オプション例会No.198

中央アルプス・空木岳(2863.7m)例会記録

概要

『EPE初の春山アルプスです。美しい山容、山名で知られる空木岳へ。』

日時

2014年4月27日(日)~29日(火・祝日)

天候

4/27:晴れ /28:曇り一時晴れ夜から雨

担当

板谷佳史、安部泰子

集合

4/27 7:51 JR米原駅東口(7:17新大阪発新幹線ひかり508に乗車)

行程

4/27 米原駅⇒(マイカー)名神⇒中央道・中津川IC⇒R19⇒伊奈川ダム⇒登山口(駐車)~空木岳倉本ルート四合目金沢土場~七合目上仙人の泉付近(テント泊)

 /28 泊地~木曾殿越~空木岳往復~木曾殿越~泊地~登山口駐車場⇒(マイカー)米原駅

 /29 ⇒車中仮眠⇒帰阪

参加者

川守田康行、安岡和子 ・・・ 計4名

登山口を出発

4/27 渋滞も無く車は順調に走り、12:00伊奈川ダム地下発電所付近の登山口を出発する。ここから2時間ほど林道歩き

うさぎ平(五合目)

13:55 林道の終点、うさぎ平。実質的な登山はここから

樹林帯はしんどい

15:28 六合目直前の樹林帯を行く。巨大な倒木の乗り越えに苦戦中

仙人の泉着

17:35 七合目の少し上、「仙人の泉」に到着。今日はここまでとし、雪面を整地してテントを張る

朝テントを出発

4/28 5:45テントを出発し山頂アタックに出かける。夜中は快晴になったが、今朝は高曇りで明ける。雨の降ることはなさそうで穏やかな天気

木曾殿山荘直前のトラバース

八合目を越え、なおも樹林帯が続く。やがて尾根を外れ雪面のトラバースが続くようになると、8:02 木曾殿山荘が見え出す

九合目木曾殿越

8:12 木曾殿越(九合目)にある木曾殿山荘に到着(今は休業中)。すでに樹林帯は終わり中央アルプスの縦走路上、GWの連休中にもかかわらず通る人影は皆無

主稜線を登る

8:24 縦走路を空木岳へと向かう、夏道が露出している箇所は楽だが、氷化した雪面が多く慎重に。高曇りで時々日が射す天気だが西風が強く寒い

西面の眺め

高度を上げると御嶽の全貌が見え出す。その背後には白山が覗く

雪面の登り

更に高度が上がると夏道は雪に埋まる。西面側の岩場混じりの通過は雪も堅く緊張しながら進む。東面側の雪面に出た時は楽

第一ピーク

9:20 第一ピークに到着する。

雪稜を行く

このルートのポイントはクサリ場の通過と岩場下のトラバース部分、ほとんど雪面となって埋まっており一部氷化していたので緊張して通過する。雪稜に出るとホッとする

山頂直下の雪稜

クサリ場を過ぎてもなお何ヶ所か西面の岩場直下のいやらしいトラバースと氷化した斜面をこなすと雪稜となり山頂は近い。

木曾駒ヶ岳方面

木曾駒ヶ岳方面を振り返る、黒々とした宝剣岳が望める。

山頂に立つ

10:40 山頂に立つ。風強く寒い、

山頂に立つ

南アルプス方面

山頂から南アルプスの展望

池山尾根を見下ろす

山頂から池山尾根(例会案内で予定していたコース)を見下ろす。上部はこちらのコースからのほうが容易そうだ

主稜線の下降

山頂から木曾殿越に向け下降する。数度ロープを使用し、慎重を期す。登りよりだいぶ時間を要してしまった

うさぎ平(五合目)に帰る

テント場に戻った時には、16:15になってしまったが、今夜からは雨のはずなので更に一泊はごめんなので、そのままテントを撤収して下山することに・・。18:45 日没寸前にうさぎ平(林道終点)に帰着。

更に林道歩きの後。20:45登山口の駐車場に帰った。ちょうどその頃雨が降り出した。帰りの車は途中仮眠をして、29日早朝の帰宅となりました

 例会案内では池山尾根からの往復で計画したが、同ルートには大・小地獄と呼ばれる難所があり、これを避けて木曾側の倉本コースからの往復に計画を変更して実施した。

 4/27 GWの連休に入っているが、幸い道中まったく空いており予定どおりの時間に登山口に駐車する。ここは空木岳の他南駒ヶ岳、越百山への登山口でもあり釣り人もまじえ先着の車が8台ほど。ここから林道を2時間、更に夏と変わらない登山道を七合目まで、やがて道は雪に埋まるようになる。予定の八合目までをあきらめて七合目少し上「仙人の泉」にテントを張る。明日はここからのアタックとする。

 4/28 不調でテントに待機するKさんを残し出発する。暗い樹林帯の雪面の急登が続くが、八合目を過ぎると明瞭な尾根上を行くようになり御嶽や乗鞍岳も時折望まれ気が晴れる。前日かのトレースが残りこれを追いながら最後のトラバースで木曾殿越に。さすがに主稜線に立つと風が強い。中央アの縦走路に乘り空木岳を目指す、クサリとハシゴの箇所はほとんど雪面となり一部氷化しており緊張して通過、更に雪面のトラバースに2、3度ロープを使用して山頂へ・・10時40分。 時間に追われるように山頂を辞し下降開始、慎重を期し登りよりロープを使用する回数が増え、再び木曾殿越に戻った時は13時45分、Kさんが心配しているだろうと言いながら更に下降を急ぐ。樹林帯でトレースを見失ってGPSを使用したりしながらテントに帰着する、16時15分。

 今なら明るいうちに林道終点に出られるので、このまま下山することにしてテントを撤収する。林道終点のうさぎ平に日没直前の18時45分、更に林道を下って少し雨が降り出す中、登山口駐車場に20時45分帰着。 途中、車中で仮眠して29日早朝帰宅となった。

 今回、アタック出発に際して、私とKさんとの意思疎通が不足のままだったのでテントへの帰りの遅れを心配したKさんと留守本部の方々に心配をかけてしまいました。帰阪途中で経緯を知り恐縮の至りです、お詫びいたします。

記:板谷 写真:板谷、安部