オプション例会No.150 滝畑・上山谷遡行〜槙尾山登岩訓練 例会記録
概要 『身近な山域での沢登り入門コースを遡行の後、ゲレンデで登岩及び、懸垂下降技術の復習です。』
 
日時 2011年6月26日(日)
天候 晴れ
担当 板谷佳史、安部泰子
集合 8:45 南海・河内長野駅バス乗場(9:04発 滝畑ダム行きに乗車)
行程 河内長野駅⇒(バス)滝畑ダム〜上山谷遡行〜滝畑ダム⇒(バス)河内長野駅
参加者 寺島直子、小椋美佐、安岡和子、本郷善之助、保木道代、黒澤百合子、杉本栄子、近藤さとみ、古松育代、駒井万生子、川守田康行
・・・ 計13名

10:12 上山谷の出合にて遡行の準備。

10:18 まず、石川の本流を渡渉して上山谷に入る。

谷の入口にある3m滝を越える、取水施設?の残骸らしきものがある。

10:40 2m前後の小滝が続き、楽しく遡って行ける。

10:57 10m位の二段の滝をザイルをセットして登る。
終始シャワークライミングだ。取付き、出口ともにホールドに
乏しく遊泳する人もいる。おまけに出口は岩がかぶさり狭く
て背中のザックがつかえるので苦しい体勢で落ち口に立つ。
この滝を全員が越えるのに約1時間を要してしまった。

11:36 緊張の後の休憩、木の葉から
覗く陽射しはすでに真夏のものだが、
今だけは都会の暑さから解放される。

12:08 手ごろな滝が続く。今年初回の沢登り例会でもあるので、
できるだけ直登していく。初心者に対してはギャラリーがうるさい・・

12:13 滝を直登しない代わり、横の岩場のフェイスや
バンドのトラバースなど、岩登りの技術が要求される。ザイル
操作の練習も兼ねて基本動作の習得や復習をしてもらう。

12:58 淵に入ってしまえば簡単だが、入らずにへつる
技術を習得することと、取付きまで行くことができたならば、3m
ほどの滝だが、水流の中にホールドやスタンスを見つける目が必要。

13:04 5mほどの滝を右から越えると先は10mほどの
ゴルジュとその先更に2m滝となっている。ゴルジュは右の
尾根にザイルをセットして巻いた。流れの音で上下からのコール
が聞こえずメンバー数も多いので意思疎通が難しい。

13:51 核心部を過ぎてナメ滝や手ごろな小滝が連続する
ようになると沢登りの楽しさが満喫できる。しかし、ここまで
予定外に時間がかかってしまったので、この先で遡行を打ち切
ることに。槙尾山に移動しての登岩訓練も時間が無いので割愛
して、元の滝畑へ下山することに予定を変更した。

14:55 滝畑に下山してきた。この後
16:13発までバスが無く、のんびりと待つ。

 滝畑ダム行きのバスは地元の利用者や行楽客で超満員、うんざりする頃、やっとバスを降りる。しかし石川の上山谷出合に降り立てば
キャンプ場の喧騒をよそに我々だけの静かな谷歩きが開始された。
今週末になって梅雨明け?と見紛うほどの夏日が続いており、今日も今年最初の沢登りにふさわしい日照りだ。初心者もまじえてのこと
なので、慎重に悪場をこなしていく。初参加からシャワークライムの洗礼を受け少々面食らったのか?何度も飛び込み遊泳をされる方、
シャワークライムの体勢のまま長時間登りあぐねる方などもいる。行程は遅々としてはかどらないが安全を期して何度もザイルを出す。
悪場をつなぐ小滝やナメ状の部分は各自が自由に歩けて楽しんでもらえたと思う。この谷の核心部がほぼ終わった地点ですでに14時を
過ぎてしまった。これから槙尾山に移動したところで予定した訓練の時間はとても取れない・・・・ということで今回は割愛して、元の
滝畑ダムへ作業道を下山することにした。あいにくダムのバス停で1時間以上の発車待ちとなってしまったが、夏本番を思わせる陽射し
の中ではあるが、のんびりとした時間を過ごした。初心者には少し難しい通過箇所もありましたが、初回で懲りたという人は居ないよう
で、次回の湖南の沢を楽しみに解散となったのは幸いでした。今回、割愛した登岩訓練(特に懸垂下降技術の復習)は次回からの沢登り
例会の山行中に機会を見つけて実地を兼ね、実行したいと思います。
                                                  記:板谷、写真:川守田

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