オプション例会No.207

東北スキー場巡り、その8・安比高原スキー場 例会記録

概要

『スキーヤーなら誰もが憧れる、東北安比(アッピ)高原スキー場とはどんなところか、一度は行ってみたいものである。

とくに関西のスキーヤーにとつて、前森山(1309m)山頂からゼブラ模様に刻まれた無数の滑降コースは、その

豪快な風景が脳裏に焼き付いて離れない。コース数:21コース、リフトゴンドラ数:11基、最大傾斜34度、最長

距離5.5キロ、その上評判のパウダースノーです。』

日時

2015年1月25日(日)~28日(水)

天候

25日 晴れ

26日 晴れ時々曇り

27日 曇りのち一時雨、雪、強い風雪

28日 曇り時々晴れ

担当

紀伊埜本節雄、大西恒雄

集合

1月25日 8:50 伊丹空港JALカウンター前

行程

伊丹空港⇒仙台航空⇒シャトルバス⇒安比グランドホテル本館~往復路同じルート

参加者

西村晶、大石隆生、和田良次、上原進一、達健一、安本昭久、安本嘉代、和田敬子、紀伊埜本博美、片山純江、脇本勇二

・・・ 計13名

グランドホテル本館のチエックイン、日曜日の午後のせいか閑散としている。受付嬢は言葉ももどかしい外国人、これがむしろ情緒にあふれる。

本館裏のスキーヤー出入り口、自動ドアー1枚外がこの風景。お馴染みのドアーToドアー、これがやめられない止まらない。

リフト3本乗り継いだゲレンデの中段、キツツキコースとカッコウコースが左右に分かれる。いずれも中級コースの最高コンディション、気分も最高。

リフト右側のカッコウコース、彼方に白く光るピークは七時雨山(1060m)北東の方角だ。そう云えばホテルの日本料理店の名は「七時雨」。

ゴンドラはリフトとは別に山頂まで一気に上がる。大きな案内板をストックで示すところはハヤブサコース(上級)、これを一本滑ると体力の消耗甚だしい。

こちら全長5.5キロのヤマバトコースの導入部、このコーナーの先に快適な滑降が始まる。5.5キロは本当に長い、歩けば1時間では無理だろうと思うが、そう考えること自体ナンセンスだ。

ヤマバトコースを滑るEPEの面々、この数年で急速に上手くなってきた。自画自賛、それもまた好し。対面は西森山(1328m)のイヌワシコース。

西日が人影を伸ばし始める。子供の頃の昔と同じ、1日の遊びが終わる頃だ。カラスは鳴かぬが、お腹がグーと鳴きだします。

この日は山頂からセカンドゲレンに向かう。セカンドと云えどもゴンドラはあるしクワッドもある。コースを数えても10本はあるが、EPEの貸切にひとしい。

転ぶ人あれば助ける人あり、助けられたり助けたり、これで結構楽しいものです。笑う門には福きたる。

インディアンヘッドはN君、リーダー2人で何を語るか?ご覧の通りコースは空がら、これでは利用者としても先行きが心配、うれしいやら悲しいやら。

青い空に怪しい雲がにわかに現れた。天気は朝から雨、雪、晴れと、めまぐるしく変わる。予想どうり寒冷前線が近付いてきた。

ワイド画面の真下に小さく見えるは本館タワー、その向こうから黒い雲前線が迫る。カメラを構えるのはTさん、何を焦点とされるのか不明だが、雲の彼方には十和田湖、そして八甲田山が望まれるはずだ。来年の東北スキー巡りは八甲田山の酸ケ湯温泉、千人風呂で寛ぎましょうか。

山頂に一旦戻る頃から急激に気温が下がる。手早く防寒対策、手先、顔、首回りを補強する。この辺りはリーダーの動きをよく見習ってもらいたい。

続いて猛烈な地吹雪に見舞われる。一刻は顔も上げられない西からの強風だ。冬山の気象遭難はこうして起るのだという教科書通りの現象だ。

山頂から北面の斜面に降ると、一時的に嘘のように和やかになる。どうやら低気圧の中心部にいるようだ。

そして、今日もまた楽しく終演を迎える。いつも最後のひと滑りが堪らなくうれしい。皆さん、思いは誰も同じでしょうか?

昼食のひととき、インドカレーとナンのセットメ二ユー、これが美味かった。

夕食のひととき、大振りのズワイ蟹の食べ放題。手捌きの上手下手で、方々の殻の山がたちまち変わる。真剣な眼差し、やがて満願の笑み。

最終日がやってきた。前夜来の降雪が圧雪された斜面に30センチは乗っている。ワクワクする瞬間、先行トレールはわずか1本のみ。

毎回、最終日は不思議と快晴に恵まれる。なんとした幸運か、諸手を上げて万歳のポーズ、よし行くぞ粉雪をあげて。

ロッカールームのひととき、、戦い済んで日は暮れて、誰もが部屋に引き上げたあと、しんがりに帰還するのはEPEチーム。あゝしんど、でも満足だ。

寛ぎのひととき、これから夕食に向かう楽しみが待っている。本当の安らぎが微笑みに出る、いいものだ。

 始めに今回の例会予告「雫石スキー場」が諸般の事情から急遽「安比高原スキー場」に変更しましたことをお詫びいたします。かねてより、東北各地のスキー場の運営について危惧しておりましたが、今回、現実は相当厳しいものだと実感しました。その意味では安比高原も同じ範疇で、セカンドゲレンデでは危うい予感が頭を過ぎります。

 さてもさて、昨年の私は生意気にもスキー例会のコメントに「スポーツの進歩に用具の改革は欠かせない、高齢者こそ用具の進歩改革の恩恵を受けて、少しでも長く安全にスポーツを楽しみましょう」と書きました。私事に亘り恐縮ですが、実はそのあと自身の気持ちの失せぬ内に、早速、ロッカースキーを購入しました。ロッカースキーとは何か、関心をお持ちの方は是非、昨年のコメントをお読みください。そして今年です、うれしいことに3日目に新雪に恵まれました。とは言っても私の実力では圧雪されたゲレンデの上の新雪です。でも、あっと感じることが出来ました、私の足にした板はまるで荒馬の様にぐいぐい私を持ち上げてくれました。確かにロッカースキーの効果ありと報告します。

 EPEの皆さん、スキーは楽しいスポーツです。スキー例会には毎回10名以上の参加者が集まり、今回で延20回に亘り楽しんでいます。その事実をホームページのスキーシリーズでお確かめください。そして皆さん、ぜひ新たな挑戦、新たな再挑戦を試みてください。きっとそこに新しい世界を発見します。滑ったことがないから、昔はやっていたではもったいないです。どなた様も今この機会が待っています。歓迎いたします。

記:紀伊埜本(節) 写真:西村(晶)、大石、上原、達、紀伊埜本(博)