一般例会No.373

京都・甘南備山(かんなびやま)(221m)例会記録

概要

『「今は昔~」で始まる今昔物語集にも出てくる寺があった歴史の山へ』

日時

2014年9月28日(日)

天候

晴れ

担当

杉本康夫、大石隆生

集合

8:30 JR京橋駅北口改札口前(8:42発 学研都市線 快速・木津行きに乗車、京田辺駅下車)

行程

JR京田辺駅~報恩庵(一休寺)~雌山~甘南備神社(雄山)~報恩庵~京田辺駅

参加者

岩本和行、欅田克彦、青木義雄、神阪洋子、寺島直子、近藤さとみ、安本嘉代、寄川都美子、喜多田恵美子、堀木宣夫、安本昭久、翁長和幸 ・・・ 計14名

9:25 JR京田辺駅に着き、駅前の一休さんの銅像の前で出発前の挨拶。

9:49 一休寺で拝観料を志納してお参りをする。今回は、いつもとはパターンが違うようです。

座禅体験ではありません。名勝「方丈庭園」の南庭を鑑賞しながらテープから流れる説明を聞いているところです。

甘南備山を正面に、刈取り間近い田圃の間の里道を行く。

田圃の畔に咲いていた真っ赤に咲き誇る彼岸花。

「左 甘南備山登山口」と刻まれた石の道標に導かれ登山口へ。

10:58 登山口からと山道へと入る。下山時には、正面の管理道路を下ってきた。

登山道はよく整備されており歩き易い。

11:26 雑木林の中にひっそりと鎮座する神奈備神社に着く。

神奈備神社の案内

11:29 神社の背後の小高い所が甘南備山雄山の頂上。三角点ではないが、何やら切石が埋め込まれている。

11:35 雄山の北にある展望台へ。木津川を眼下に、愛宕山、比叡山、そして鷲峰山方面が望まれ、ここでお昼休憩をとる。

コースの要所〃〃には案内図と道標が設置されている。

遠回りをして甘南備寺跡へ。遺構でもあるのかなと思っていたが、石柱と案内板があるだけで期待はずれでした。

12:52 登山口手前の芝生広場で、ズボンにくっついた「ひっつき虫」の草の種を必死で取っているところです。

登山口に戻り、黄色く色づいた稲穂の中の道へと下って行く。

13:55 寄道をして麓に移転された甘南備寺へ。人影もなく寂れた感じがする。

14:20 JR京田辺駅に戻り、挨拶の後に解散。今回は前回と大違いの早じまいでした。

 甘南備山は京田辺の主峰です。「今昔物語集」には、この山にあった神奈比寺(かんなびでら)を舞台とした話が残されており、いにしえの大昔から今日に至るまで、この山の回りの住民に親しみ続けられた山です。また、この辺りは、古事記や日本書紀に出てくる継体天皇の「筒城宮」があったり、野外能を演じたことから「薪能」が起こったと云われている薪神社があったり、多くのいわれが残っていて、歴史ロマンあふれた地域である。

 京田辺駅からは「やすらぎいっきゅうコース」を行くと、とんちで有名な一休さんのお寺と知られている一休寺(酬恩庵)が現れる。今回の例会はいつもと違い、登山の前にお寺に立ち寄ることにする。方丈庭園の説明を聞きながら、一休さんの偉業、偉大さに感銘を受ける。この後、田圃の中の舗装された道を甘南備山に向け歩を進める。登山口には、「甘南備山マップ」の案内図があり、ここからは旧登山道と表示のある道を行くが、案内図を見ていると舗装された管理道路と登山道が交錯し登山道だけで甘南備山に到着するのは難しいようである。30分で甘南備山に到着する。山頂には今昔物語にも記述がある式内甘奈備神社が奉られている。神社から北に展望台があって市内が一望でき、ここで昼食休憩とする。今は山麓に移転している甘南備寺跡や「きんもくせいの小道」通り、芝生広場に着くころにはズボンには気持ち悪いほどの大量の「ひっつき虫」が付き、まるで「ひっつき虫」の鎧を履いているようで重い。山麓に移転した甘南備寺を見学した後、京田辺駅で解散とする。

記:杉本(康) 写真:大石