オプション例会No.163  第10回スキーカーニバル イン 北海道・サホロ 例会記録
概要 『スキーカーニバルも10回目を迎えました。今回のサホロは北海道のリゾート
スキー場として、我々にとって最後に残った聖地です。雪質は北海道でも最高の
アスピリンスノーです。世界的なフランスのクラブメッドがこのスキー場の完全
買収をもくろんでいます。今がチャンスです。』

3日目の快晴 ゴンドラ山頂駅の上 このまま直上すればサホロ岳山頂(1059m)
日時 2012年3月7日(水)〜10日(土) 3泊4日
天候 3/7:曇りのち雪 3/8:晴れのち雪 3/9:晴れ 3/10:晴れ
担当 紀伊埜本節雄・西村晶
集合 3月7日 7:00 関西空港
行程 3/7 関西空港⇒新千歳⇒送迎バス⇒サホロリゾートホテル 14:00チェック
    ・イン後 スキー
3/8 終日スキー
3/9   〃
3/10 午前中スキー
     サホロリゾートホテル⇒送迎バス⇒新千歳⇒関西空港
参加者 上原進一、山下登志子、山田春雄、達健一、和田良次、和田敬子、寺島直子、
杉本栄子、安本昭久、安本嘉代、紀伊埜本博美 ・・・ 計13名
   

新千歳空港の上空 北海道の大地を実感する直線的な区画
道路は除雪されているが、大地はまだ冬の眠りのまま
 

空港に現れた大型リムジンバス 乗客は我々一行ほか数名
新得町佐幌まで約2時間の旅

小雪舞う中のバスドライブ 石狩と十勝を結ぶ狩勝峠も近い
そこは、日高山脈を横断する標高644mの峠
 
サホロリゾートホテルのスキーロッカー この時間に到着
したのは我々一行のみ ゆっくり宅配荷物を解く

スキー専用ハンガー 板とストックを鍵付きでセット
出来る便利な装置 乾燥具合も満点 気分も満点

スキーロッカー室に直結するスキーヤーズ出入り口を出る 
道路を渡って第1リフトへ どんな滑りが待っているか
 わくわくした気持 皆さんの背にそれが見えるでしょうか

 
静かに回る第1リフト 全ての始まりはここから さあー
イクデ! いくべぇ!先月の東北訛りがまだ抜けない

 

スキースクールの朝の体操 EPEから5名受講 他プラス
2名の受講生に教師3名の布陣 中級クラスのTさんは終日
マンツゥマンの指導を受ける ラッキーなことです

初日の上部ゲレンデは全く雲の中 ゴンドラ山頂駅に着く
も視界は数メーター 全体像も掴めぬまま 下降するほか
なし 危ういアドベンチャースキーとなる
   

中段付近の緩傾斜帯まで来て やっと仲間の姿が見える
スキー場でも緊張することはある ゲレンデにあっても
山ヤのザックにはエレキも非常食もある 臆病風かもね


こちらはEPEスキーレッスン風景 とにかく下手も上手も
数多く滑る これがEPE流 山ャのあの頃 冬山の帰りに
ゲレンデの森でテントにもぐり 残飯をあさりリフトを横目
に板を担いで登っては滑った あの飢餓時代の名残だろうか
  

ようやく雲の切れたゴンドラ山頂駅の前 上の写真と同じ
場所 前日の緊張感は嘘の様だ ご一同のヘルメット姿 
も板に付いてきた
 

EPEスキーレッスンの3コマ 上部に残された初級者に
付き添い 励まし 指導するリーダー2人

待ち受ける仲間は微動だにせず見守る(素晴らしいチーム
ワークですね) ようやく軌道に乗った初級者の滑り  

初級者が確実に仲間に迎えられた頃を見計らい 滑り出す
2人のリーダーこの繰り返しがEPEスキーレッスンです 
如何ですか これから参加ご希望の方への参考までに

朝食会場のひととき 背景はさながら壁画のような窓外の
景色 こんなとき ふと女性方は非日常を味わうという  

ラウンジという名の休憩室 1日¥1000也 何回利用
もOK 飲物すべて無料 但しパック料金内にあればこそ
 

ある日のディナー 前菜から始まる十勝牛のステーキセット
なかなかの美味 但しこれもパック料金内にあればこそ
 

夜 皆さんの一人ひとりの滑降(格好?)を分析しながら
研修会 ビデオ撮影者に感謝しながらも 泣き笑い大笑い



昼 スノーボートという遊び 興味深々と眺めていたのは
女性方とか 何事も新たな探究心を持たれるは結構なこと

夕 暮れなずむか?ホテルの客室 傾斜地に建つためか 
積雪が多いのか 建物内部は複雑だが、外観は意外や直
線的 撮影者の意図するところはもっとデリカシーかな?

