一般例会No.332

播州・明神山(668m)
ハイキング+プラスαNo.11共催 例会記録

概要

『播磨富士とも呼ばれている名峰です。山頂からの眺望は360度遮るものなく素晴らしいそうです。ただアクセスの都合で取組み難い山でしたが、今回プラスα(但馬牛と松茸?+焼き鴨)と併催して専用バスを利用します。昨年に続き元気村の村上氏にお世話になります。栗も黒豆もシーズンです。』

日時

2013年10月27日(日)

天候

晴れ

担当

紀伊埜本節雄、小椋勝久、安本昭久

集合

7:10 JR大阪駅中央改札口集合(7:21発 神戸行き乗車、尼崎乗換え、8:09新三田駅着)

行程

新三田駅発専用バス⇒福崎IC⇒夢前町~明神山往復⇒南丹「元気村」にて但馬牛鋤鍋⇒新三田駅⇒JR大阪駅

参加者

大石隆生、青木義雄、寄川都美子、小杉美代子、堀木宣夫、欅田克彦、福田直也、上原進一、山下登志子、高木恵美子、紀伊埜本博美、西村美幸、西村晶、安本嘉代、近藤さとみ、保木道代、安岡和子、寺島直子、櫻井宏子、野原勇、杉本栄子、内杉安繁 ・・・ 計25名

9:30 台風27号の接近で前日まで天気が危ぶまれたが今日は朝から快晴です。姫路在住の内杉さんと登山口で合流、今日の案内を引き受けてもらいます。

9:45 総勢25名、明神山を正面に見て出発、播磨富士と呼ばれるだけあって見事なプロポーションを見せる。

ルートは正面向かって右側(東)の尾根Cコースを登り下山路は左側の尾根から谷筋を下るBコースと、一部Bコース往復組とに分かれる。ここはその登りの分岐点です。

Cコースは尾根筋に出るとやがて岩場が現れてくる。

結構に明るい岩尾根を行く、屏風の頭とか観音岩など小さな掛け札の岩場が次々現れる。つい楽しさに誘われ先へ先へと進む、ミニチュアの箱庭を彷徨う思い。

岩の狭間の先に何かありそうな予感、ワクワクしながら登る。EPEはハイキングクラブに相違いないが、リーダーの感化で危険のない範囲で岩場を好みます。

スリムな人には快適なチムニーです、いやそうでない人にも快適なチムニーです。岩肌はよく乾いていて感触は最高。これがクジラ岩と呼ばれる巨大な岩塊の尻尾の部分です。

クジラ岩の背中を行く、左手壁にクライマーの姿が写っている。ワンピッチ程の垂壁、さしづめクジラの腹を這い登るが如し、ちょっと寄り道するのも面白そうです。

尾根筋は次第に喘ぎ喘ぎ登る角度になる。今までのほどよい漫歩から急にそのツケを払わされるよな地蔵岳の登りです。よく見れば岩場が散在しています。

地蔵岳(515m)山頂、地蔵岳と名の付くピークは何処も同じ急峻な前衛峰です。地図上では僅かだが、折角稼いだ高度をごっそり落とす気分で頂上へのギャップを下る。

頂上まで高差150mの一気登りが始まる。ハイキングコースではめずらしい急登が、これでもか、これでもかと続くうちに、やがて登り続けること自体、不思議な心地よいリズム感に溢れる。ホントですよ?この心地は?

急角度の割に斜面はしっかり固いのは助かる。それでも落石には細心の注意が必要、何しろ足下には後続者の頭が曝されている。帽子は常に着帽のこと、頭の飾りではない。

11:45 やっと山頂へ、まるで高山の頂きに立つ気分、360度の展望を楽しむ。今夏の酷暑からようやく解放され、今年初めて秋空を実感する。休憩1回ジャスト2時間の登りにしては拾いものの山行です。

見渡すと北に雪彦山が望まれる。不行岳の岩壁が霞みに見え隠れするが、遠くて迫力はない。それより東の真近に七種(なぐさ)三山が見える。画面右端の尖峰が12月の例会に予定されている七種薬師か?な、七種槍は?どれなのか、山頂でのひと時を満喫する。

Bコースから山頂ルートを選んだ人には付録が付いていた。コースから少し寄り道すると現れる観音滝、水量は少ないが圧倒的な迫力で迫る。上部はクジラ岩に連なるかと思える位置にある。

同じくBコース、谷筋を行くと「長滑ら」はこの様に登る。左下の画面は下山時の同じ場所です。水量が多ければ沢登りが楽しめそうだが、季節次第でヒルの棲みかとなるでしょう。御用心、御用心。

「長滑ら」の下り、この日はやや湿りがあって滑りやすそう。あと2週間程すると、この画面に紅葉が映えて美しいだろう。

13:50 登山口に帰着。姫路在住の内杉さんとの別れのセレモニーを行う。今期末をもってEPEを退会されるのを知って全員24名から順に握手を求められる。地元の文化協会の活動に専念される立場に立たされたそうで、内杉さんらしい決意です。

丹波に専用バスで移動する。お世話人の村上さんの畑で黒豆刈をする。新鮮な黒豆の塩茹はお酒、ビールに最高のおつまみ(大豆の枝豆ではない)です。お土産を手に帰宅後の幸せを夢見ながら作業に精出します。

さて、プラスαの本番、但馬牛のすき鍋が始まる。無造作に盛り付けられた牛肉のボリームがもの凄い。日頃のメタボ予防と核家族に慣れ染まった我々は面食らう。だが、今日だけは別日にしょう。なんと地元丹波産の松茸がぶつ切りで添えられている。

複数の写真担当者は、誰も食い意地が一巡するまでカメラの存在を忘れていた、ようだ。鍋に残るマツタケに気付きようやく画面に残された。どうです、微かに香りません?

南丹元気村の村長さん(左)自称損長さん(損ばかりするから)と、お世話人の村上さん (右)。果たして採算が合うのかどうか他人事ながら心配する。昨年に続き今年もお世話になり、来年も来てくれよと言ってくださる。ありがたいことです。17:30 終了。

 昼飯は控えめに汗は存分に出す、食い意地を張る訳ではないが、プラスαの日は誰もがよく頑張る。明神山はそんな要望にぴったりの山で、のんびり登るとかえって疲れます。頂上直下はハイキングコースにはめずらしく急峻で、休み休み登るより、リズムカルに早く登る方が危険も回避され、攀じ登る楽しさも倍加する、そんな山でした。余談ですが、これがいわゆる泉州会方式です。ハイキングで発揮される事はめったにありませんが、基本は常に同じエンジョイ、パワフル、エレガントの世界です。

 ところで、但馬牛に松茸のすき鍋は美味かったです。国産のマツタケなど長らく口にすることがなかったので、(恥ずかしながら)ひとり1人鼻先まで持ち上げてその香を嗅き、それからやおら鍋に入れました。こんな仕草はひとりでするより皆んなでやる方が愉快です。今回も地元の村上鷹夫氏、元気村の損長氏、賄所のご婦人お二人にいろいろお世話になりました。また陰の立役者安本(昭)会員と、その所属先「黄河の森緑化ネットワーク」の御裾分けに心から感謝します。さて、次回のプラスαを何時、何処で、何とするか、そんな期待もプレッシャーも今は全部忘れる事に致しましょう。その時がくれば何とかなるものです。ケ-セラ-セラ、元気でいることが一番です。

記:紀伊埜本(節) 写真:小椋(勝)、西村(晶)、大石