オプション例会No.146 第9回スキーカーニバル in 北海道夕張マウントレースイ 例会記録
概要 『ホテルマウントレースイと一体化したリゾートスキー場です。
北海道の大型スキー場も残すところあとわずかです。全スキー場制覇
も夢ではありません。バリバリやりましょう。』

快晴の朝 ボード用のジャンプ台を借用して
日時 2011年3月6日(日)〜10日(木)
天候 3/6 曇り時々晴れ
3/7 晴れ 前夜雪
3/8 晴れ 前夜雪
3/9 晴れ 前夜雪
担当 紀伊埜本節雄、西村晶
集合 伊丹空港7時50分
行程 3/6 伊丹空港8時45分発−千歳空港−夕張着12時45分着
午後スキー
3/7 終日スキー
3/8 終日スキー
3/9 午前中スキー夕張発14時30分−千歳空港−関西空港着
20時15分
参加者 本郷善之助、和田良次、和田敬子、笠松マサヱ、杉本栄子、
上原進一、山下登志子、山田春雄、達健一、安本昭久、安本嘉代、
紀伊埜本博美 ・・・計14名

マウントレイスイスキー場の全貌 こうして見ると結構広い 高速リフト4基ゴンドラ1基 14コース+ネイチャーゾーン5 最大傾斜53度(国内No.1)左から2ツ目の山
山頂702m 奥行きが浅いのが残念 手前の橋はホテルと対岸を結ぶ長い回廊 スキーセンターは対岸にあり 巨大設備の割りに不便 このあたりが不人気な理由か

