一般例会No.633

ポンポン山(678.8m)~嵐山「近畿の山リレー登山No.13」例会記録

概要

『ポンポン山から嵐山へ、春を感じるコースを歩きます。』

日時

2020年3月22日(日)

天候

晴のち小雨

担当

野原勇、杉本康夫

集合

7:30 JR大阪駅中央改札口前(7:45発 新快速・敦賀行乗車⇒8:00高槻駅下車、8:15発 高槻市営バス・杉生行き乗車、出灰下車)

行程

出灰~ポンポン山~杉谷~金蔵寺~沓掛~松尾大社~阪急嵐山駅

参加者

三原秀元、西村晶、黒澤百合子、喜多田恵美子、實操綾子、佐野雅美、前田守 ・・・ 計9名

8:52 出発の挨拶、この先崩落箇所あり十分気をつけて行きましょう。

9:22 崩落箇所も無事通過、橋を渡り登山開始。いきなりの急登で一汗かきます。

道すがら桜の花が満開です。

10:25 ポンポン山で集合写真。山頂を踏めばポンと音がすると言われているそうですが。嵐山駅まで頑張るぞ、元気な顔です。

東海自然歩道の案内図でルートを確認しています。

11:17 杉谷に到着。ここからしばらく舗装道路が続きます。

金蔵寺前から勝持寺(花の寺)へ向かいます。

14:15 住宅街の中の沓掛公園前で一休み。皆さん大分くたびれてきました。

松尾大社の前で手を合わせるだけで、雨も降り出し急ぎます。

15:50 嵐山駅に着きました。歩き通した満足感でいい顔しています。

椿の花

シキミの花

カタバミの花

京都縦貫道側道の植え込みの桜の花

 現在、JR高槻駅から登山口に向かうバスから見る風景には驚かされます。一昨年の台風被害で数百本の木々がなぎ倒されている場所があり、あまりの変わりように目が釘付けになりました。また、出灰バス停から登山口に向かう車道にもロープが張ってあり「歩行者も含めて通行禁止」の看板。道路状況を見るため進入すると20m程度が土砂でふさがれていました。その土砂の山を乗り越えると後は問題なく登山口の鬼語条橋到着。ポンポン山への最短ルートだけあって途中まで急登が続きます。頂上で休憩していると、ポンポン山は昔から人気の山だけあって登ってくる人が絶えない。

 休憩後、コースは釈迦岳分岐まで平坦な山道、分岐から急な下降路を経て杉谷到着。その後は緩やかなアップダウンで金蔵寺到着、以降終点嵐山まで舗装道路歩き主体となる。勝持寺(花の寺)山門で昼食大休止。その後、沓掛まで京都縦貫自動車道沿いを進み市街地へ。整備された住宅地の中の遊歩道や竹林を経て地蔵院(竹の寺)、鈴虫寺、月読神社、松尾大社から終点「阪急嵐山駅」に小雨の降る中到着、解散としました。途中の寺は時間がなく全て素通りでしたが、椿やカタバミ、満開の桜など春の息吹を感じながらの歩きでした。今回は山道よりも住宅街等の舗装路歩き主体の例会でしたが楽しめたでしょうか。

 今回この計画を考えたきっかけは勿論「近畿の山リレー登山」ですが、良し悪しは別にして多くの登山者に広まっているGPSに頼り切った登山も試したいという思いもありました。今回のコースは山岳地帯が30%程度、残り70%は市街地(住宅地)で、私にとって85%は初見コースです。その結果、山岳地帯は地形図をメインにすべきという考えは変わりませんが、迷路のような市街地(住宅地)は地形図が最も苦手とする場所です。GPSなら事前にしっかりと「ルート作成」をしておけば、途中の案内板や道標をまったく頼らなくても歩けることを認識しました。途中2ヶ所で10m程度コースを外れましたが、それは思い込みによるミス。逆説的に言えば間違っても10m程度のミスで済むということです。こんな僅かな距離でミスに気づくことは、地形図ではほぼあり得ません。

 GPS最大の問題点はバッテリー問題です。今回ゴール直前でバッテリーが切れてしまいました。バッテリー切れの原因はスマホを「機内モード」にしていなかった私にありましたが、バッテリー切れしたGPSは何の役にも立たない「お荷物」です。GPSがガーミン等の専用機でなくスマホのアプリであれば、それは緊急時における連絡手段も失うということを意味します。もうひとつGPSの問題点は小さな画面では広い視野でコース全体を読み取れない点です。地形図なら終始コース全体を読むことが自然に身に付いています。

 地形図を読みこなすには長い時間と絶えまない努力を必要としますが、GPSを使いこなせばその時間と努力を短縮できることがハッキリと認識できました。遭難原因の22%は道迷いです。私自身への自戒を含め、少々頭の固くなったEPEクラブメンバーに遭難防止のためにも積極的にGPS利用を広げていきたいと思った例会でした。

記:野原 写真:杉本