サホロゴンドラ山頂から望む十勝平野 新得町(今は新得市という)の全貌  高差650m 全長3000mを舞い降る爽快さに 年齢など忘れましょう まっこと痛快だ
   

この日まで びっしり海老のシッポで見えなかった標識
今日も遠望は定かでない ただ彼方に白い山脈が横たわる

スキーヤーの半数はクラブ メッド(後述する)の外国人
彼ら彼女らは陽気で明るい こんなパフォーマンスも拍手
を浴びれば何回もご披露してくれる 可愛いお嬢さんです

冷気にさらされての眺望 立ち止まり その一瞬を味わう 
山好きの癖とは 直らないものだね  
            

 クラブ・メッドの話
 サホロスキー場にはもう一つのリゾートホテルがある、それがクラブ・メッドです。このクラブは世界25カ国、80
カ所以上にリゾートを展開するフランス生まれのクラブ風ホテルです。日本にはこのサホロと石垣島のビーチにあります。
その特徴は 世界中からの集客にあります。その結果、サホロのスキーヤーの半数は外国人で占められています。
 一昨年の夏、ふらりと間違ってこのホテルを訪ね、見学を申し込んだところ見事に断わられました。今回も あろうこ
とか、私ひとりが森の奥にあるこのホテルに間違って滑り込みました。そこはスキーヤーズ出入り口でしたので居並ぶ人
は外国人ばかり、少々戸惑いました。興味があるのはこのホテル、滞在中全てのサービスは無料とのことで、食事もお酒
も飲み物も全てフリーですから、滞在客以外はオフリミットとしても可笑しくはないでしょう。スキースクールも、子供
たちのお遊び相手も、乳児の受託所も全く同じです。それでいてその歴史は半世紀以上に及ぶそうです。面白いですね。
 参考までに一週間の滞在費は約16万円。彼の地のバカンスとはこういうものなのでしょうか。



ナイターの照明が点灯される もう少し滑りたいがホテル
まで直行(滑り込む)するには このあたりが潮時だろう

気がつけば夕闇迫る無人のゲレンデに立っていた  
「トンボ釣り今日はどこまで行ったやら」子供の頃の風景
が甦える こころなしか滑る人の背にそれを感じます 

唐松林のズ〜と奥に ホテルの屋根が浮かんで見えます
お疲れ様でした また来年も元気でやりましょう


朝一番 きれいに圧雪された斜面に一同整列 和気藹々 傍目も羨むチームワークでした



戦い済んで 晴々とした表情を見せる皆さん 背後の山はサホロ岳 2つ目のピークは
初日ガスのなかで翻弄されたコースです よく頑張りました今年も

 第10回スキーカーニバルが無事終了しました。これまでの多くの参加者皆様のご協力に心から感謝いたします。
10回の開催の内、8回が北海道でしたから、実のところ今回で北海道のリゾートスキー場は概ね走破してしまいました。
ニセコ、フラノ、ルスツ、キロロ、等など、さて次回から何処へ行くのかと悩むところです。しかしよく考えてみますと、
この企画が10年、10回と継続できたのは、北海道の大型リゾートスキー場の魅力に負うところが大きいと思います。
その原点は、ドアーツゥドアーにあるでしょう。広大な斜面で存分にスキーを楽しんだあと、ドアー1枚くぐれば温泉に
癒され、食事に満たされ、あとはぐっすり眠れるベットが待っている。この満喫感こそ、また次の新たな原動力を生み出
していたのではないでしょうか。 
 そこで、次回のスキーカーニバルから、そのテーマを『もう一度行ってみたいあのスキー場』として再スタートしたい
と思います。このテーマに相応しい内容であれば、国内外を問わず北海道にこだわることもありません。
 スキーの醍醐味は本来どこにあるかと言えば、その答えはなかなか難しいと思います。山ヤだから、老いたりと云えど
も山野を掛け巡る山スキーが一番とする人。あるいはバッチテストの上級資格をとればこその人もあるでしょう。また、
競技スキーこそ総てのスキーの代名詞と聞かされたこともあります。でも考え悩むことはありません。私たちは今、現に
スキーを楽しみ味わい尽くしています。これこそ体力や年齢に応じたスキーの醍醐味といえるでしょう。
 今年よりも来年、来年よりも再来年、もっと楽しく、もっと力強く、もっと優雅に滑りたい、これが私たちの熱い熱い
切なる願いです。
                           記:紀伊埜本節雄 写真:西村晶、上原進一、紀伊埜本博美

 上原進一さんがスキー例会の動画記録を「YouTube」に投稿されています。こちらから閲覧できます。
オプションNo.144:青森・鰺ヶ沢
オプションNo.146:北海道・夕張マウントレースイ
オプションNo.163:北海道・サホロ


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