オプション例会No.212

金剛山地と和泉山脈を結ぶロングトレイル後半 例会記録

概要

『犬鳴山から、ボンデン山、雲山峰を越えて加太まで 2泊3日で歩きます。』

日時

2015年4月10日(金)~12日(日)

天候

4/10:雨、4/11:雨のち晴れ、4/12:晴れ

担当

西村晶、有永寛(泉州山岳会リーダー)

集合

4/10 7:40 南海本線・泉佐野駅 7:52発南海バス・犬鳴山行に乗車

行程

4/10 和泉佐野駅⇒犬鳴温泉~ボンデン山~四石山~山中渓駅~阪和自動車道付近(ツエルト泊)

4/11 泊地~雲山峰~大福山~泉南飯盛山~高仙寺

4/12 泊地~甲山~四国山~高森山~加太

参加者

小川眞裕美、安岡和子、小椋美佐、保木道代、江本恭子、板谷佳史 ・・・ 計8名

犬鳴山バス停で出発準備

4/10 8:46 犬鳴山バス停に降り立つ。雨支度をして出発準備中

雨の生草林道

9:25 雨の中を黙々と進む、生草林道の途中で休憩

城ヶ峰山頂

10:32 城ガ峰(555m)を通過する

府県道を通過

ボンデン山(梵天山468.6m)を通過して信達葛畑に出て、13:45 府県道泉佐野岩出線をくぐる

県道高架下で休憩

道路の高架下で雨をしのいでの休憩

四石山に立つ

信達楠畑からツチノコ峠に出て、15:38 四石山(384.4m)山頂に立つ。ここから山中渓へ下れば今日の行程は終わる。この後17:00頃JR山中渓駅に到着した。水などを補給してテント場を求めて雲山峰への登山口へ向かう途中、阪和自動車道の高架下にツエルトを張る

高速道路高架下のキャンプを撤収中

4/11 5:56 高架下のツエルトを撤収して出発準備中、今はまだ雨が降っているが上がるのを期待して出発する

四ノ谷山手前のパノラマ台を通過

7:17 四ノ谷山手前のパノラマ台に到着する。展望は閉ざされたままだが雨はこれ以上降らないようで気分は晴れてきた

雨は止む気配

雨は止んだが、ガスに包まれて本日最初のピーク雲山峰に向かう

雲山峰に立つ

9:09 紀泉アルプスの主峰、雲山峰(490.2m)に立つ

井関峠

10:05 井関峠を通過する、待望の日差しが戻ってきた

大福山

10:36 大福山(427m)に到着、ここで今回の縦走中初めて他の登山者と出会った

大福山

11:23 奥辺峠を通過、満開は過ぎてしまっていたが桜の美しい所

泉南飯盛山への道に出る

奥辺峠から岬町青少年の森を経て、12:24 泉南飯盛山(384.5m)付近の尾根に出た

ミツバツツジも鮮やか

鮮やかなミツバツツジの姿をじっくり写す余裕も出てくる

高仙寺に到着

14:28 今日の泊予定地である孝子を目前にして、高仙寺(孝子観音)に降り立つ、途中出会った地元ハイカーの話によると孝子では第2阪和国道の建設工事中で泊まれるような場所が無いと聞いた。さてどこで寝られるのかな?・・

高仙寺で泊まれることになった

サブリーダーがお寺の住職と総代に話してくれてお寺の休憩所をお借りできることになった、感謝感激!!

境内で夕食

高仙寺の境内でお借りしたシートを敷いて夕食ができた

高仙寺を出発

お寺の信じられないくらい親切のおかげで濡れたものは全て乾かせ、たたみの上で寝られるという快適な一夜を過ごす。翌4/12 6:00 高仙寺を出発する

孝子駅を通過

南海・孝子駅に立ち寄り、水の補給

孝子の町中を通過

6:26 孝子の集落を通り抜ける。ここから先、横手までの間は案内書等にも登山道の記入が無く難しい部分

越えてきた山々

孝子の森というキャンプ場を経て尾根に出る。振り返ると越えてきた山々が・・


初めて聞くような名前の峠を越えて行く。いかにも古道といった雰囲気

横手の集落を通過

7:39 横手の集落に出る。ここから先多奈川西畑までは明瞭なコースがある

甲山を通過

横手からは車道歩きとなり、8:02 甲山(212.2m)直下を通り過ぎる

送電線巡視路から四国山へ

甲山から更に車道で多奈川西畑に出た。8:24 ここから再び送電線巡視路らしき微かな踏み跡に突入して四国山への車道を目指す

四国山

四国山への車道に出ると、後は迷うこともなく 9:12 四国山(241m)の展望台に立つ

高森山に到着

10:17 ロングトレイルの最終ピークである高森山(284.5m)に到着

高森山にて

和泉山脈最果ての展望を楽しみ記念撮影、ただしまだ加太までの下りが待っているが

加太国民休暇村に到着

高森山からのつらい下りと長い車道歩き、そして最後に1Km近い車道の登りがあってようやく疲れた足を引きずって 11:35 加太国民休暇村にゴールして解散しました

 犬鳴温泉より加太まで、2泊3日で歩くロングトレイルコースを10Kg強の装備と食料をザックに入れて歩くには、折れない気力と体力が必要です。国土地理院の地図を広げると3枚にもなり、東西に延びる尾根が加太まで続き、ロングトレイルの名にふさわしいコースである。

一日の歩行時間は8時間程で泊まる所は駅の近くを考え、トラブルが発生しても対応が出来て継続が可能な場所を選びました。

 登山道は登り降りはきつくは無いが、歩行距離が長くなるので足の負担を考えて、朝のワンピッチはいつもよりゆっくりと歩く事を心がけて足の負担を軽減して体調を整えてから後半でピツチを上げて歩くように心がけました。

 長い縦走だから苦しい事ばかりであったと、みんなが思わなかったはずである。長くて苦しい登りに喘ぐ事があっても、雨がやみ薄日が差し込めた景色を見るとおおー、ええなーと歓声の声が上がる。水滴がきらめく、ピンク色に輝く三つ葉つつじに囲まれた山道を歩く自分が嬉しいと感じました。

 初日は、一日中降りやまない雨の天候で、身体も湿ってしまい、雨傘に降り注ぐ雨音に気持ちが落ち込みましたが、2日目より天候も回復して躍動派の私は充実の3日間でした。

 

 追記、11日の宿泊地は出来る限り加太に近い所、孝子駅周辺と思っていました。孝子札立分岐より高野山を下り、高仙寺にたどり着くと、「休憩所」ご自由にご利用下さいの表示があり中を覗くと畳が敷かれた小部屋でした、有永さんが向かいの建物に住職が居られるので宿泊をお願いすると、総代に連絡していただき、総代夫妻が集落より上がって来られ宿泊をお願いすると 心良く宿泊させて頂く事が出来ました。濡れた物を階段の所で干していると、養生シートを広げていただいたり、飲み水を頂いたりして、総代夫妻の温かい心の優しさにふれ、心の豊かさを感じました。

記:西村(晶) 写真:西村(晶)、板谷、江本