到着時 ホテルのロビー 時間前のチェクイン交渉へ

ホテルのロビーから見た回廊 どうなっているのコレ

回廊内部 朝夕往復するが良い運動 奇妙な設計だ

ゴンドラ山頂にある鐘 警鐘か?な


6人乗りゴンドラ 3人が背中合わせに腰掛ける
これも奇妙な設計 待ち時間零 うれしい空から

センターリフトの上段の台地 ここは景観良し
雰囲気良し 広さも良し 数コースの出発点

センターゲレンデ中段から下方 ビギナーズBライン初級
遠くに見える2人はEPEチーム 本当に空いているでしょう

センターゲレンデ中段から上部 左リフト沿いレーシングAライン上級
右はダンシングBライン中級とネットで区切られたポール専用コース

急カーブ切り込む○○おとうさん キャリアは4年目 どうですこの迫力

朝は朝駆け 夜は夜駆け ナイター照明が点灯される
リフト ゴンドラ乗り放題も時に疲れます

宮さま お○○さん 華麗なる滑降 

左右映像3点 セッティングされたポールコースを滑る
初体験は楽しい タイムを計ればもっと面白いが危ないか

直カリの○○子ちゃん とにかく速い

全長3500mのワイディングロード初級 人影無く
淋しいぐらい 再開組(手前)を誘導する仲間2人

40年振りのスキー再開組の2人 2日間のスキー学校 

ボーゲンから卒業できるか クリ○○ンさん 頑張れ!左

スウィキングAライン中級下方に三角形のホテルが見える

いぶし銀の○ッさん 男は黙って勝負する

これで終了滑降 後方から迫るのは全部仲間達です

朝日が差し込む朝食風景 まずまず美味だったかな

休憩室兼昼食堂 お客はEPEと自衛隊の諸君だけ

終了前の記念撮影 皆さん口々に『お疲れさんでした』

ゆっくりぬる湯の露天風呂明日の英気はここから生まれる

この日はNさんの誕生日と結婚記念日のダブルお祝い

総て終了 ホテルロビーでバスが着くまでのくつろぎ

 夜半に雪が降り、翌日は快晴という日が3日間も続いた。一度緩み始めた今年の寒波が再び舞い戻ったようである。
おかげで夕張(マウントレースイ)スキー場はここ十数年、味わった事がない好コンディションですと、地元のスキーヤ
ーがそっと教えてくれた。暖冬のせいか、あるいは立地条件が悪いのか、例年の今頃はカリカリのアイスバーンか、雪
不足で嘆くそうである。ありがたいことである。北海道の大型スキー場はほぼ回り尽くしたので、夕張を選んだのは単
に順番から来たようなものだが、E.P.E.の例会はいつも幸運に恵まれている。
 到着した午後だけが降雪と濃霧に蔽われていた。ホテルでは多目的ホールで何やら表彰式が開かれていた。聞けば『
Over30GSL』という30歳以上のシニアを対象とした競技会の表彰式であった。競技は10歳間隔に最高70
歳以上の年令別競技会だったようで、どんな様子だったのか、見学できなかったのは残念である。しかし聞くだけで何
か胸中騒ぐ思いである。そうか70歳以上の枠まであるのか、競技スキーなど無縁の身であっても、見知らぬ同年輩の
活躍は心強いかぎりである。
 翌朝、競技コースにポールセッティングが残されていた。周囲はネットで覆われているが、どうやら途中で立ち止ま
らないという条件で開放されているらしい。面白そうだ、全長700M、一気に全力で滑るとゴールではゼイゼイ喘ぐ
が「やったぞ!」という達成感が味わえる。なかに老競技者が2人いた、さすがにポール捌きが鮮やかだ。でもどうに
も手に負えない速さではない(なんと馬鹿を云う)。それに比べて、その翌日の夕刻、ナイターの照明が点灯し始めた頃、
何処からともなく現れた子供たちの一団が、ポールラインにそって軽くウォーミングアップを始めた。下は小学1〜2
年生から上は5〜6年生まで、両脚をグッと開いたクラウティングスタイルを微動だにせず、そのまま直滑降で疾風の
ごとくかっ飛ばしていく。小さな体に大きなヘルメット、黄色いヤッケは背丈を越して脛まで覆う、ちびっ子ギャング
さながらである。凄い、感動ものである。放課後のナイター練習を始める地元スキーチームのちびっ子達である。将来
このちびっ子からオリンピック選手が出るかもしれない。明るい未来をみたようで、実に素晴らしかった。
 ところで、夕張市といえば市そのものが財政破綻した事で知られている。このマウントレースイスキー場も経営不振
の松下興産から夕張市が分不相応な高額で購入し、さらに加森グループに破格値で転売された。これが破綻の一旦を成
したと言われている。傍目からみれば、そんな簡単な算式がなぜ分からぬかと思うが、元をただせば、炭鉱夕張の崩壊
がその根源にある。リゾート経営の不振などは弱り目に祟り目のたぐいであろう。全盛期の十分の一に縮小された財政
は、市民一人当たり180万の負債を抱えたことになるという。大きな時代のうねりである。どうにかならぬものかと
思うが黙って見守るしかない。せめてこの街では財布のひもを緩めましょう、そう思うのである。
 さて、我がE.P.E.クラブのスキーカーニバルも来年は10回目を迎える。まずは一区切りとしたいところだが、本
当の正念場はこれからである。今回も2人の新顔が加わった。68歳と64歳である。40年振りのスキー再開とのこ
とだが、その意気や軒昂である。お誘いしたかぎりは、一同と足並みが揃うまで責任がある。そんなことを云っていて
は果てしなく続くが、そうだ、果てしなく生き様を晒そうと開き直るのも悪くはない。今年はまた70歳を過ぎた某さ
んが下半身の障害を克服して、新たに障害者スキーに挑戦した。凄い事だと思う、心から敬服した。人には様々な生き
様がある。老境の今、やっとそんな事が解かったのかと笑われそうだが、教訓は身近にあるとしみじみと思う。
 今年も2度のスキー例会が無事完了した。雄叫びを上げよう。山よ、雪よ、オゥ〜シーハイル!
                     記:紀伊埜本節雄 写真:西村晶、和田敬子、上原進一、紀伊埜本博美

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