一般例会No.493 |
(ベーシック登山No.39)「岩場を安全に通過する」講習会・ |
概要 |
『岩場の登下降の基本から用具の正しい使い方まで、知っている方も再確認して、登山道や縦走路などで出会う岩場を安全に通過できるようになりましょう』 |
日時 |
2017年2月12日(日) |
天候 |
晴れ一時雪 |
担当 |
板谷佳史、西村晶、山倉康次 |
集合 |
8:20 近鉄阿部野橋駅西改札口(8:34発 河内長野行き乗車、古市乗り換え) |
行程 |
9:05 上ノ太子着⇒(タクシー)屯鶴峯入口駐車場~屯鶴峯にて講習会~二上山登山口~太子町立スポーツ公園~六枚橋バス停~上ノ太子駅 |
参加者 |
安本嘉代、安本昭久、三原秀元、寺島直子、黒澤百合子、寄川都美子、和田都子、藤田喜久江、馬場美穂子、和田敬子、保木道代、小川眞裕美、村木とも子、池田える子、西村美幸、村木正人、和田良次、翁長和幸、杉本康夫、小杉美代子、岩本和行 ・・・ 計24名 |
10:28 屯鶴峯入口に集合して今日の予定確認する |
トレーニングに適当な壁のあるところへ向かう |
ハーネスを持たない参加者のため、簡易ハーネスの作り方から始める。山行中の緊急時にもスリングさえあれば作れます。午後にはこの他の最低限必要なロープの結び方についても練習していただいた。使わないと忘れるものだから家で時々復習していただきたいです |
フィックスロープをセットし、西村Lから三点確保の原則からコーチしていただく |
フィックスロープを使って登りのトレーニング。支点通過時のカラビナ掛け替え、プルージックの応用等覚えて頂くことは多い |
下降のトレーニング(通称、サル回し・・とはよく言ったものだ) |
アイゼンを着けてアイゼンワーク、リーダー5名で5パーティに分かれて屯鶴峯山頂まで往復する |
屯鶴峯山頂。ダイヤモンドトレールの起点ということになっているが訪れる人は少なそう |
途中でアイゼンが外れたとかのアクシデントは無かった、柔らかい岩質で雪面の感じに近い場所を選びながら山頂まで往復した |
アイゼンを引っ掛けての転倒事故は多い、アイゼンを着けたらそのことを意識しながら歩く必要がある。この頃は日が照るほどの暖かい天気になったのですが・・ |
せっかく岩場に来ているので、最後に希望者には懸垂下降の練習もしてもらう。知らぬ間に激しく雪が降る天気となってきて本番さながらの様相に |
15:30 たちまち斜面が白くなるほどの降雪となった中を撤収 |
雪の屯鶴峯を後にしたが、この先歩道が無く通行車の多い危ない香芝太子線を歩きたくなく、二上山のハイキングコースから迂回したので長く歩かせてしまいました |
16:58 太子温泉付近に下山してきた。嘘のようにまた晴れ上がったが、珍しく雪景色の二上山を振り返る。この後六枚橋バス停に向かうがバスは出たところで次を待つより歩く方が早いと、更に竹ノ内街道を約2Km歩いて上ノ太子駅へ、長い下山道になってしまいましたがそこで解散した |
「岩場の登下降や急斜面の下降になると危なっかしくて見ていられない時がある」とリーダー間で話が出る時があります。同感で、初心者だけでなく経験者であっても再確認してもらう意味でも講習する機会が必要と考え企画しました。 最新の登攀用具や使用方法はどんどん進化していますが、EPEの例会山行に必要な最低限の技術や用具の使用方法については変わることはありません。今回はそのような岩場や急斜面で必要な最低限の技術、用具の使用方法について学んでトレーニングしていただきました。 怖い・・と思いながらストックにすがるようにして、あるいは斜面にへばりつくようにして恐る恐る上り下りするのではなく正しい技術や姿勢で登下降する、それでも危険を感じるなら用具も使用して安全確実に通過すれば岩場や急斜面も恐れることはありません。今後の山行でそのような場所に出会ったら、今日のトレーニングで教わった要点を思い出し意識しながら通過すれば上達していきます。 |
記:板谷 写真:板谷、西村(晶) |