一般例会No.380

(ベーシック登山No.28)北摂・ポンポン山(678.9m)例会記録

概要

『地図にも表示がなく、知る人ぞ知るコースからポンポン山へ登ります。』

テーマ:「自立した登山者として知っておくべき装備について」

日時

2014年12月14日(日)

天候

曇り時々晴れ

担当

野原勇、板谷佳史、秋田文雄

集合

7:50 JR大阪駅中央改札口前(8:00発 新快速・米原行き乗車、高槻駅下車、8:31発「53原大橋」行き乗車、終点下車)

行程

原大橋バス停~本山寺~ポンポン山~神峰山寺~神峰山口バス停⇒(高槻市営バス)JR高槻駅

参加者

翁長和幸、紀伊埜本博美、寺島直子、横山寿夫、近藤さとみ、小川眞裕美、戸田晴子、實操綾子、松本明恵、杉本栄子、片山純江、和田都子、村木とも子、牛山友幸、牛山恵美子、磯辺秀雄、岩本和行、寄川都美子、和田敬子、青木義雄、小杉美代子、高木恵美子、辻角ますみ、江本恭子、安本昭久、安本嘉代、谷村洋子 ・・・ 計30名

原大橋バス停を出発

8:56 原大橋バス停で下車、30名もの参加者で、久しぶりの方もあり、改めて自己紹介の後、長い隊列で出発する。建設中の新名神高速道の下を通って行く

最初の急登

9:28 芥川沿いにしばらく行った後、リーダーお勧めの隠れたルートに入る。最初は急登、途中の休憩でストックについてアドバイスがあった

本山寺に着く

10:28 終始日陰の中のコースで冷たい空気にあまり汗もかくことなく、本山寺の山門に到着。ここからは一般のコースと合流する

本山寺本堂

本山寺境内でワンポイントアドバイスがあって、必ず携帯するべき装備について講習。本堂横を通り抜けてポンポン山への登路が続く

夫婦杉

11:14 夫婦杉にて休憩。ここでのアドバイスはクマ除け鈴を使う時のマナーや非常用笛の使い方等

山頂直下の登り

最後の階段を登ると山頂に飛び出す

ポンポン山山頂

12:02 ポンポン山山頂に到着する。ここで風を避けて昼食

大阪平野の展望

山頂からの大阪平野の展望、薄ら寒い一日になりそう

山頂での講習

昼食後のワンポイントアドバイスは各自持参したアイゼンの点検、いざという時素早く装着できるように・・と言い渡された

下山途中でも講習

15:14 下山途中の公園で最後のアドバイス。簡易ハーネスについて、スリングで代用する方法も講習した。

負傷者の移動方法

ありあわせの用具を応用して負傷者や病人を移動する方法もやってみる

神峰山寺に下山

15:40 神峰山寺に下山する。この後神峰山口バス停16:05発のバスで高槻駅に向い解散する。

 天気図を見ると西高東低の冬型、天気予報も大阪は曇り一時晴、日本海側は大雪の予報が出ており、最高気温も8℃と低い。今日の参加者は10名程度かなと想像していたが、何と30名もの参加者。大阪駅で多数の参加者を見たとき「えっ」と声が出そうになった。

 今年度から、ベーシック登山は実施方法が一部変更されました。昨年度までは秋田さんが毎回担当リーダーとなり、山歩きに慣れることを中心にしたものでした。しかし、今年度は秋田さんは顧問として参加、固定リーダーは板谷さん、担当リーダーはその都度変更。また新会員の公募も始まることもあり、歩くだけでなく山登りに役立つ何かを持って帰ってもらえるようにテーマを設定すること。今回がその初回ということで「装備」について基本講習を兼ねて登ることにしました。

 今回のコースは、今年偶然に発見したもの。半年ほど前にポンポン山から下山途中に「通行禁止」の看板がかかっているコースがあり、この先はどうなっているのか確かめたくて進入。その後も通行禁止の看板や表示が次々に現れましたがすべて無視。危険な個所があれば、いつでも引き返すつもりでしたが結局何ら問題となる箇所もなく下山できました。そのコースを今回登ったわけですが、「通行禁止」の看板、表示が全てなくなっていました。以前下った時は登山道の整備中だったのかも?。一年中登山者の絶えることのないポンポン山にあって、現時点では殆ど他の登山者に会わない一番静かなコース。難点と言えば登り始めの急登(短いですが山に登り慣れていない方、体力不足の方には辛いですね)、下りにとった場合は秋であれば多量の落ち葉、冬であれば雪による滑落の危険性が考えられることです。

 今回は「装備」について、休憩の都度話をさせていただきました。教科書的な話ではなく、数多く失敗してきた私の実体験から学んだ実践的な話、ちょっとした工夫・アイデアを中心にしました。また最後にシュリンゲを使ったハーネスの作り方や危険個所の通過方法、負傷者が出た際の搬送方法についても実演を交えて行いました。やや雑学的な話になった点もありましたが、参加された方々の頭の片隅にでも置いてもらって何かの際に参考していただければ幸いです。

記:野原 写真:板谷