初心者も上級者も満足でき
ます。名湯温泉、ゲレンデはドアーToドアーです。』

快晴の朝 きらめく樹氷 4日目にして初めて晴れた 壮快な気分
 
日時 2011年1月30日(日)〜2月2日(水)3泊4日
天候 1/30曇り時々晴れ 1/31風雪 2/1風雪 2/2快晴
担当 紀伊埜本節雄、大西恒雄
集合 伊丹空港
行程 1/30 伊丹空港⇒青森空港⇒ナクア白神ホテル
(旧鯵ヶ沢プリンスホテル)、午後スキー
1/31 終日スキー
2/1  終日スキー
2/2  午前中スキー、午後、青森空港⇒伊丹空港
参加者 本郷善之助、西村晶、西村美幸、和田良次、和田敬子、
笠松マサヱ、宮平由紀子、小椋美佐、杉本栄子、内杉安繁、
上原進一、寺島直子、保木道代、岩崎真美子、清水洋子、
星山洋子、紀伊埜本博美 ・・・計19名

伊丹空港集合風景

雪の青森空港 着陸出来てよかった

青森空港ロビー コーリヤンエアー専用カウンター前

ホテル内のスキーヤーロッカー
今回は特に広々していて気持ちが良い

ホテル前に集合 リーダーから確認事項の伝達あり
シーズン初滑り はやる心を押さえて抑えて

ゴンドラ上は気温マイナス18度とか さすがに寒い
スキースクールに入った5名を除く全員整列
 
スキー板を踏むたびにキュキュと兎が鳴く
これぞ 極上のパウダースノーだ

EPEスキー教室 理屈より先に滑る滑る
 

風雪に煙るナクア白神ホテル ゲレンデに直結した
入口は左から3階食堂 2階ロビー 1階ロッカー

食事三題 ラーメン屋さん 店長は韓国風
店員は東南アジア風 ちょっぴり異国情緒あり

ホテルのバイキング何でも有りで結構旨い 蟹もサザエ
も喰い放題だが デザート食い放題はからだに良くない

ログハウス風のハンバーガーの店 のんびり寛げるのが
うれしい だが食べ終われば即 出掛ける準備に忙しい

皆んなで何かヒソヒソ相談 ポール滑降をする事にした
面白そうな企て やってみようじゃないか

しかしこのポール 実は右横のボードジャンプ台との
境界を示すのも 道理で真っ直ぐ並んでいた

以下 ご一同の滑降スタイル百景 誰が何方か?
何方が誰か? それぞれお楽しみ下さい
自分では見ることの出来ない自分の姿は如何でしたか?次の機会の参考になるでしょうか。それにしてもカメラマンは大変だったでしょう。吹雪の中では手もカメラも凍えます
視界の良いとこ悪いとこと様々です。晴れたら晴れたで自身の滑りに熱中する中、わざわざ写真を撮るとはご苦労様でした。それでも頑張って下さり感謝、感謝の思いです。

やっと晴れた 雪煙のなかに岩木山が意外に近い
「岩木の下ろしよ吹くなら〜吹けよ、」覚えていますか

ゴンドラの窓から津軽平野が見渡せる 

遠くに望むのは八甲田山 懐かしい

晴れると 気も心もからだも弾む

オーシーハイル ぶっ飛ばすぞ!気持ちだけは若者だ?

