オプション例会No.161 東北スキー場めぐり、その5 福島・アルツ磐梯 例会記録
概要 東北でも最大級のリゾートスキー場です。初級、中級の長いコースがあり、
上部に上級コースが集中しています。磐梯山温泉ホテルは濁り湯の掛け流し、
ホテルとスキー場はドアーtoドアー、磐梯山の景観は満点です。私たちも
東北復活に協力したいと思います。


一瞬の晴れ間に望む磐梯山(1819m)残念ながら山頂は現れない 
この場の位置は磐梯山から真西に約4キロ 標高1130m地点 
日時 2012年2月7日(火)〜10日(金)
天候 2/8 曇り時々晴れ 夜半降雪
2/9 曇り時々雪 夜半降雪
担当 紀伊埜本節雄・大西恒雄
集合 伊丹空港16:00 ANAカウンター前
行程 2/7 伊丹空港⇒仙台空港⇒シャトルバスで磐梯山温泉ホテル
2/8 終日スキーを楽しみます
2/9 終日スキーを楽しみます
2/10磐梯山温泉ホテル⇒シャトルバスで仙台空港⇒伊丹空港
参加者 西村晶、西村美幸、本郷善之助、笠松マサヱ、上原進一、山下登志子、
宮平由紀子、内杉安繁、安本昭久、安本嘉代、紀伊埜本博美 ・・・計13名



伊丹空港から仙台空港へ めずらしく夕刻17:00発
 

仙台空港でシャトルバスに乗り込む 我々一行13名の貸切
例によって あの料金で採算が合うのかと心配になる
 

ホテルのフロント チエックインに手間どるのはフロントの
女性が初々しく不慣れなだけ 新鮮味があって結構でした
 

 ホテルに直結するリフトの半数(6本の内3本)は閉鎖され
 ている このリフトは朝一番で運行される足慣らしみたい
 なものです 生意気なことを云うようになり すみません
 
 
 ゲレンデから望む猪苗代湖 視界が遮られて鮮明には捉えら
 れないがホ〜というほどの大きさ 日本で4番目の面積とか
 

 ゴンドラ上部のステイション 閑散としているがもう慣れた
 ものです かって繁栄したであろう大食堂が空き家となって
 隣接している
 

 上級コースが何本も並ぶ猫魔コース 土日曜日以外は節電の
 ため大半が閉鎖されている 正面に見るコースのみ開放され
 ている  猫魔ヶ岳(1404m)左手上部 北方にある 
 


 猪苗代湖を望むスタートライン この一瞬を除いてあとは
 眺望なし 貴重な一瞬だったがこのときは知らず 残念だ
 
 
 滑降準備中 今年も「やったるべぇ」 「滑べんだぁ」
 「いくべぇ」 誰もがワクワクする瞬間 会津弁はええで
 
 
 よく見える? ふかふかの新雪 朝一番のスキー板は完全
 に雪の下に 舞い上がる雪煙と歓喜「ええやんか」大阪弁 
 
  
 音もない静かな森の中の滑降 ゲレンデとは思えない風景
 
 
 林にセパレートされた幅広のロングコース 等間隔を空け
 て仲間が滑り出す さながら 雲のなかの編成飛行だ
 
 
 次々にに滑り込んで来る仲間を待ち受ける 「カッコイイ」
 「うまい!」 「やるなぁー」 拍手を惜しまない
 
 
 ランチタイム カツカレーはボリーム満点 気が付けば隣
 の席に時の人 星野リゾートのオーナー社長が食事中 同
 じカツカレーに舌ずつみ 質素でよろしい 好感がもてる
 
 
 見る限りどこまでもEPEチーム専用のコース 毎度同
 じセリフで申し訳ないが 正にスキー天国にさまよう様だ
 
 
 この方 うん拾年ぶりにスキー再開されて2シーズン目
 すごいでしょう 華麗な前走者におくれをとりません  
   
 
 
 この方 昨年から突然パラレル(平行)感覚がめばえました
 すごいでしょう 頭部は新品のヘルメット「やぁちゃるで」 
 
 週2回 正規のスキー授業があるという猪苗代小学校の
 ちびっこギャング達 滑り出したら「おじちゃんどいて」
 を連発 まだまだ日本の未来は明るい  
 
 樹氷に覆われたリフト カタカタと音さえ消える雪の回廊 これだけでも充分満足して
 帰れるぞ ひとりリフトに揺られている彼の人は 何を想うやエトセトラ 


 EPEチームの勢揃い(カメラマンを除く)平均年齢はかぎりなく??に近い でも気分
 と気構えは若者並 来年はさらに新品の板、靴、ヘルメット「買っちゃるで」と岸和田弁
 
 
 早朝5:30出発のロビーでお茶のサービス やっぱり
 無事に終了して帰るのは笑みが浮かぶ この充足や良し
 
 
 送迎のシャトルバス 昨夜来の雪化粧 ちょっといい眺め
 
 
 仙台空港の滑走路 何でもない風景ではありません 昨年
 の大震災では 車が塵のように流されて行く光景を目の当
 りにしました 空港の外に一歩出ると 整然?と積まれた
 ガレキの山 東北復活に祈りと協力を誓いました 

 東北大震災のあと、この企画を立てた頃はまだ憚るところがあって今年は上越の苗場スキーときめて発表した。
しかし日が経つほどに様々現実は複雑となる。なんと、同じ福島県のスキー場では例年の修学旅行団体の9割方が
キャンセルになったという。そのなかで星野リゾートの経営するアルツ磐梯スキー場は敢然と立ち上がった。東北
復活と地域の雇用確保をかかげて今シーズンの開場を昨秋に早々と宣言したと報道された。やるじゃないか、事実
今シーズンの東北各地のスキー場は(苗場も含めて)旅行社のパック企画がばっさり縮小されていた。あれやこれ
やで、苗場から磐梯へ、おそらくEPEとしては始めての行き先変更の例会となった。幸いなことに参加者皆さん
に同意を得たことで「東北スキー場めぐり その5」が成立したと思う。
 アルツ磐梯スキー場は、磐梯山(1819m)から西へ約4キロ、猫魔ヶ岳(1404m)の南西面に位置する
ので、本来ならスキーゲレンデとしてあまりいい雪質は望めないはずだ。人口降雪機が目立つほど設置されていた
のも頷ける。ただ今回は滞在中、気温マイナス7度が続く幸運にめぐまれ、夜半の雪が新雪となり素晴らしい舞台
を提供されたのはうれしいことである。
 大震災の爪あとは、やはり意外なところまで拡がっている。東北復活の鍵は、我々ひとり一人の手にあることを
あらためて自覚できた。同年輩の地元スキーヤーが立ち止まって「大阪から?」よくまあ来てくれたと喜ばれたの
は印象に残った。「なぜ いま東北か、」これは数拾年前に山岳会の会誌を飾ったテーマだが、今また別の意味で
もう一度アピールしよう。「東北の山へ行こう!」我々が示すせめてもの心意気である。
                               記:紀伊埜本節雄 写真:西村昌、上原進一  

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