一般例会No.528

(ベーシック登山No.42)六甲・大岩ヶ岳周辺読図例会 例会記録

概要

『読図の実地講習を徹底して行います』

日時

2017年11月5日(日)

天候

晴れ

担当

野原勇、西村晶

集合

8:15 JR大阪駅中央改札口前(8:30発 新三田行き乗車、9:18道場駅下車)

行程

道場駅~東山橋~第一湿原~丸山湿原入口~東大岩ヶ岳~大岩ヶ岳~千苅ダム~道場駅

参加者

小川眞裕美、小椋美佐、岩本和行、保木道代、安岡和子、板谷佳史、大森朋江、飯尾廣子、寄川都美子、神阪洋子、脇本勇二、安本昭久、安本嘉代 ・・・ 計15名

 

9:20 道場駅前で歩行コースを引いた地形図の見方と分岐点、ポイントではコンパスで方向確認の指示を受ける。

今回指定された読図コースです(反時計回り)

武庫川沿いに千苅ダム方向に進む。

9:50 波豆川の東山橋を渡り進行方向の確認を行う。

広葉樹の森は良いですね、緩やかな山道を進む。

10:55 風吹岩に到着、頭上の送電線に向けて北北東方面に進む。

11:35 四等三角点丸山(281m)を見つけ出して現在位置の確認を行う。

分岐点で進む方向をコンパスと地図でチェック。

12:05 丸山第一湿原に到着、緩やかな季節感を感じる所でした。

丸山湿原の花の時期はすでに過ぎて、わずかに見かけた咲き残ったウメバチソウ

東大岩ヶ岳に入る道を通り過ぎて駐車場まで来てしまいました、引返します。

12:30 不明瞭な踏み跡を見つけて尾根上に上がります。

13:05 ダム湖が見える東大岩ヶ岳にやっと到着、昼食をいただく。

13:50 見晴らしの良い大岩ヶ岳に到着、地図とコンパスを使って遠くに見える山名を探す。

山座同定の講習中、ダム湖の北方向の山は大船山ですかね、地図とコンパスで方向を合わす。

全体の地形を見渡しながら、進む方向にコンパスを合わせて道を探し出す。

15:15 迫力のある千苅ダムに到着。

少しだけ紅葉していました。

帰り道途中で、心肺蘇生術の復習です、人口呼吸と心臓マッサージ手当の練習を行う。

15:40 本日の読図例会は終了です、山に登る時は地図とコンパスは必ず持ってくるように。

 読図をテーマにした例会も4回目。今回は①標高が低く、地形が顕著でない。②多くのコースが入り乱れ、枝道に迷い込みやすい。③過度に案内表示、テープ等がない。④地形図に表示された登山道に誤り(表示されている道が存在しない、又は道があるのに表示がない)が適度にある。⑤コース入口が分かりにくい。⑥読図に集中できる危険性の少ない山である。以上の選定ポイントを満たした山を探した結果、大岩ヶ岳としました。

 道場駅前で先ずコンパス使用の基本知識「地形図の正置」と「進行方向の確認」を行い、読図講習スタート。随所で「進行方向の確認」を繰り返し、繰り返しやってもらいました。読図は9割が「進行方向の確認」行為です。またこの「進行方向の確認」行為は歩きながらでもできます。面倒がらずやってください。登山は「現在地確認➡先読み➡ルート維持(進行方向の確認)➡現在地確認➡先読み➡ルート維持・・・・・」の繰り返し作業です。

 また今回は、今までの講習で詳しく取り上げなかった「山座同定」を大岩ヶ岳山頂で実施。使用した地図は昭文社発行の登山地図「山と高原地図 北摂・京都西山」の一部をコピー、加工したものです。登山には地形図がベストですが、登山地図を利用する方も多いと思います。登山地図は収録範囲が広くて「山座同定」に大変役に立ちます。登山地図を見るだけでもある程度の推測はできますが、山座同定をすると推測が確信に変わります。

 今回の講習に際し、既に交付済のコンパス使用カードの一部に理解しにくい表現がありましたので改定版を交付しました。今後しばらくは私の担当する例会時に持参しますので、交付希望者は遠慮なく申し出てください。

記:野原 写真:西村(晶)、板谷