オプション例会No.254

伊吹山(1,377m)例会記録

概要

『今はスキー場も閉鎖され静かな冬山が体験できそうです、1927年(昭和2年)2月14日に11.82mの山岳気象観測史上1位の積雪記録があります。』

日時

2018年2月11日(日)~12日(月)

天候

2/11:雪 2/12:風雪後曇り

担当

山倉康次、板谷佳史

集合

2/11 9:00JR米原駅東口(JR大阪駅7:30発快速近江塩津行き乗車、8:55米原着) 

行程

2/11 米原駅⇒(マイカー分乗)伊吹山登山口~五合目(テント泊)

2/12 五合目~伊吹山頂上往復~登山口⇒米原駅

参加者

有永寛、保木道代、小川眞裕美、村木とも子、安岡和子、小椋美佐、脇本勇二 ・・・ 計9名

2/11 9:45 登山口前の民家駐車場に全員集合

出発前にリーダーから予定確認

一合目への階段を登る

10:50 一合目のトイレ前にて最初の休憩、この頃までは天気も良かったのだが

二合目に向かう頃には雪が降り出した

11:40 二合目付近で休憩

天気は悪化したが、先行者のトレースがあり黙々と歩くのみ

12:02 三合目を通過、降雪はげしくなり視界はほとんど無くなる。スキー場のゴンドラが動いていた頃は楽にここまで来られたのだが

12:20 四合目を通過、積雪は深くなる

12:45 五合目に到着、地吹雪はげしい。建物裏に少しでも風を避けてテント地を整地する

テント設営中、固定されるまで風に飛ばされないよう注意

上を見上げると今日の登頂パーティが降りてくる

張り終えたテント内。アルコール類を持ち寄りくつろぐ、夕食まではまだ時間が有り余っている

暗くなる前にと、17時頃夕食

2/12 7:00 出発の準備中。昨夜からホワイトアウト、強風雪が続いている

7:56 六合目上部を山頂へ向かう。昨日のトレースは完全に埋まっている。少しでも締まった場所を探しながらラッセルが続く。雪崩の心配は無い積雪と判断した。

高度を上げるにつれ風は強くなり体感温度は更に下がる、凍傷に注意しなければいけない

8:20 八合目付近か?休憩中

9:20 ようやく傾斜が緩んで山頂の台地に出たことが分かる

見覚えのある山頂の建物に到着

9:25 山頂の建物かげで風を避け、集合写真

視界無し、強風の山頂を後に下降に移る。しばらく下ると晴れ間が出て下が見えるようになる

鈴鹿の霊仙山が見えるようになってきた

厳しい冬山風景の向こうは養老山脈

10:30 六合目の避難小屋まで下ってきた

五合目に張っておいたテント近くまで下山、今日の登山者が続々と登ってきた

11:33 テント撤収中、山頂への斜面に日が射した

12:06 二合目付近に下山してきた、暖かい日差しが覗いてホッとする時間。このあと13時過ぎ登山口に戻った。

 2月11日 板谷さんと有永さんに車を出していただき、自分の車と3台で米原駅にて合流メンバーと登山口へ向かう、2010年にスキー場が閉鎖された登山口付近はちょっと寂しく、残された貸しスキーや民宿の看板が往時の賑わいを思い出させる。民家の駐車場に車を預け、20数年ぶりに10時伊吹山に踏み込む、ちょっと心配な空模様です。3合目付近から案の定吹雪状態で、予定の5合目では地吹雪状態、小屋の風下に12時40分テント設営開始し、約2時間で全員がテントに収まりました。有永さんが作ったトイレも夕暮時には雪に埋没、他パーティの2張のテントがありましたが夕方には無くなっていました。

 2月12日 昨夜は一晩中テントは風でバタバタ状態でしたが皆さん良く寝たようで?朝から元気いっぱいです。7時15分不用品はテントに置き、とりあえず出発。6合目避難小屋に7時30分、風雪とホワイトアウトにトレースはかき消されて膝下ラッセルに終始し稜線へ。ブッシュと稜線の杭柵にはエビのしっぽが発達し、久しぶりの冬山の厳しさを感じさせます。9時20分頂上着、休憩も早々に下山開始。登ってきたトレースも地吹雪でかき消され、慎重に下るうち稜線直下で視界が開け避難小屋付近を登ってくる登山者が自分たちのトレースを続々と登ってきます。10時40分5合目BC帰着、深く埋めた張綱の回収に手間取りテント回収に1時間、13時15分登山口へ下山しました。

 伊吹山のスキー場は閉鎖されましたが、古くは信仰の山、夏には高山植物、積雪期には山スキーで山頂からの大滑降とまだまだ魅力ある山ではないでしょうか。今回、EPEの山行としては、なかなか体験できない厳しく面白い山行でした。

記:山倉 写真:山倉、板谷