一般例会No.406

(ベーシック登山No.31)金剛・旗尾岳(548m)~タンボ山(763.1m)例会記録

概要

『旗尾岳はその昔、要塞または見張り台(狼煙台)であったと思われます。この山から西約5キロに旗倉山(滝畑)があります。さらに南西約5キロに猿子城山(槇尾)があります。面白い配置です。眺望が楽しみです。』

テーマ:「歩行術-2」

日時

2015年6月7日(日)

天候

晴れ

担当

紀伊埜本節雄、大石隆生

集合

9:00 南海高野線天見駅

行程

天見駅~旗尾岳~府庁山三差路~十字峠~タンボ山~西の行者~紀見峠駅

参加者

翁長和幸、西村晶、小杉美代子、岡本佳久、山本洋、青木義雄、喜多田恵美子、安本嘉代、杉本栄子、寺島直子、谷村洋子、保木道代、安岡和子、池田える子、和田敬子、和田都子、寄川都美子、三原博子、實操綾子、村木正人、村木とも子、安本昭久 ・・・ 計24名

 

9:00 南海高野線天見駅前の小さな広場に集合。梅雨時にしてはからリとした心地よい快晴です。

駅の裏側(東)から林道を進み、やがて小さな橋を渡って右岸の尾根に山道が続いている。地理院の地図とおりであるが、出足から急登です。

10:00 朝一の急登をゆっくりとしたペースで躱して行く。旗尾岳まで髙差約350m、皆さんのおしゃべりは中頃までに収まり、あとは静かに歩きに集中できました。

旗尾岳の山頂です。残念ながら今は眺望は無し、人気の無いのが取柄です。位置的には金剛山脈の北に派生した突端の山として、見張り台か何らかの役割を果たしていたと思われます。

府庁山の三差路までは植林帯の山、意外と深い登り下りが続き飽くことはないが、府庁山を抜けると伐採後の雑木帯にご覧のような可憐な笹ユリが見られます。

十字峠の手前から西に開ける眺望。画像の右3/1のスカイラインに小さな双耳峰が見えます、猿子城山です。その右に槇尾山、卒都婆峰。その左は上山、三国山、角度は変わりますが岩湧山、根古峰と続いて見えます。肉眼で見た鮮やかな双耳峰は印象的で魅力があります。

12:00 十字峠で昼食。峠は右に(西)下れば島の谷から天見、左は石見川から小深に出る。尾根筋はここだけ一部林道です。

林道の一段下に古い道標が残っている。道標は峠道を示すのみで尾根筋の案内は無い、但し十字峠とある以上、山道は古くからあったものと思われます。

タンボ山に向かうルートは少々複雑です。峠の林道から踏み跡は概ね尾根筋の東側腹を進んで行くようです。

途中、一度、尾根筋に出たところに工事中の林道が割り込んできたりして戸惑うが、再度、踏み跡は東側腹に続いています。

最後は下草に覆われた踏み跡を逃さぬように、東側の谷の源流に出るとそのまま流れに沿って金剛縦走路に出ました。

金剛縦走路に出た処です。林道は縫うようにしてここまで来ています。最後にもう一度林道を横切ったことになります。

13:45 タンボ山の山頂に到着しました。縦走路から少し脇に外れています。山名の由来は何んでしょうか?

例会の命題を果たして縦走路を西に向かいます。お馴染みのボッカ訓練路です。

15:00 山の神で休息しました。

15:50 紀見峠駅にて解散です。

 今年度からベーシック登山にテーマがつくようになりました。今回は「歩行術-2」です。難しい話しは別として、実際に歩行時間5時間、所要時間7時間の1日行程をリーダーのリードでクリアしてもらえればそれはそれで充分課題を果たしたことになると思います。

 休憩の合間に「一定の歩行速度とは、」に付いて解説しました。簡略すれば、一定の心拍数を保つこと、歩行速度は状況(登り下り)次第で自在に変換すること、です。決して同じ速度で歩くことではありません。これはもちろんワンポイントアドバイスです。登山の歩行術はまだまだ多岐多様の解説が必要です。しかし大方の皆さんは既に多岐に亘る実践でレベルに応じた技術は身に付いていると思います。大事なことは、現状に甘んじることなく常に前進進歩しようとする心得です。高齢者なればなおさらその心得が必要と私は思います。

 今日も快晴に恵まれ1日存分にハイキングを楽しみました。楽しむことの出来る喜びを皆さんと共有できる幸せは最高です。

記:紀伊埜本(節) 写真:大石