一般例会例会No.501

行者山(431.0m)例会記録

概要

『役行者ゆかりの旧跡が残っていて、目の観音さんとして知られる千手寺にも立ち寄ります』

日時

2017年4月9日(日)

天候

曇り

担当

杉本康夫、板谷佳史

集合

7:45 JR大阪駅中央改札口前(8:00発 新快速・米原行き乗車、8:29京都駅着、8:48発 嵯峨野線・園部行き乗車、9:21千代川駅着)

行程

千代川駅~千代川配水池~行者山~堂徳山~独鈷抛観音千手寺~堂徳山~JR千代川駅

参加者

江本恭子、和田敬子、岸田暎子、三原秀元、寺島直子、小川眞裕美、馬場美穂子、梅田寛子、村木とも子、牛山友幸、牛山恵美子、岩本和行 ・・・ 計14名

9:25 JR千代川駅前の満開桜の下で出発の準備中

朝、家を出る時はかなりの雨が残っていたが、もうその心配も無い空模様となってきた。のんびりと春の田園風景のなかを行者山登山口へと歩く

行者の山と言うだけあって結構な急登個所もある、予定していた登路への分岐を見逃してしまったのに気付く。結果として予定とは逆回りになったがそのまま行者山へ向かう

10:16 文化十二年と彫られた行者燈を過ぎる

鳥居をくぐると山頂直下の行場の領域に入って行く

祠や巨岩が点在するようになる

10:30 この岩窟内には不動尊と役行者が祀られているとのこと

真っ暗な中で見えないままストロボをたいたので役行者像が半分欠けてしまいました

10:40 行者山二等三角点に到着

山頂は樹林の中で展望は無し

尾根を北東に向かうとすぐに堂徳山を通過する、ここも展望なし

堂徳山から西に下って、林道に出て独鈷抛観音への道標に導かれる

11:20 独鈷抛観音千手寺に到着

独鈷抛観音千手寺は眼病に霊験あらたかということ。お参りのあと庭先をお借りして昼食休憩とする

境内には桜の他、春の花が咲き誇っていた

昼食後元来た道を堂徳山と行者山とのコルまで戻って千代川への尾根を下降する

12:35 下山に使った尾根ではいくらか展望が得られた、亀岡とその向こうは牛松山あたりだろうか

13:30 千代川駅に戻ってきて解散した

 「独鈷抛(とこなげ)山千手寺(せんじゅじ)」は寺伝によると弘法大師の開創といわれ、遣唐使として唐に渡られた大師が密教の奥義を伝授され帰国に際し本国に向かって「独鈷(とっこ)」を天に投げ、帰国後その行方を奈良の春日神社にうかがい白鹿に導かれてこの地に来られたということです。以来この地を「鹿谷(ろくや)」山号を「獨鈷抛山」とし、十一面千手観音を安置するので「千手寺」というようになったそうです。また「眼病」に霊験あらたかな寺としても親しまれていて、これは観音様の眼に纏わる伝承によるそうです。

 JRの電車の遅延があったものの予定時刻より早く千代川駅に到着することが出来ました。千代川駅までの車窓からや駅からの道中のあちらこちらで満開の桜が眺められ、身も心も華やかになり今日一日楽しい登山になりそうです。行者山の鳥居をくぐると役行者を祀る洞窟や守護荒照大明神などが現れ行者の山という雰囲気が出てきたところで三角点のある行者山に到着しました。雨上がりの後冷たい西風が吹き山の東側では温かく山頂に近づくと冷えてきて汗のかいた体には寒さを感じます。千手寺では風も当たらずゆっくりと昼食を済ませることが出来ました。お寺を後にもと来た道を堂徳山まで戻り行者山との鞍部から予定にしていた往路を下って13時30分に千代川駅に到着しました。西風が冷たかったが、満開の桜も眺められ、行程も4時間でのんびりとした登山が楽しむことが出来ました。

記:杉本(康) 写真:板谷