一般例会No.818

六甲・大岩ヶ岳(384m) 読図講習 例会記録

概要

『地形図とGPSを併用した読図の実地講習です。現在の登山の主流となっている感のあるGPSをメインとします。』

日時

2024年6月16日(日)

天候

担当

野原、森本(善)

集合

7:45JR大阪駅中央改札口前(8:00発 宝塚線・新三田行き乗車⇒8:51道場駅下車)

行程

道場駅~大岩ヶ岳~道場駅

参加者

岩本、前田、大森、中原(正)、中村、佐野、翁長、原(康)、山崎、山田、中山、島野、池田・・・計15名

9:00 道場駅前でリーダーから行程説明

武庫川沿いの車道を登山口の東山橋へ向かいます。

9:30 東山橋到着、現在地を地形図とGPSアプリで確認中です。

しばらくは沢に沿った道です。

10:37 風吹岩到着。花崗岩が風化した特徴的な場所です。

要所要所で地形図とにらめっこです。

11:00 登山道の直ぐ横にある四等三角点「丸山」、うっかりすると通り過ぎてしまう三角点です。狭い場所に全員集結、こぼれ落ちそうです。

大岩ヶ岳に登る手前の「南側分岐」で一休み。

12:30 大岩ヶ岳頂上到着、灼熱の太陽が輝いています。背景正面奥に羽束山、眼下に神戸水道千刈水源地が見えます。

山座同定の実施中、地形図と遠方の山を見比べています。

コンパスを使った山座同定です。

大岩ヶ岳を後に下山にかかりました。

樹林が切れた地点で集合写真を一枚。

登山口に向かって滑りやすい尾根道を下降。

14:45 登山口の東山橋に着きました。

15:05 道場駅前到着、参加メンバーの方々暑い中お疲れさまでした。

 今回はGPSをメインとした読図講習。大阪駅で本日使用する地形図3枚を交付、道場駅までの電車内でスマホのGPSアプリにルート設定をしてもらう。今日初めてGPSアプリを使う方もおりました。メンバーの使用したアプリは「ヤマレコ」と「YAMAP」の二つ。今回は「ジオグラフィカ」や「山と高原地図」等のアプリを使うメンバーはいませんでした。

 道場駅で簡単に説明後スタート。スタート直後に有馬警察署のパトカーに呼び止められる。何事かと思うとメンバーの人数を聞かれ、写真を撮っていいかと許可を求められる。何かの広報資料に使うようだ。顔は写さないということなので了解しました。

 ルートは登山口の東山橋から反時計回りで大岩ヶ岳まで登り、別ルートで東山橋に戻ってくるという行程です。前回(6年半前)のルートを大幅に変更、メンバーを4チームに分けて適宜交代、トップを任せました。

 大岩ヶ岳を読図講習の場に選んだ理由は、地形図に表示された分岐に加えて表示のない脇道がある。地形図に引かれた登山道に適度に誤りがある。ルートの多くが樹林帯の中で視界が限られている。転倒や滑落などの危険性が少ない。余裕を持って講習時間を取れること等です。

 今回はGPSをメインに使いましたが、分岐等では地形図とコンパスを使った講習、特に「進行方向の確認」を重点的に実施しました。GPSも地形図とコンパスを使った読図が出来なければ使いこなせません。また大岩ヶ岳頂上では1/50000地形図を使って山座同定講習を実施しました。

 今回の講習で「今までコンパスは毎回持っていくが使ったことがない。コンパスの使い方が始めて分かった。」という意見がありました。

 人間は忘れる生き物です。忘却曲線というのがあって一旦覚えたことも20分後には約50%、1時間後には約60%、翌日には約70%忘れているそうです。忘れることは人として仕方ありませんが、何度も繰り返すことによって徐々に記憶が定着していきます。安全登山のためにも心したいと思います。

               記録:野原   写真:森本(善)