一般例会No.574

故深井英司氏 慰霊登山、六甲・芦屋の岩小屋、荒地山(549m)
例会記録

概要

『芦屋川右岸から荒地山の東側を登ります。多分、静かで美しい眺望と紅葉を味わえると思います。芦屋の岩小屋は深井氏の若き日の想い出の場所です。故人との関わりの有無を問わず賑やかに参加してください。』

日時

2018年11月18日(日)

天候

晴れ

担当

紀伊埜本節雄、秋田文雄

集合

8:30 阪急梅田駅3F改札口前(8:40発 新開地行き特急に乗車)

行程

阪急梅田⇒阪急芦屋川~荒地山芦屋の岩小屋~風吹岩~阪急岡本駅

参加者

野口秀也、和田良次、小椋美佐、上野あさみ、西村晶、近藤さとみ、上原進一、實操綾子、喜多田恵美子、大森朋江、山倉康次、村木正人、北山かな、保木道代、和田敬子、紀伊埜本博美、村木とも子、飯尾廣子、板谷佳史、岩本和行、安本昭久、安本嘉代、高木恵美子、西村美幸、西向美保子 ・・・ 計27名

9:20 芦屋川駅前は混雑しているのでしばらく歩いた公園で朝の挨拶。初参加の方も含めて27名の大部隊、迷子にならないよう・・

住宅街を通り抜けて山道へ入って行く

肌寒い日が続いたが、今日は小春日和と言うべき暖かな日差しのなか爽やかに登って行く

芦屋川に沿って長いトラバースが続くコース、大人数のため休憩場所を決めるのも簡単でない

コースの傾斜が急になる頃、岩場も現れ始めた

10:50 荒地山への尾根の急登が始まると展望も良くなる、今日は金剛、和泉の向こうの奈良や和歌山の山まで覗き見ることができる

時々岩場を越えて行く、汗ばむほどの暖かさ

振り返れば大阪湾を見下ろす。気分スッキリ

12:35 荒地山山頂に到着、ここで昼食休憩とする。下山に要する時間を考えて岩小屋には立ち寄らずに風吹岩へ向かうことになった

14:10 六甲名所、おなじみの風吹岩に立つ。

風吹岩で記念撮影です

14:50 風吹岩からの下降路途中の展望所にて休憩

紀伊水道方向の展望がすばらしかった

展望広場で今日の慰霊登山を振り返る、紀伊埜本前代表や秋田さんから故深井英司さんの思い出話が聞けました

15:20 保久良神社に下山して最後の休憩、この後岡本駅に出て解散しました

 深井英司さんの追悼登山に芦屋の岩小屋を選んだのは、誰でも手軽に参加してもらいたいと思ったからです。幸いこの日は秋晴れに恵まれ、27名もの多くの皆様の参加を頂きました。故人の人徳とも云うべきでしょう。

 ところが多士済々の面々が、がやがやのんびり登っている内に気が付くと時間切れに迫られていました。荒地山の山頂は登ったものの、秋の夕暮れを考えると肝心の岩小屋を巡る余裕がなくなりました。これは担当者私の悪い癖、いつまでも自身の老いを拭い切れない甘い企画が原因です、ご容赦ください。かわりに拙い文章で深井英司さんと岩小屋を偲びました。以下は、泉州山岳会創立20周年記念誌1960年発行「葛城」に残っている私の拙文です。

 『大阪近郊の岩小屋では、何といっても芦屋の岩小屋が一番いいと思う。中略 もう店終いを始めた駅前の酒屋で何がしかのものをザックに詰め込こんでもらうと、ボソボソ話しながら夜のロックガーデンを登って行く楽しみはちょっと忘れ難い。また朝の5時にここを下ると、会社に出勤することも出来るので僕らは平日でもよくここへ来て泊まった。出入口が2ツもあって裏の出口から2階に上がると称して、岩小屋の屋根になっている畳のような平らなテラスに上がると、大阪の街の灯が驚くほど美しい。後略 』 

 文中、僕らはとはその頃20歳台半ば過ぎの故深井英司、故峰松俊彦、和田晴次、神阪鐡志らの仲間です。激しい登攀を終えて帰阪したあと、癒しをもとめてよくこの岩小屋に泊りました。今日ばかりは少し感傷に耽っても許されるでしょうか。

記:紀伊埜本(節) 写真:板谷、西村(晶)