一般例会No.378

台高・高見山(1249m)例会記録

概要

『奈良県と三重県の県境、東吉野村、御杖村、飯高町にまたがって聳え立つ名峰。「関西のマッターホルン」の愛称で親しまれ、山容の美しさをもって知られている。冬の樹氷で人気がある。』

日時

2014年11月16日(日)

天候

晴れ

担当

大西恒雄、板谷佳史

集合

近鉄・鶴橋駅名古屋行きホーム 8:15集合(8:33発 名張行き急行に乗車、榛原9:23着)

行程

近鉄・榛原駅⇒(タクシー)高見山登山口~(旧伊勢南街道)~小峠~平野道分岐~避難小屋~高見山~小峠~(旧伊勢南街道)~高見山登山口⇒(タクシー)近鉄・榛原駅

参加者

保木道代、青木義雄、寄川都美子、杉本栄子、佐藤敏子、小川眞裕美、安岡和子 ・・・ 計9名

登山口

10:08 高見山登山口、さあ、出発

登山口を出発

民家わきの石段を登って伊勢南街道から高見山へ

ススキが美しい登山道

登り出すと日が照り暑い、ススキが美しい秋空の元、皆着ているものを一枚脱ぐ

山の神にあった供え物

10:17 途中、山の神の祠を祀る、横の木に山道具の模型をぶら下げて飾ってある(安全祈願か)

伊勢南街道の説明板

旧伊勢南街道の説明板

街道を思わせる石畳

石畳の街道が続く

地名のいわれ

「虱とり」の説明看板、街道を行く人々の休憩場だった

小峠に到着

11:19 小峠から、この鳥居をくぐって高見山へ登る(参詣道)

国見岩を通過

11:58 大きな国見岩の横を通る

笛吹岩を通過

笛吹岩(人の立っている所)を通過、その由来

すっかり葉が落ちた頂上稜線

頂上稜線の自然林はすっかり葉が落ちてしまった

青空に向かって登る

12:28 山頂直下を登る、すばらしい青空

高角神社に挨拶

12:32 山頂にある高角神社に挨拶する

山頂三角点

二等三角点の石標(頂上の高角神社石垣裏に、ひっそりと在る)

山頂から大峰の展望

山頂で昼食休憩、遠く大峰山脈の展望がすばらしい

高見山の紅葉

上りと同ルートを下山する、下部ではまだ紅葉が残っている。15時頃登山口に戻る

 樹氷の時期、増発のバス便が出るくらい人気のある高見山も、普段は定期のバス便がない。高見山登山口の集落でタクシーを降りる。道路から登山口の矢印に従い山裾に入り少し行くと、大きな木の下に祠が祀ってある。木の枝には山仕事の道具類(木で作った模型の斧・鉈・鎌・梯子・木登り用の足場、新しかった)がぶら下げてあった。きっと山仕事の無事を祈願するものであろう。

道にはしっかりした石畳の部分がそこここに残っている。又、その昔伊勢南街道(紀州の殿様が参勤交代で通ったため紀州街道とも言われる)として人の往来が盛んであったことがうかがえる跡がある。大和・伊勢・紀州の人々が米や塩、魚などの市を立てたであろう古市跡、伊勢参りの人々が休憩の合間に虱をとったという「虱とり」というところなど、決して楽な道ではないが主要な街道であったのであろうことがわかる名称が残っている。山道は幾重にも曲がりながら高度を上げてやがて小峠に至る。「小峠」から車の通れる広い道が山腹を巡って「大峠」に続いているが、高見へはここから急な尾根道を辿る。鳥居を潜り石の階段に続く山道を登る(頂上の社への参詣道)。小半時も急坂を登り、更にもう一度急坂を登ると傾斜も落ち「国見岩」「揺るぎ岩」「笛吹き岩」などのいわれのある(?)ところを過ぎる。開けた尾根道を進むと、非難小屋の後ろに石垣で囲まれた頂上の社(東征の案内をしたヤタガラスを祀る。立派)がある。二等三角点の標石は石垣の裏にあった(見落とされるほどひっそりと在る)。

下山は往路を戻る(大峠への道が崩れ、通行止め)。

 道標は要所にあり迷うこともないが、決して楽な山ではない。紅葉は終わっていた。

記:大西(恒) 写真:大西(恒)、板谷