泉州山岳会・EPEクラブ 合同リーダー研修会 実施記録

概要

『岩場における負傷者の救出あるいは脱出については、常々様々な研修が行われてきました。今回は、最も身近な一般道やアプローチからの「負傷者搬出法とその実習」について合同リーダー研修会を行います。』

日時

2014年8月24日(日)

天候

曇り時々晴れ一時雨

担当

山岳会側担当:桝田誠寛

EPE側担当:翁長和幸、板谷佳史

集合

8:20 南海河内長野駅・バス停4番乗り場(光明池駅行き 8:36 乗車、金剛寺門前バス停下車)

行程

9:00~14:00 天野山(231m)に於いて負傷者搬出法とその実習

14:00~17:00 室内ミーティングと懇親会(金剛寺蕎麦道場)

参加者

山岳会:西野勇治、杉山僚、本田和史、寺西正恵

EPEクラブ:紀伊埜本節雄、秋田文雄、大西恒雄、西村晶、大石隆生、杉本康夫、野原勇、小椋勝久、安部泰子 ・・・ 計16名

ドラッグ法

事故者を安全な場所へ移動させる:ドラッグ法

支持法

事故者の両側から肩を入れ抱きかかえて運ぶ:支持法

背負い搬送

寝た状態の事故者を一人で背負う体勢に持っていくのは至難だ:背負い搬送

背負い搬送

よほど体重の軽い事故者でないと使えないだろう:背負い搬送

ツエルトを利用する

ツエルトを使って担架を作る:シート担架搬送

ツエルトを利用した担架搬送

6名の担ぎ手が居るならこれが楽:シート担架搬送

ザック利用の背負い搬送

これなら長距離も歩けそう:ザックを利用しての背負い搬送

ロープバスケット担架

ロープを編んで担架を作る、これなら事故者も楽そう、ただしほとんどのEPE例会では持参していることは期待できない:ロープバスケット担架

担架搬送

雨具と倒木を使って担架を作る:担架搬送

担架搬送

100mあまり実際に担架搬送をやってみる、これなら長距離も可能だろう

フィックスロープの通過

負傷者搬出時のロープワークの確認(セルフビレーとフリクションノット)を行い、フィックスロープの通過を実習し、研修は終了しました

そば道場

研修終了後、天野山金剛寺の七望流蕎麦道場に場所を変え、永井指南役の相変わらずのあざやかな手さばきによる蕎麦を頂きながら山岳会現役とOB会員の懇親会となりました。

 EPEクラブ例会山行の現状に即した遭難対策が必要との認識のもと、「ハイキング道での事故者搬出について」をテーマに山岳会理事の方々のお手をわずらわし、準備と指導をお願いしました。

下記の内容で実施されました。

Ⅰ 負傷者搬出とその実習:徒手搬出、背負い搬送、担架搬送

Ⅱ 負傷者搬出時のロープワーク:セルフビレー(自己確保)、フリクションノット

各項目は更に各種の方法に分類されるのですが、EPE例会を想定して現実に使用できそうな方法にしぼって熱心な実習が行われました。山岳会現役組とOB組の久しぶりの交流の場としても有意義なものでした。

記、写真:板谷