オ プション例会No.180  東北スキー場巡り、その6 
 宮城県・鳴子温泉(鬼首)オニコウベスキー場 例会報告



概要 『宮城県と山形県の県境、小柴山(1056m)の南東面にあるスキー場です。北に禿山(1262m)、その北に栗駒山
(1627m)が望まれるという、関西人には馴染みの薄い奥羽山脈のど真ん中です。原生林(樹氷)の美しい光景に出会
うでしょう。鬼首温泉も楽しみです。日常を離れて、ゆっくり味わうことにしたいですね。』

 
日時 2013年1月20日(日)〜23日(水) 3泊4日
天候 1/20:晴れ 1/21:晴れ 1/22:雪後みぞれ 1/23:晴れ
担当 紀伊埜本節雄、上原進一
集合 1/20 伊丹空港9:00
行程 1/20 伊丹空港⇒仙台空港⇒シャトルバス⇒パークホテルオニコウベ(ドアーtoドアー)、到着後スキー
1/21 終日スキー
1/22 終日スキー
1/23 午前中スキー、パークホテルオニコウベ⇒シャトルバス⇒仙台空港⇒伊丹空港
参加者 山下登志子、内杉安繁、安本昭久、安本嘉代、紀伊埜本博美、和田良次、和田敬子、杉本栄子、山田春雄、達健一、
安岡和子、保木道代 ・・・計14名

オニコウベホテルの全貌 背景は禿岳(かむろだけ) 標高1282mとは思えぬ雄姿にほれぼれする。
鬼首はカルデラの底になる、その西側の外輪山である禿岳の向こうは山形県、右手北側の向こうは秋田県
鬼首は宮城県である。それぞれの県都からみて最奥部である、かってマタギの活躍した世界だろう。

ホテル到着、貸切のリゾートバス、時間だけはたっぷりかかる。
な〜に雪国のバス旅行と思えばこれも楽し、寝不足も解消する。

思ったよりシックなホテル、それでいてなかなかアットホーム
小型だがスペースにゆとりがある。階上にも控ロービーがあり
居心地はよい、もちろん温泉は満点、値段もお手頃いい分なし。

スキーヤーズロッカー、夏場はゴルファーズロッカーとなるのだろう
明るくてよく乾燥している。混雑なし、贅沢な気分が味わえる。

レンタルスキーのカウンター、滞在中¥3000というのは
マイスキーを宅急便で送るより安く済む、商売上手のお手本。

ここが、自動扉が二重に続くスキーヤーズ出入り口の構造、
ドアーToドアーの醍醐味はシニヤースキーヤーの天国です。

出入り口の一歩外の風景、贅沢なようだが、これもまたスキー
というスポーツのもつ一面。そうです、わたしたちもかっては
リフト代を倹約してスキー板を肩に歩いて登ったものでした。

ゲレンデの圧雪整備中です、わずかな一刻が待ちどうしい。

とりあえず今季の初すべり、皆さん基本を忠実に守りましょう。

ご覧のとおり空き空き、我がチームのほか人影なし。

これでは同士打ちもない、ただ無心に滑る、すべるだけ。

リフト3本乗り継いで小柴山(1055.8m)の山頂に立つ。禿岳(1282m)とは花立峠を隔てた南南西にあり、鬼首カルデラの
外輪の一角を占めている。左前方、遠く北東方向に見えるのが栗駒山(1627m) 天気は快晴、雄大な眺望、暫し滑るのも忘れる。

湿雪が小降り、ゲレンデのコンディションは要注意です
「レッゴー!」これからが勝負。

こんな日は真面目に練習に励む、何拾歳?の手習い、本気で
上達を目指します。こんなスポーツほかにありますか?

真剣な眼差し、やる気充分、課題をもって「やるべぇ」

ホテルを見下ろす最後の斜面、大鷲が舞い降りる様にと自分
に言い聞かせる。この呪文が大事、何事もイマジネーション。

男子の部「いぶし銀ペアー」 年期がはいってるよう!

女子の部「花蝶のペアー」 舞うがごときだよう!

午後、湿雪がみぞれに変わる。「どうすべぇ?」休養組は数名
残るはリフトの終運まで楽しそうに滑る。若いのかねえ?

ホテルのラウンジ、昼は昼食場兼ロビー、豊かなひととき
もったいないほどのくつろぎ、誰も太って帰るはずですね。

ガラス窓の外は銀世界、内は日替わりデナー、結構美味い
初日は和洋会席、2日目は焼き肉、3日目はフレンチでした。


タンシチュー、ボリュウム満点。仙台名物牛タンとは知る人ぞ知る
牛の舌料理。需要が多いので9割がたはオーストラリア産、戦後の
産物、伊達正宗が喰っていたわけではありません。しかし旨い。

食事風景が多くてすみませんね。でもスキー例会とはそもそも
滑って、喰って、温泉だけ、けどね皆さん楽しそうな表情です。
この笑い、この微笑み、10年は若返りますよ。

乾杯!は毎夜の風景、一日遊びくたびれたあとの乾杯は楽し! 
「ただ遊べ/帰らぬ道は誰も同じ」先日、新聞で読んだばかり
うーん、わかったようなわからぬような、含蓄のあることば。

影絵のような写真が、どうしてこう写るのかわたしは知らない。
ピントが合おうが合うまいが、絵になっていればそれで上出来。

一念発起してスキーに取り組まれて3年、カメラマンの眼に
不思議によくとまる。華麗な舞いに遜色なし、お見事です。

終礼の挨拶、誰もケガなく元気に終わりました。

シャトルバス待ちのひととき、白い山、青い空「よかんべぇ」

ホテルオニコウベの表玄関、振り返る人、談笑する人は
シックな佇まいによく似合う。うれしいフイナーレです。

最後に今いちど禿岳を、勝手に東壁と名付けた、シニアのアルパイン活動
にうってつけだ。すでに開拓済みだろうが、山頂に連なる中央尾根は顕著
なナイフリッジが下部まで続く、アプローチもよく素晴らしい登攀対象だ。

 東北スキー場巡りも6回目を重ねた。まだまだ続けるつもりだが、この先はさらにローカルになるだろう。
30年ほど前に「なぜ今、東北か」と題して東北の山々を巡り廻ったが、それは表街道、あのときもっと奥深
く突っ込むべきだったと今は悔やむ。そういえば何事も悔やむことばかり、せめてここにきてまた悔やむこと
のないようにしたい。
そうだ、スキーの楽しさと共に、はじめて出会う山々に感動する歓びを堪能しよう。東北スキー場巡り万歳!

                           記:紀伊埜本(節)、写真:上原、紀伊埜本(博)

動画記録はこちらです(撮影:上原)

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