一般例会No.429

室生・額井岳(813m)例会記録

概要

『大和随一といわれる山容の美しさで知られる。富士山に似ている事から、大和富士と呼ばれ古くから土地の人に親しまれている。』

日時

2015年11月29日(日)

天候

晴れ後曇り

担当

杉本康夫、大石隆生

集合

8:00  近鉄・鶴橋駅(8:18発 急行・五十鈴川行に乗車、9:05榛原駅着)

行程

榛原駅⇒(バス)天満台東2丁目~十八神社~額井岳~水資源開発公団反射板~戒場峠~戒場山~戒長寺~山辺赤人墓~天満台3丁目⇒(バス)榛原駅

参加者

板谷佳史、岩本和行、和田敬子、和田都子、梅田寛子、小川眞裕美、寄川都美子、青木義雄、三原秀元、村木正人、村木とも子、三原博子、牛山友幸、牛山恵美子、山下登志子 ・・・ 計17名

9:20 榛原駅からのバスを住宅街にある停留所で降り、出発前の挨拶と自己紹介。

住宅街を離れると、人家が点在するのどかな風景となる。進行方向左のピークがこれから登る額井岳。

9:45 登山口の手前にある十八(いそは)神社に着き、今日一日の安全を祈願する。

斜面から尾根筋に入り、頂上直下の急登に備えゆっくりと登っていく。

10:48 休憩所や案内板がある額井岳の頂上に着く。展望デッキもあるが朽ちていてロープが張られていた。

頂上から戒場峠への下りは落葉が積もった急斜面で、張られたトラロープを頼りに慎重に下る。

反射板の横を下っていく。ほとんど葉を落した枝の間に戒場山が見える。

登山道の傍らには黄葉したコアジサイが。

11:48 戒場峠に着きお昼休憩。樹林帯で日差しも無く、風が吹くと寒い。

12:40 戒場山へ。樹林帯の空間で、朽ちかけた山名板と三角点があるだけ。 

13:00 戒長寺に下る。お葉付きイチョウの落葉が絨毯を敷きつめたようです。

先程登った額井岳(右側のピーク)を正面に、山辺の里道を下っていく。

13:35 山辺赤人のものと伝わるお墓の休憩所に着く。

墓石は五輪塔です。

田圃の間の道を天満台のバス停へと下っていく。

14:25 榛原駅に戻り解散。晩秋の山歩きを楽しんで皆さん笑顔です。

 額井岳はその円錐形の美しい山容から大和富士と呼ばれ、天満台の住宅地からもきれいな姿を見せてくれます。山すそには、神武東征の史跡や県天然記念物もあり歴史的に興味のわくところでもあります。バス停から道標に導かれながら歩いていくと、神武帝(かむやまといわれひこ)を祭神とする十八(いそは)神社に着く。境内からは南方面は棚田から榛原の市街、伊那佐山から東吉野の山々が見渡せる。神社の鳥居前から山道になり富士と名の付く山の特徴で山頂に近づくほど傾斜もきつくなるが、1時間ほどで額井岳に到着する。山頂には雨乞いがなされたと言われる水神を祀った祠があり、その裏にひっそりと四等三角点が存在する。杉の木立の隙間からは遠く吉野、大峰の山々が望まれるが、あいにくの曇天で眺望が効かず残念です。山頂を後に急斜面を下って行くと、無線反射板の横からこれから登る戒場山が見えてくる。戒場山は木々に覆われ眺望が効かず、三等三角点を確認し戒長寺へと下る。戒長寺では高さ30mは優にある「お葉付イチョウ」の落葉で黄金の絨毯が広がり見事な景色を見せてくれています。戒長寺から今登って来た額井岳を見ながら東海自然歩道を歩くと、かたわらに山部赤人(ここの案内板では山辺赤人となっている)の墓があり、万葉集に数多くの秀歌を遺した偉人にしばし思いを巡らせました。

記:杉本(康) 写真:大石