一般例会No.480

大和・竜門岳(904.1m)~御破裂山(607.4m)例会記録

概要

『竜門岳山麓には史跡や伝説が多く残っています。またこの時期の談山神社は紅葉が見ごろです』

日時

2016年11月20日(日)

天候

曇り一時雨

担当

杉本康夫、野原勇

集合

7:40 近鉄阿部野橋駅西改札口前(7:50発 吉野行き急行に乗車 9:18大和上市駅着)

行程

大和上市駅⇒(タクシー)吉野山口神社~竜門岳~竜在峠~御破裂山~談山神社バス停⇒近鉄桜井駅

参加者

寄川都美子、小川眞裕美、保木道代、安岡和子、小杉美代子 ・・・ 計7名

9:55 吉野山口神社前にて出発前の挨拶

ハンモックのある森林セラピーの人気スポット「仙人広場キャンプ場」を横に見て進む。

ガスが出てきて前方が霞んでくる。

11:55 祠の鎮座する竜門岳頂上(904.1m) 、30分の昼食休憩。

倒木の中を進む。

切り株に生えていた「スギヒラタケ」、又は「ブナハリタケ」と思われるキノコがコース沿いにチラホラと現れる。「スギヒラタケ」なら有毒だが、「ブナハリタケ」なら炊き込みご飯にすると松茸ご飯を思わせるような食感で、美味しく忘れられない秋の味覚らしい。しかし、杉木立の中ということもあり、スギヒラタケと推定する。はっきりと断定できないキノコには手を出さないことが素人には賢明。

斜面が崩壊して注意を要するトラバース道が20分余り続く。

13:40 分岐を細峠・竜在峠方面へ。

細峠、訪れる人も少ないと思われるこんなへんぴな峠に芭蕉の「ひばりより空にやすらふ峠かな」と刻まれた句碑が建っていました。昔は吉野へのメインルートのひとつであったと思われる。

15:00 城ヶ峰(752.3m)頂上、写真を撮るとカメラが勝手にフラッシュをたいてしまう暗さだ。

15:10 竜在峠。雨が強くなるが直ぐに止んでしまった。現在では想像すらできませんが、明治初年には旅館1軒と茶店4軒が建っていたとのことです。

竜在峠からは、道幅も広い整備された道が多武峰まで続く。

多武峰に入る橋のたもとに立っていた「女人禁制」の石碑。刻まれた案内板を読むと明治初期の廃仏毀釈の頃までは多武峰は女人禁制だったそうです。

16:18 この天気とこの時間では御破裂山は無理と判断し、御破裂山への入口を通り過ぎる。

16:25 談山神社、紅葉の時期ということもあり夕闇迫るこの時間でも残っている観光客がチラホラ。

バス停前の高台から見た談山神社、曇り空で写真に紅葉の色鮮やかさが出ていないのが残念。

 11月だというのに季節が1か月前に戻ったような温かさ。竜門岳の登りで汗だくになってしまう。山頂広場には高皇産霊神(たかみむすびのかみ)が祀られている祠と一等三角点の石標があり休憩にはちょうど良い所です。金剛・葛城の山並みが望まれるとのことですが、雲に覆われ今日は何も見ることができません。昼食で長めの休憩をしていると風も出て冷えてきたので早々と出発しました。きれいに手入れのされた明るい杉の植林の尾根を下っていくと三津峠に着き、ここから竜在峠分岐の間はあまり人が歩いていないようで踏み跡程度の箇所も出てきました。細峠には松尾芭蕉の句碑が残っていて広い道になっていますが、地形図の通り進んでいくと今度はやぶ漕ぎ状態になって竜在峠に降り立ちました。このころ雨が降り出すが、一時的ですぐやみました。竜在峠から談山神社までは道幅も広くなり気持ち良く歩くことが出来ました。御破裂山往復を予定していたが、暗くなってしまうので談山神社までとしました。神社からバス停に向かう途中真っ赤に燃える見事な紅葉を見ることが出来、感謝感激です。

記:杉本(康) 写真:野原