一般例会No.402

比叡山系・魚の子山 例会記録

概要

『比叡山の北方にあまり知られていない変わった名前の山があります。』

日時

2015年5月10日(日)

天候

晴れ

担当

杉本康夫、翁長和幸

集合

7:30 JR大阪駅中央改札口前(7:45発新快速・敦賀行に乗車 8:35堅田駅着、8:50発江若バス・細川行に乗車 還来神社前下車

行程

還来神社~宮メズラ~魚の子山~伊香立峠~古知谷~大原

参加者

欅田克彦、青木義雄、寄川都美子、笠松マサヱ、小原武尚、黒澤百合子、安本嘉代、安本昭久、杉本栄子、古松育代、駒井万生子 ・・・ 計13名

9:10 朝の挨拶

小さい沢を渡ると急登が始まる

ここの登りが最もきつかった。途中で担当リーダから「ここから稜線までは道はありませんので・・」と告げられゾーとする

主稜線に出ると、なだらかな尾根筋にかわる

新緑がまぶしい

10:45 魚の子山山頂着 見上げているは枝につけられた山名板

11:20 少し早いがランチタイム 樹間を通る風はとてもさわやか

主稜線はずーと、このような尾根道

12:20 伊香立峠

巡礼者の如く、粛々と山路を・・

山道はここで終了 あとは林道をノンビリと

かれんなクリンソウ 林道沿いに多く見た

実質のハイキングはここで終わり ここからはバス道を大原へ

大原の中心部に入ってきた

13:45 大原バス停で解散

 比叡山の北方稜線に変わった名前の山があった。昭文社の地図には山名が表示されているが、国土地理院の地形図には山名がなく、山名の由来を調べるもわからない。登山道がないので、地図を見て現地確認をしながら歩かないと林道があるものの、とんでもない所に出てしまう。さぞかし登る人はあまりいないと思っていたとおり、誰にも出会うことがなかった。

 還来(もどろき)神社前でバスを降り、林道をしばらく進んで右手の尾根に取付く。ここからすでに登山道がない、あるのは植林地の作業道だけだ。それもだんだん薄くなって標高400m付近からは作業道も消える。所どころにあったピンクのテープもなくなり、宮メズラまでの高差約150mを登りやすい所を探しながらトラバース気味に高度を上げていく。植林地の中で雑木がないので助かるが、右に振りすぎ山頂北側の稜線上に出てしまう。山頂は広場状になっていて手作りの標識があるだけだ。ここから魚の子(いのこ)山までは踏み跡があり、植林の中で直射日光が当たらず、心地よい風に吹かれ気持ち良く歩ける。魚の子山の山頂は平坦で三角点があるが、山名板が木にくくり付けられているだけで、ここにもほとんど人が入らないことがうかがい知れる。P532m付近は枝打ちされた枝が大量にあって、足を取られて転倒する危険があるので横の林道にエスケープする。約100mで稜線に戻り小出石峠に出る。昔はこの峠を通って人々が往来したであろうが、今はその痕跡が残っている程度だ 。伊香立峠は林道跡があるが、人しか通れないぐらいの幅になっていて、全然補修されていないようだ。「林道も放置されるとこのような状態になるのだなあ」とさびしい気持ちになる。ゴルフ場横に出るまでの道すがら、きれいなピンク色をした九輪草の花が至る所に咲いて、山行の最後を気持ちよく飾ってくれました。

記:杉本(康) 写真:翁長