オプション例会No.196

福井・法恩寺山(1357m)例会記録

概要

『白山を取巻く山々を積雪期に登る、今回は比較的初心者向けです。』

日時

2014年3月15日(土)~16日(日)

天候

3/15:晴れ /16:曇り

担当

板谷佳史、安部泰子

集合

3/15 10:48えちぜん鉄道勝山駅

(7:40JR大阪発サンダーバード3号乗車、9:35福井着、えちぜん鉄道9:56発乗車、10:48勝山着)

行程

3/15 勝山駅⇒(マイカー)平泉寺~三頭山~中ノ平避難小屋(泊)

 /16 泊地~法恩寺山~伏拝往復~泊地~平泉寺⇒(マイカー)勝山駅解散

参加者

安岡和子、神阪洋子、川守田康行、村浪義光、黒澤百合子、保木道代、安本嘉代 ・・・ 計9名

平泉寺を出発する

3/15 11:25 平泉寺に駐車して出発する。

平泉寺参道をたどる

世界遺産登録を目指しているという平泉寺と白山神社を通り抜けて登山口へ向かう。

苦しい登りが続く

13:25 今日は良く晴れて暖かい陽射しの元、フキノトウもちらほらする泥道と化した谷道を2時間辿った後、尾根道と合流してホッとする。

三頭山に到着

13:50 出発から2時間半重荷で苦しい登りの末、三頭山(778m)のピークに到着する。ここからしばらくは殆ど平坦な尾根になるので助かる。

三頭山からの越前大日山

三頭山からの越前大日山(越前兜 1320m)の展望、岩壁を持ちアルペン的な風貌は来年の例会候補か?

林道を横切る

15:20 広域林道を横切る、ここは中ノ平登山口。無雪期はここまで車で来て登れば簡単、その場合法恩寺山を経て更に経ガ岳まで縦走することも出来る。

中ノ平への登り

だいぶ重荷がこたえてきたが先頭を交代しながら、更に中ノ平への登りが続く。

経ガ岳が見える

中ノ平避難小屋への最後の登りになると福井県内最高峰の経ガ岳(1625m)が立派に見えてくる。

荒島岳の展望

振り返れば荒島岳(1524m)の堂々とした姿。

中ノ平避難小屋に落ち着く

16:40 せっかく重いテントを担いできたが、そのままにして、他には誰も居ないので中ノ平避難小屋に入って落ち着く。おかげでテントと違い広々とした快適な一夜を過ごす。備え付けの薪を焚いたので煙っています。

出発

3/16 6:07 山頂アタックへ小屋を出発する。

山頂への登り

夜中は快晴の月夜と星空だったので期待していたが、朝になるとどんより曇った天気。30分ほどで樹林帯を抜け明るい尾根を行く。

法恩寺山山頂に着く

7:15 今は雪に埋まっているが、祠のある法音教寺跡を過ぎてすぐ法恩寺山山頂に立つ。どんより曇って残念ながら展望はあまり得られない。

山頂でのひと時

頭を出した標柱のみが山頂を示す。

伏拝を目指す

法恩寺山から更に北方のピークである伏拝(ふしおがみ)を目指す。

伏拝山頂

7:56 伏拝山頂(1360m)に到着する。こちらのほうが少し高い、標識類や展望図等が設置されているようだが今は全て埋まっている。白山の遥拝所であり、360度の展望場所。ただし今日は遠くは見えない。

伏拝から北方の展望

伏拝からの北方の展望、大長山、赤兎山、更に白山が見えるはずだが・・

伏拝からの下降

8:05 伏拝から下山に移る、雪庇の通過は要注意だ。

避難小屋に下山

9:03 避難小屋付近まで下山してきた。左の雪面はスキーゲレンデ、登山はそれを避けてそばの樹林中にルートをとった。

避難小屋を出発

9:40 避難小屋を出発して下山開始する。このあと12:00頃平泉寺に下山する。

 信仰の山である白山に至る昔からの登山道は白山禅定道と呼ばれ、越前禅定道、加賀禅定道、美濃禅定道がある。今回の平泉寺~法恩寺山~伏拝に至るルートは越前禅定道の一部であり、白山を巡る歴史の道の一部を辿ったことにもなる。法恩寺山の西面にはスキージャム勝山のゲレンデが山頂直下まで迫っており、リフトの動く音やスキー場の喧騒が聞こえ、時々スキーヤーを横目で見ながらの登山となってしまうが、そのせいか登山者は少ない山だ。おかげで避難小屋は我々だけで使用でき余裕のある登山ができた。また避難小屋からの法恩寺山往復だけではあまりに容易過ぎるので先の伏拝まで足を延ばす計画にしたので運動量としても適当だった。

二日目の天候がいまひとつで感激の展望とはいかなかったのが残念だが、恒例の3月の積雪期登山を計画通りに実施できて満足であった。

記:板谷 写真:板谷、安部