一般例会No.529

六甲・新穂高(648m)とシェール槍(643m)例会記録

概要

『西六甲に気になる山名、新穂高とシェール槍があります。紅葉の最盛期に登ってみませんか。下山路は眺望の素晴らしい長峰山から阪急六甲駅へ下ります。』

日時

2017年11月19日(日)

天候

晴れ

担当

紀伊埜本節雄、西村晶

集合

7:40 阪急梅田3F改札口前(7:50発 新開地行き特急乗車)

行程

新開地駅⇒北鈴蘭台駅⇒(送迎バス)森林植物園前~同東門~徳川道~新穂高~シェール槍~杣谷峠~長峰山~阪急六甲駅

参加者

板谷佳史、寄川都美子、近藤さとみ、保木道代、岩本和行、安本昭久、安本嘉代、脇本勇二、大森朋江、渡辺健

・・・ 計12名

9:05発の神鉄北鈴蘭台駅から森林公園行きの無料送迎バスに乗る事が出来ました。天気は快晴、幸先の良いスタートです。

森林公園の入園料は300円ですが、正門から東門を抜け徳川道まで約40分の景観は素晴らしいものです。

長谷池を過ぎた園内に東門があります。東から(山から)の入園者はここで料金を支払います。

東門からトゥエンティクロスの合流点まで谷川沿いに園内が続いています。見事な紅葉は今が盛り全身が染まる思いです。

徳川道に入りました。幕末、西国大名の参勤交代道として急遽造られたそうです。(メリケン神戸の外国人とのトラブルを避けるため)でも実は未使用のまま終わったようですが?

10:17 桜谷道の分岐点です。

10:34 新穂高への脇道に入りました。左手の幹に可愛い表示板が見えます。踏み跡は明瞭ですが、標高差200m程、途中70m程のギャップがあり案外の手強さです。

11:20 新穂高648mの山頂です。三角点も眺望もありません。ただ、穂高という名に奇妙な親密感が湧きます。国土地理院の地図にはいつ頃からこの名が記載されたのか、興味がありますね。

11:55 新穂高を通過して、南下する尾根筋から徳川道に降り立ちました。

ほどなく小さな池の穂高湖が現れます。こうして見ると、徳川道は駕籠も馬も通える造りですね。

地理院の地図には穂高湖と云う名の記載はありません。しかし今日は静かな佇まいで、その名に負けるほどの違和感はありません。

穂高湖の北正面に見えるのがシエール槍です。なるほど小さくても三角錐です。どうでしょう気持ちの良い眺めです。

シエール槍の登りです。子供たちの喜びそうなな岩登りです。元来ひとは攀じ登るという行為に興奮するものです。

12:27 シエール槍の山頂はしっかりした岩頭でした。眺望は素晴らしいのですが、今日は寒くて落着きません。

早々に下りました。眼下に?穂高湖が見えます。六甲としてはめずらしく風情ありますね。(少しオーバーかな)

12:55 杣谷峠から長峰尾根に向かいます。予告にあるエスケープルート(麻耶山ケーブル利用)の希望者は無く、うらめしくも全員もうひと頑張りして長峰尾根を下ることになりました。

13:50 長峰山697、8mの三角点です。ふり返れば今日唯一の三角点に愛しそうに寄り添う各々方です。

長峰尾根を下る楽しみの1つは、神戸の海と街を見下ろす雄大な眺めです。晴れた日の光景に感謝しましょう。毎回とはかぎりませんから。

15:02 長い尾根道を下りようやく住宅地のてっぺんに着きました。最近、山際にまで造成されたとみられる住宅路は怖い程一直線で急斜面でした。

15:31 予定通り阪急六甲駅に到着しました。夕暮れに迫られることなく、無事解散しました。

 新穂高とシエール槍の表題に、六甲という前書きがなければアレアレと戸惑うところでしょう。この地域にハイカラな名前が多いのは、神戸居留地に住いした外国人登山愛好者の名残りと思われます。幕末から明治の中頃までおよそ150年もの前、何故かせっせとハイキングに勤しむ外国人の姿を思い浮かべると、実に微笑ましいかぎりです。シエール槍はシエール氏、ドントリッヂは(昨年12月の例会)ドーント氏の様にです。

 巡りめぐって平成の今、私共は健やかにハイキングを楽しんでいます。そこには何の衒いも無く、ただ嬉々としてしんどい時はしんどいと云い、美しいものには美しい云う自由で奔放な気持ちが溢れています。そんな境地を分かち合う皆さん、互いひとり一人が大事な仲間たちです。E(エンジョイ))、P(パワフル)、E(エレガント)のもとに今日も一日ハイキングを楽しみました。ありがとうございます。

記:紀伊埜本(節) 写真:西村(晶)、板谷