一般例会No.507

(ベーシック登山No.41)「緊急時対策」集中講習会 例会記録

概要

『「緊急時対策」について、座学に実践を加えた体験型屋内講習を実施します。』

日時

2017年5月21日(日)

天候

晴れ

担当

野原勇、小椋勝久

集合

7:45 阪急梅田駅3F改札口前集合(8:00発 特急・新開地行き乗車 西宮北口駅乗換 8:30王子公園駅下車)

行程

講習会場:神戸登山研修所 開始:午前9時 終了:午後5時

参加者

杉本栄子、和田敬子、西村美幸、黒澤百合子、神阪洋子、青木義雄、西口麻衣子、梅田寛子、寄川都美子、村木とも子、村木正人、板谷佳史、翁長和幸、小杉美代子、岸田暎子、佐藤敏子 ・・・ 計18名

「緊急時対策」講習会の開始

野原Lの体験談に耳を傾ける

講習風景 真剣に聞き入る

実地講習 心肺蘇生法を体験する

足首の捻挫を予防するテーピングの方法 みなさん真剣な表情で聞き入る

三角巾の使い方を学ぶ

けが人の搬送方法を実際にやってみるが重い

簡易ハーネスを使いセルフビレーの方法を学ぶ

講習会終了後、リーダーを囲んでの懇親会 みなさんこれを楽しみにしていたのかも

 今日は山を目指さない例会。今回の例会を考えたきっかけは、私の登山経験から安全登山はリーダー、メンバー双方共に緊急時対策を知らなければ成し遂げられないと感じていたことにあります。私が担当する例会の際に休憩時間を利用してワンポイント指導を時折実施してきましたが、ワンポイント指導では消化不良感を解消できずにいました。思い切って山から離れ1日をすべて緊急時対策講習に充てようと考えた次第です。

 今回使用した資料自体は昨年の1月に一応完成していましたが、その後に作成した読図資料を元にした読図講習を先行実施。安全登山にとっての重要度を考えたとき、必然的に読図となりました。まだ充分ではありませんが、例会時に地図を開くメンバーが増えるなど以前と異なり多くのメンバーに読図についての意識が高まったように感じます。

 午前中は登山計画書作成に始まり必携装備、迷った時に取るべき対処、熱中症、低体温症、雷対策、心肺蘇生について実践講習。午後からは止血処置、骨折、捻挫、搬送方法、窒息時対応、三角巾やレジ袋を使った固定、その他登山に役立つ物品、ツェルトの使い方、ビバーク、団体登山のリスク、危険地帯通過方法、ヘリ救助対応、シュリンゲを使った簡易ハーネス作成・・・等々盛りだくさんな講習を行いました。

 一つひとつの講習内容についてのコメントは控えますが、そのどれもが万が一の際には他人事ではなく自分自身を、仲間を助けることに繋がる内容です。今回の講習が一過性の行事とならないよう今後私の担当する例会時には随時復習していきたいと思っています。今回の資料は昨年1月に一応完成していたものですが、その後救急法講習会や、現役救命救急医の講演、ヘリ救助隊員の講演、書籍、インターネット、TVなどを通じて得たものを取り入れたり、削除したりするなど今回の例会直前まで資料補正に取り組んできました。

 講習会終了後懇親会を行いました。当初はせめて半分ぐらい集まってくれたらいいかなと思っていましたが全員参加。例会時の短い時間では話せないことを語り合うなど有意義ではと思った次第です。参加メンバーの方々ありがとうございました。

記:野原 写真:小椋(勝)