一般例会No.396

湖南・鶏冠山~竜王山 例会記録

概要

『干支にちなんだ山名がある金勝アルプスを登ります。』

日時

2015年4月11日(土)

天候

曇り時々晴れ

担当

杉本康夫、大西恒雄

集合

7:30 JR大阪駅中央改札口前(7:39発快速・野洲行に乗車 8:45草津駅着、9:00発帝産湖南バス・上桐生行に乗車 9:30上桐生バス停下車)

行程

上桐生~落ガ滝~鶏冠山~天狗岩~白石峰~竜王山~白石峰~上桐生

参加者

小原武尚、青木義雄、安本嘉代、寺島直子、近藤さとみ、小杉美代子 ・・・ 計8名

9:25 上桐生バス停(終点)。「サァー出発」

まずは寄り道して落ヶ滝を見学

「落ヶ滝」 落差20mらしいが、もっとありそう

少し戻って沢添いの道を進む

北峰縦走路(鶏冠山と竜王山を結ぶ。峠ではない)に出会う

出合いの標識

鶏冠山への道(こんな所もある)

鶏冠山への道(何度かこんな登り下りを繰返す、トサカの意か)

11:11 鶏冠山に着く(見晴らしが良い)

分岐に引き返して竜王山に向う

風化した花崗岩の尾根道になる

こんな岩の間も通る(どこかで歩いた様な・・・)

天狗岩を見る

耳岩を望む

竜王山に続く階段道(小さな親切、大きなお世話。歩き難い)

「茶沸し観音」と表示のある岩に彫られた石仏

13:02 竜王山の三角点(小さい)

竜王山の標識

この階段を下る

重ね岩(どうしてこうなったのか?落ちそうで落ちない)

史跡「狛坂磨崖佛」(奈良時代後期の作とされ、如来坐像・両脇に菩薩立像の三尊像)

狛坂寺跡(大きな遺構、石垣だけが残っている)

サカサ観音(オランダ堰堤を作る時、この岩の一部を石材に使った為バランスを崩して山上からズリ落ちサカサマになった)

15:20 オランダ堰堤(オランダ人の技師によって造られた為に、そう呼ばれる)

 金勝アルプスと言われる山域は花崗岩の奇岩がいたる所に現れ、見る者の眼を楽しませてくれる。栗東市のホームページで金勝山ハイキングコースとして紹介され、地元では身近な山として親しまれている。金勝アルプスのルート名はなぜか鉄道のように「線」と呼ばれていて、今回は落ガ滝線、北峰縦走線、狛坂線と通るルートをたどった。まずは落ガ滝線を通って30分ほどで落ガ滝に到着。道すがら濃いピンク色のコバノミツバツツジの花も咲き始め春が感じられる。落ガ滝は普段はほとんど水量が無いそうだが、今日は朝までの雨で迫力のある見事な滝になっている。鶏冠山への登りは山名のとおり何度かのアップダウンを繰り返し頂上に到着する。頂上は小さな広場になっていて、木々の間から三上山、栗東のJRAトレーニングセンターが望まれる。元来た道を落ガ滝線の合流点まで戻り、ここからラクダの背のような細い岩のコブを越えたり、天狗岩や耳岩などの奇岩眺めながら変化に富んだ尾根歩きで竜王山に到着。この頃から風が出てきたが、頂上は1mほどのササに覆われ座ると風が避けられ、寒さを気にせず昼食をとることができた。白石峰から狛坂線を下り、国見岩は展望が素晴らしく琵琶湖や新名神高速道路、右方向には今登ってきたルートの奇岩群が望まれる。

 狛坂寺跡では平安時代に作られたといわれる狛坂磨崖仏が見られ、林道の横には白い花のオオカメノキがあちらこちらに咲いている。上桐生のバス停手前にはオランダ堰堤と言われる堰堤があり、明治15年にオランダ人技師デ・レーケの指導のもと、築かれ歴史的土木施設として価値があるそうです。今日は雨も止んで晴れ間も出ると期待していたが、あいにく太陽はほとんど出ず、北風も吹き寒い1日でした。

記:杉本(康) 写真:大西(恒)