オプション例会No.221

大杉谷~大台ヶ原・日出ヶ岳(1694.9m)例会記録

概要

『大杉谷は水害により10年余り通行不能が続いていたが、2014年よりようやく全線開通となりました。久しぶりの大台方面の例会です』

日時

2015年9月21日(月・祝)~22日(火・休)

天候

両日とも晴れ

担当

板谷佳史、山倉康次

集合

9/21 7:00近鉄鶴橋駅・名張方面行ホーム(7:17発五十鈴川行急行に乗車、9:13松阪着 9:24発JR紀勢線に乗車、9:36多気着9:43発新宮行に乗換え、10:13三瀬谷着。道の駅おおだいへ移動、10:30発エスパール交通登山バスに乗車、12:00宮川第3発電所登山口着)

行程

9/21 登山口~桃ノ木山の家(泊)

9/22 泊地~日出ヶ岳~大台ヶ原駐車場(奈良交通バス)14:30発⇒近鉄大和上市駅

参加者

小川眞裕美、黒澤百合子、安岡和子、櫻井宏子、村木正人、村木とも子、小椋美佐、江本恭子 ・・・ 計10名

   

登山口を出発

9/21 12:15 長い電車とバスの旅を経て、第3発電所登山口から大杉谷へと入っていく

いくつも吊橋を渡っていく

いくつもの吊橋を渡っていく

今日はほとんど左岸を行く

今日のコースはほとんど左岸を行く

転落に注意

要所にはクサリがあるが転倒、転落は許されないコースが続く

千尋滝が見え出す

14:05 左岸をへつる道のアップダウンに飽きる頃大杉谷に入って最初に出会う大きな滝、対岸に大杉谷最大の落差270m千尋滝が現れる。

猪ヶ淵

15:00 猪ヶ淵を通過する、奥にニコニコ滝が覗く

ニコニコ滝

ニコニコ滝(2段50m)

平等嵓吊橋

15:48 平等嵓の吊橋を渡る

平等嵓吊橋を渡る

平等嵓を見上げながら吊橋を渡る、ここまで来れば今夜の宿、桃ノ木山の家は近い

桃の木小屋に到着

16:36 桃ノ木吊橋を渡り、小屋に到着

9/21  ローカル線の旅で、大台町の三瀬谷へ。更に2014年から運行開始したという登山バスに乗る。昔は宮川ダム湖を船で渡っていたものだが、様変わりだ。一日一回運行の登山バスは登山口着が12時で、日没が早くなる季節には桃ノ木山の家までの所要時間を考えると先を急ぐに越したことはない。コースは昔に比べれば格段に整備されている、それでも毎年のように事故が起きているようだ、改めてメンバーにはよそ見をしないよう注意を促して出発する。5時間弱のアップダウンの繰り返しに疲れた頃、山の家に入る。石鹸は禁止だが風呂にも入れて、快適な一夜を過ごす。ただしご多聞に漏れず今や大杉谷もヒルの生息地と化しており、被害者一名発生でした。

朝食中

9/22 5:30 朝食中です

小屋を出発

6:00 小屋を出発する、今日も好天ですがすがしい朝

ミニ水平歩道

黒部とはいかないまでも大杉谷のミニ水平歩道

宮川は日本一の清流という

さすが日本一の清流と言われる宮川の水の色

岩壁伝いの連続

山の家から堂倉谷出合いまでが核心部と言える、クサリはあるがきわどいコースを辿る

七ツ釜滝に到着

6:26 七ツ釜滝に到着する、3段40m

七ツ釜滝

七ツ釜滝は大杉谷を代表する美しい滝

なおも登下降を繰り返す

なおも岩壁伝いの登下降が続く

崩壊地が見え出す

7:03 水害で崩壊したという箇所が見え出す、信じられない巨岩が埋め尽くす

崩壊地の通過

7:09 崩壊地の通過、巨大な岩の間を縫って巧みにルートが付けられていた

光滝

7:33 光滝40mを見る

堂倉吊橋に到着

8:13 堂倉吊橋を渡る。ここで大杉谷は終わり、谷は堂倉谷と西谷に分かれる。

堂倉滝をバックに記念写真

無事大杉谷を通過し終えました、堂倉滝をバックに記念撮影です

堂倉谷出合いからの急登

11:19 堂倉谷出合いからは日出ヶ岳山頂を目指してひたすら急登の尾根を登る。

日出ヶ岳へ至る登山道

12:08 日出ヶ岳が近づくと傾斜も緩み荒々しい渓谷とは打って変わって大台らしい静かな優しい風景が広がる

山頂直下

日出ヶ岳山頂直下を登る、山頂はガスに包まれていた

山頂に出る

待望の山頂です、お疲れさま

 

山頂で記念撮影

12:30 日出ヶ岳山頂、この後賑わう山上遊歩道を経て、13:00頃大台ヶ原駐車場に出、下山のバスを待った

 大杉谷周辺では2004年9月に堂倉谷遡行、2005年10月に西谷遡行の例会がありました。当時はすでに堂倉吊橋から下部大杉谷間の登下降は(一部迂回ルートを使う以外)閉鎖されていたのです。水害による崩壊地にルートが整備され2014年より宮川第3発電所~日出ヶ岳間が全ルート通して通行可能との報に接し、EPEの足跡を印すべく計画しました。吊橋はもちろんのこと、要所にクサリや東屋まで整備されており、誰でも行けるコースになっていました。とはいえ登るにしろ、降るにしろ途中何処かで一泊が必要なコースゆえ出会う人数は知れていました。日出ヶ岳に出てからの山上周辺の喧騒を思うと大杉谷は本当に静かな二日間でした。この大杉谷まで大台山上のごとく観光地のようにならないよう願うばかりです。

記:板谷 写真:山倉、板谷