オプション例会No.245

大峰・弥山川・双門コース 例会記録

概要

『大峰の難ルートに挑戦します、ルートはある程度整備されているものの、台風や大雨の影響で危険度が増す場合があります、スリル満点のルートと核心部の滝展望が魅力です』

日時

2017年7月16日(日)~17日(月・祝)

天候

7/16:快晴 7/17:曇り

担当

山倉康次、板谷佳史

集合

7/16 近鉄阿部野橋駅西改札口(6:50発 吉野行急行に乗車、下市口駅下車)

行程

7/16 下市口⇒(タクシー)天川熊渡~白川八丁~双門~川原小屋跡~狼平避難小屋(泊)

7/17 狼平⇔弥山往復~頂仙岳~栃尾辻~川合⇒(バス)下市口駅

参加者

小椋美佐、小杉美代子、保木道代、小川眞裕美、安岡和子、脇本勇二、江本恭子 ・・・ 計9名

7/16 9:15 弥山川の登山口、熊渡を出発する

熊渡に立つユニークな案内図

9:50 林道を外れ、暑い日差しが照りつける白河八丁を歩く。こあたり伏流で流れが無い

10:08 釜滝に到着、ここから本格的に沢に沿った道となる

釜滝右岸上部から桟道が始まる。苔むした足元は滑ります

朽ちた桟橋、歩きにくい

いったん左岸へ渡渉

へつりが連続する

へつりは続きます

11:55 一ノ滝吊り橋に到着

一ノ滝

いよいよ双門の大高巻開始。垂直に近いハシゴ登りが連続する

13:20 双門テラスで休憩。ルート中の白眉「双門滝」を正面にする。ルート中、充分広い場所はここくらい

再び河原へ下降して渡渉の連続、幸い水量は少なく飛び石で渡渉可能

17:22 オーバーハングの空中鎖梯子を登る

ここは一部ザックを吊り上げて通過

いよいよ終盤の鉄ピン空中階段を渡ります

18:00 所要時間約9時間にしてようやく狼平に到着

弥山川で見かけたショウキランです

オオヤマレンゲもわずかに咲き残っていました

狼平避難小屋前で夕食

7/17 6:50 小屋を出発、弥山へ向かう

7:45 弥山山頂にて記念撮影

皆さんお疲れ様、13:30無事川合へ下山

 以前、一般登山者にとって弥山川ルートは危ないコースのように思われていたようですが、昨今入山者も多く常にルート整備がなされている様です、沢通しの遡行となるとクライマーの世界ですが、大雨や風雨災害に遭遇しない限り、渓谷の美しさや沢歩きの楽しさを味わえる身近なルートではないでしょうか。

 7月16日(快晴) 近鉄下市口駅で予約タクシーに分乗して天川熊渡へ向かう、熊渡付近の林道では川遊びや釣りの車で渋滞に遭遇しましたが9時に下車、9時15分出発しカナビキ尾根分岐まで林道を辿る、この尾根はマイカー利用時の熊渡への下山路として利用されているようです。

 ここから左へしばらく下り弥山川が伏流した白川八丁へ出ます、音無し河原をしばらく歩くと流水が現れガマ滝に到着10時小休止を取る。数十年前完全遡行を目指して右岸の水平クラックにへばりついた記憶が思い出されます。ここから右岸巻道が始まり、滑りやすい木製桟橋、階段、鎖のスラブ、朽ちた鉄階段と続きいったん左岸に渡渉し、一ノ滝まで水際のトラバースやちょっとした岩登り、巻道の繰り返しで一ノ滝の吊り橋に11時55分到着小休止とする。ここから双門の大高巻が始まり、長大な鉄梯子や鎖場が続きますが、はしごや鎖場はよく整備され、少々息が切れますが快適に高度を稼いでいきます。13時20分、双門ノ滝、仙人嵓が展望できるテラス着で大休止、大高巻はなお続きトサカ尾ザンギ平へ続く尾根上で終了します。ここで一息入れてから河原へ長い下降をし又一息、皆さん少々疲れ気味なようで、あとどのくらいかな~・・・河原小屋跡左岸の大崩落箇所は大石の上のケルンを頼りに進み、沢幅が狭くなってくるころ渡渉を繰り返して、空中鉄ハシゴ(登っているとブランコみたいに揺れます)を3m、続いて空中水平鉄ピン桟橋(どれも勝手に名付けました)を通過するころ大山レンゲを発見しました。水量が少なくなってくるころ吊り橋を渡って狼平避難小屋に18時到着、今日は9時間行動で、お疲れ様でした。

 7月17日(曇)少々ガスが出ています、6時50分重い荷物は小屋にデポして弥山往復に出かける。7時45分弥山着、記念撮影をし早々に下山開始8時30分狼平着。休憩後9時長い下山路に向かいます、休憩を1時間毎にとり、13時30分川合に下山しました。

記:山倉 写真:山倉、板谷