オプション例会No.204

谷川岳(1977m)縦走 例会記録

概要

『果たせなかったクライミングの夢。谷川岳の岩壁をアプローチからそして縦走路から眺めてみたい。』

日時

2014年9月20日(土)~22日(月)

天候

9/20~22:晴れ

担当

板谷佳史、安部泰子

集合

9/20 7:20新大阪発新幹線のぞみ210号に乗車

行程

9/20 9:53東京着、10:16東京発上越新幹線とき317号⇒11:32越後湯沢着、12:00越後湯沢発上越線⇒12:26土合着~JR見張小屋~白樺尾根~ 蓬ヒュッテ付近(テント泊)

9/21 泊地~蓬峠~武能岳~茂倉岳~一ノ倉岳~オキノ耳~トマノ耳~西黒尾根~土合駅(泊)

9/22 6:38土合発⇒上越線高崎⇒上越新幹線⇒東京⇒帰阪

参加者

安岡和子、保木道代 ・・・ 計4名

土合駅を出発する

9/20 12:36 JR上越線土合駅を出発する

マチガ沢出合付近

13:15 湯檜曽川沿いの新道(一ノ倉沢トレッキングコース)の車道終点マチガ沢出合付近にて最初の休憩

JR見張小屋

14:00 JR見張小屋を通過する

堅炭尾根のシルエット

14:15 芝倉沢を渡る、堅炭尾根・堅炭岩のシルエットが浮かぶ

白毛門方面の山並み

17:18 白樺尾根を登る頃、対面には白毛門~朝日岳の山並みが美しい。夕食用の水も汲んだし、日没が近い、急がねばならない

蓬峠に出る

17:30 蓬峠に立つ、ここは谷川岳に至る縦走路上

今夜のテント場

峠から蓬ヒュッテはすぐそこ、テント場も見えている。素敵な笹と草原の中、しかもテント代等は取られない。高値だがビールも買えます

蓬峠からの夕暮れ

峠からの日没風景。暗くなる前にテント設営できた

蓬峠を出発

9/21 5:59 蓬峠を出発する、快晴の太陽が白毛門方面から覗く。かなり寒い中を歩き始める

北面の山並み

武能岳への登りから北方の山並み、鋭鋒は上越のマッターホルンと異名を持つ大源太山(1598m)

武能岳

6:56 今回の縦走最初のピーク武能岳山頂に立つ

茂倉岳への登り

武能岳をいったん下って、今回最大の登りである茂倉岳への急登を行く

紅葉の向こうに万太郎山

8:53 高度を上げると紅葉が深まる、万太郎山の姿が美しい

茂倉岳

9:26 茂倉岳山頂に立つ、ここまで来れば先の見通しは立つ。ゆっくりこれから先の縦走を楽しもう

一ノ倉岳からの縦走路

10:03 茂倉岳から30分足らずで一ノ倉岳を通過。いよいよ一ノ倉沢を左に見ながらの国境尾根縦走が始まる

一ノ倉沢を見下ろす

ノゾキと呼ばれる箇所で腰を据えて休憩、一ノ倉沢出合まで一気に切れ落ちている。幾多の苦闘の登攀史が刻まれた岩壁群を見下ろす

紅葉鮮やか

オキノ耳への斜面はすでに紅葉まっ盛りという感じ

オキノ耳山頂に立つ

11:20 オキノ耳山頂に立つ。ロープウェイからの登山客が次々やって来て、記念撮影も順番待ちせねばできない

西黒尾根に入る

13:12 トマノ耳で休憩後西黒尾根下降に移る

西黒尾根から東尾根

西黒尾根下降中、マチガ沢を挟んで一ノ倉沢東尾根がよく見える、このルートくらいなら今の自分たちでも登れるかな?

西黒尾根の下降

13:44 西黒尾根ラクダのコブ付近のクサリ場を下降中

西黒尾根のリンドウ

西黒尾根で見かけたリンドウ

今夜の泊り場

15:25 西黒尾根登山口に下山した。その後車道を歩いて17時頃土合駅に戻った。今からの帰阪は不可能なので、今夜は駅構内にテントを設営。この無人駅では待合室、通路等24時間照明は消えず、宿泊は事実上自由

地下のホームを見学

上り線ホームは地上、下り線ホームは462段の階段を下った地下にある。昨日上りで到着し、明日上りで帰るので見る機会が無いと、夜のうちに地下の下り線ホームの見学に出かけた。ここを見るためだけに訪れる鉄道ファンも多い

 今夏は天候の巡り会わせが悪く例会中止が相次いだ。今回も直前まで気をもませたが決行を決めた後、次第に予報より良くなって結局連日晴れに恵まれたのは幸運でした。

9/20 登山者と鉄道ファンの駅、上越線土合駅を後にマチガ沢、一ノ倉沢、幽ノ沢と辿るが、近道の新道を使ったのが失敗で、各沢の岩壁はほとんど見通せなかったのが残念。暗くなる前に蓬峠へと急ぎ、日没寸前に蓬ヒュッテ付近の草原にある気持ちの良いテント場に設営。小屋の高価なビールをはりこみにぎやかに過ごす。

9/21 夜中は快晴の星空、朝も快晴で明けた。期待以上の好天に恵まれ喜んで出発する。縦走する頂上稜線は見渡す限り背の低い笹に覆われ、終始360度の展望が続き、心はずむ想い。蓬峠から今回の縦走最初のピーク武能岳(1759.6m)を越え、今回の最高点茂倉岳(1977.9m)に立つと待望の谷川岳頂上稜線が見渡せる。時間も順調なので予定どうり夕方には土合に下山できそうなのでゆっくり縦走路を楽しむこととする。

次の一ノ倉岳(1974.2m)を越えると一ノ倉沢を左に見下ろしながらの国境稜線縦走が始まる。西面の斜面はすでに紅葉で染まっている。ここまでは他に誰一人出会わず、至福のひと時が味わえたのに、しかしここから先はロープウェイからの登山客と続々とすれ違わねばならなくなり、わづらわしい。次のオキノ耳山頂(1977m)は人だかりの状態、順番に並んで記念写真だけ写して素通りする。しばらくでトマノ耳山頂(1963.2m)、ここの人混みはまだマシでゆっくり休憩、もの珍しい群馬や越後、遠く長野の山々とマチガ沢の東南稜らしきルートのクライマー等眺めて過ごす。

肩の小屋やロープウェイ駅への道と別れて、ここから西黒尾根の下降に移る。上部は急峻でクサリ場も数か所あるが良く整備されている。天候も良いので、登り下りとも登山者が思ったより多い。ひたすら下り続けるコースに疲れた足を引きずる頃ようやく登山口へ下山、更にロープウェイ駅に立ち寄ってビールや運良く野菜を仕入れることも出来て、土合駅へ戻る。駅構内にテントを張り、備え付けのテーブルやイスで夕食、予定通りの山行終了を祝した。

9/22 朝少し雨が来たがその後晴れ、今日も登山日和のようだ。我々は始発の上り列車に乗り込んでしばらくローカル線の旅を楽しむ。高崎に出て新幹線を乗り継ぎ帰阪した。

記:板谷 写真:板谷、安部