オプション例会No.231

北摂・天王山周辺 読図講習会 例会記録

概要

『登山の基本、読図の基礎講習(座学、実践)を行います。』

日時

2016年5月22日(日)

天候

晴れ

担当

野原勇、小椋勝久

集合

7:50 JR大阪駅中央改札口前集合(8:09発 快速・野洲行き乗車、山崎駅下車)

行程

午前中:JR山崎駅近くの「大山崎ふるさとセンター」にて座学講習

午後:天王山周辺で実地講習

参加者

片山純江、大森朋江、梅田寛子、和田敬子、西村美幸、小川眞裕美、寄川都美子、磯辺秀雄、前田守、青木義雄、神阪洋子、板谷佳史、小椋美佐、近藤さとみ、村木正人、村木とも子、保木道代、黒澤百合子、谷村洋子、藤田喜久江、紀伊埜本博美、佐藤敏子、江本恭子、安本嘉代 ・・・ 計26名

8:43 JR山崎駅前にて リーダーの挨拶

挨拶の後、早々に課題の始まり 100mの距離を歩数で測る

9:07 講習会場(山崎町歴史資料館)に到着

読図講習会の開始 担当リーダーの説明を真剣に聞く

講習会の最後に課題を出す 久しぶりのテストで四苦八苦 みなさん真剣な表情

12:30 いよいよ現地実習 参加者をA~Eの5グループに分け行程ごとの道案内 まずはAチームから

中継点の関戸神社に到着 講習会の課題でここまでの距離と各自が予測した歩数と実測値を確認

12:59 サントリー山崎工場を通過

椎尾神社、ここで道案内はBチームにバトンタッチ、間違ったら後の全員がついて来る

山道に入ったとたん早速分岐に迷ったりして、里山はハイキングコースが多く道を間違えやすい。ここを読図講習会の実地コースに選んだ事も頷ける

14:20 小倉神社への分岐、ここからCチームに 各チームは間違ったらと考えるため、少し緊張して歩く

14:30 奥の山展望広場到着 京都市内が一望 担当チームも読図のことを忘れ 一息つく

15:00 小倉神社へ到着。ここまでのコースは反省点も多く、次のDチームも緊張する

Dチームに代わり歩き始めるが早々に道を間違え 反省しながら目的地へ向かう。ルートは竹林の中でシーズンならば通して貰えないかも

16:24 やっとのことで天王山に到着  読図は難しい ここから先は Eチームが担当

17:12 宝積寺山門に到着 ここで解散 みなさんよく考え、よく歩いた 講習会でした

 読図・・・登山する者にとって一筋縄ではではいかない永遠の課題。メンバーの読図能力向上はリーダーたる者の責務と考え企画しました。

 今日の講習は、JR山崎駅から歩測による距離把握に始まり、座学講習は「大山崎ふるさとセンター」の会議室を借り上げ、地形図の基礎、磁北線の引き方、コンパスの持ち方、正置、現在地確認、先読み、ルート維持、進行方向の決定、道迷いへの対処方法、計画段階で使えるパソコンのサイト紹介等ひととおりの座学講習をしました。

 午後からは設定したコースを歩いてもらう実践講習をA~Eグループに分け実施。先ずは講習会場からサントリー山崎工場奥の椎尾神社まで歩測による距離把握体験。今回のような起伏のないコースなら予測との誤差は5%以下にまで持っていけるはずです。そのためには先ず各自100mの歩数をしっかり把握したうえで、歩幅を一定にすることに務めてください。見ていますと一歩一歩の歩幅がバラバラの方が見られました。歩幅がバラバラではまともな距離把握ができるはずがありません。

 山道に入るとコースは谷沿いなのに尾根に上がろうとしたり、標識に惑わされたり、それらしき登山道が数本ある場合のコース選択方法、先読みをまったくやっていない、また現在地を間違うなど読図に苦しむグループもありました。間違った方向に進んでも、リーダーとして注意をせず一緒にしばらくは進みました。少人数なら気づくまで1時間でも間違った道を進むつもりですが、今日のような多人数ではそれも出来ません。意地悪ではなく読図に苦しむこと、コースを間違うこともすべて必要な体験。その失敗体験が多いほど読図能力アップに繋がります。

 今回の読図講習を無駄にせず、少しでも今後の例会に活かすようにしてください。地形図をじっくりと読んだ回数だけ必ず上達します。読図上達に近道などありません。

記:野原 写真:小椋(勝)