泉州山岳会関係者各位

泉州山岳会80周年記念事業につきまして

2019年3月吉日 泉州山岳会 会長 本田和史

謹啓 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

 今総会にて新会長を仰せつかりました本田和史でございます。なにとぞよろしくお願いいたします。

 さて、2020年をもちましてわが泉州山岳会は創立80周年を迎えます。変化の激しい昨今にあって無事80周年を迎えることができますのは、ひとえに皆様方のご支援ゆえと深謝する次第でございます。

 しかしながら、今日に至るまで決して順風満帆だったという訳ではありません。多くの尊い命が失われてきました。財政難に陥ったこともあったと聞きます。しかしそうした困難を、会員の知恵と努力で乗り切り、その度に組織としての成長を遂げてきました。今、当会が盤石であるのは、諸先輩方の積み上げてきた知識と技術の賜物であり、反省と成長の歴史であるといえます。そう考えますと、80年という年月の重みを改めて感じさせられます。

 この80周年という節目に、記念事業として以下の4事業を計画しました。

1.海外登山

  ヨーロッパを中心に、30名ほどの会員が海外に飛び出します。

2.日本横断リレー登山

  日本海をスタートし、会員でタスキをつなぎながら、日本アルプスの山々を経て、太平洋を目指します。

3.泉州山岳会遭難者慰霊之碑の建立

  過去13名の遭難物故者の慰霊と事故の風化防止のために、堺市の鉢ヶ峯公園墓地に合同慰霊碑を建立します。
  この事業に先立って、過去に遭難場所に設置された慰霊石や慰霊プレートを回収し、新たな慰霊碑とともに安置いたし
  ます。

4.記念式典の開催

  80周年を記念し、式典を開催します。

 上記計画のうち、慰霊碑建立計画が先行しております。他は計画立案中です。まとまり次第順次ご報告申し上げます。

我々はこの記念事業を通じて会の歴史を振り返るとともに、2020年をさらなる飛躍の年にしたいと思っています。記念事業の成功には、現役会員のみならず、いわば泉州山岳会の強みともいえる「OB会員、EPE会員及び、かつての仲間であった諸兄諸姉の協力」が必要不可欠です。山岳会代表として、この場をお借りし、ご指導ご支援をお願い申し上げる次第で御座います。

謹白