息を弾ませ 次々滑り降りてくる仲間を見守る


ゴンドラ上の台地 冷気に包まれスタート台 胸躍る

ゴンドラ上の台地北東側 岩木山は画面右上の外 駅舎に隠れて見えないが

全員集合 背景の唐松林が美しい チームのまとまりも最高

帰路につく 楽しく満喫しました ナクアホテルの玄関前で

 全国的な寒波で各地に大雪警報が発令されていた。飛び上がった航空機が青森空港に着陸できない場合、伊丹空港ま
で引返すという、それではこの例会は消滅してしまう。気のせいか機内はガラ空きだ、気が気でない一時、おかげで無
事に着陸したときはほっとした。スノータイヤを履いているな、と誰かが言った、いやボーゲンで止まったぞと返して
やるとどっと大笑、誰もがほっとしたのだろうか。
 初日は午前中にチェクインが出来たので、各自で準備体操や食事に勤しむ者など様々だ。中にはそのまま即ゲレンデ
に飛び出した人もいたが、14時に一旦集合してゲレンデ内での確認事項を申し合わせることにした。視界の悪い中、
ゲレンデとはいえ不慣れな初日は油断できない。それに1年間のブランクを埋めるのが大変だ。私に限って言えば、そ
れは単に技術の問題ではない。「なんでこんなにビビルの?」と自分自身に問い掛ける事から始まるからだ。
 2日目と3日目は予期した通りの激しい風雪と寒気。それでもよかったことはサラサラの雪、板に抵抗が無いのでま
るで宇宙遊泳、立ち止まっても頭がフワフワと揺れているような奇妙な感覚、帽子も上着も手袋も全く濡れていないの
に驚いた。その上、なんと快適に滑ることか、EPEドルフィンチームがこんなに綺麗に足並みがそろった事は無い。
何だ、良いことばかり並べ立てたが、それほど良かったと言う事だ。
 4日目にしてやっと晴れた。昨年のアッピ高原も一昨年の蔵王もその前の雫石も、最終日を選ぶかのように至福の時
を与えてくれた。よく学んだ(遊んだ)ことへのご褒美だろう。前回と同じ様に午後2時までチェクアウトを延長し、
あとは皆さんの上達振りに見惚れながら、目一杯楽しく滑りまくった。
 東北スキーシリーズも早や4回が無事終った。熱心な常連に新顔の加わった総勢19名は目立った存在である。並ん
で一人ひとりと滑り出すと、学校団体も避けて通ってくれる。幅広で長いバーンも、ときにはコース一本がまるまるE
PE専属のゲレンデと化すことがある。ありがたいことだ。毎度のセリフで申し訳ないが、昔、近郊のゲレンデで滑っ
たワンシーズンと、ここでの1日の滑降距離は匹敵するだろう。つまり3日滑れば3年分ということだ。
 今年はスキーが日本に到来して100年目という。新聞紙上に業界関係者たちは100年来の不毛が続くと訴えてい
る、正にその通りだろう。そんな記念する年とは露知らず、昨年の今頃、私はこのコメント欄に今は100年に1度の
好機到来と呼び掛けていた。裏を返せば同じことだが、やっぱり密かに恩恵を蒙っていたのである。まあ善良なる我々
庶民にとってこれぐらいは許されてもいいだろう。
 ちなみに、この鯵ヶ沢スキー場は紆余曲折の末、現在のオーナーは韓国の実業家だという。次の週末はオーナー自か
ら韓国祭を催し、大勢の客と韓国芸能界の大物スターを引き連れてやって来るという。青森空港には韓国からの直通便
も再開された。観光日本に生まれ変わろうとするのは時代の趨勢だが、こんな自然の恩恵を黙って見過ごして来たのは
ちょっぴり惜しい気がする。スキー場が華やかなりし頃、自分は好んで山に籠もっていながら今さら偉そうな口は利け
ないが、あの芋の子を洗うようなスキー場で育ってきた方々、山スキーの醍醐味を味わえなくなったご同輩、そしてま
ずはEPEの皆さん、今、本当に楽しいスキー場が、この国の北の大地にゴロゴロとして貴方の出番を待っています。
 スキーを生涯スポーツとしてもう一度見直してみては如何でしょうか。年齢に関わらず、やれば必ず進歩する楽しい
スポーツに違いありません。「老いて学べば朽ちること無し」かの佐藤一斉の言葉を座右の銘とし、さらに自らに即し
て『老いて遊べば朽ちること無し』を、実践してみようではありませんか。
                    記:紀伊埜本節雄  写真:西村晶、上原進一、和田敬子、紀伊埜本博美

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